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【1000字でススメ!】第58回「mumei/七詩ムメイ」

みなさんこんにちは

ここは週1回ホロライブのオリ曲・歌みた動画から1曲選び、1000字程度でおすすめする。そんな記事。

今回の曲はこちら

「mumei」七詩ムメイ/2023年10月10日

ただ、そばで笑えれば

今回取り上げるのはホロライブEN2期生「Council」七詩ムメイさんで「mumei」

まずはこの記事を読む前にぜひ1回お聴きください。

こちらは昨年発表された「A New Start」に続く彼女の2曲目のオリジナル曲。
英語と日本語が織り交ぜられた前作も日本語が得意ではない彼女にとっては挑戦的な内容でしたが、今作はなんと全編日本語で構成された意欲作になっています。旋律に乗って静かに詩を朗するように紡がれた言葉たちは私たちの心に染み渡るよう。達観とも諦観とも取れる歌詞でありながら、その実、しっかりとした内面の力強さを感じる不思議な曲です。
また、モノクロで描かれた幻想的な世界のMVもより一層この素敵な曲の世界へと私たちを引き込んでくれます。

タイトルの「mumei」は「無名=名前をもたないもの」を表しているとともに、彼女の名前である「ムメイ」の意味が含まれていることは言うまでもないでしょう。
この曲はまさに彼女自身の内面をも映し出しているのかもしれません。

さて、この曲のピックアップ歌詞はこちら。

互いに穴を埋めていくように
ふざけあって 笑いあって
世界のどこかにいる君のため
今生きているよ僕ら無名のまま

引用:七詩ムメイ「mumei」(作詞作曲:TKN)

名前はそのものの存在を定義し、区別するための大切なもの。
つまり、名前を持たないことは自分という存在さえも不安定なまさに暗闇に取り残された状態です。しかしながら、この曲において「僕」はそのようななかでも自らの存在の意味を見出し生きていくのです。

無力でも誰かにそっと寄り添うことは難しいことではありません。
普段はその価値に気付かないような他愛もないそんなことが、誰かをそして自分自身を照らす小さな光になっているのでしょう。

何者でもないからこそ何者にもなれる。
私たちは定まらない存在であるからこそ、誰かの心にぽっかりと空いた穴を埋めることができるのかもしれません。


ホロライブのオリ曲・歌みたはホロライブ公式チャンネル「hololive ホロライブ - VTuber Group」さんの再生リストから見るのが便利です!
あわせてご覧ください。

それではまた次回

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