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伝えたい事に『本気』で向き合っていますか?

こんにちは
MART代表 理学療法士の山田佳世です。



梅雨入りに入るところも増え、夏本番に向かっていますね!
今年の夏も暑そうです…


さて、今回のコラムですが少し精油の話から離れ、話の【伝え方】について話していこうかと思います。


それというのも、
やはりMARTセミナーを受講された方から聞かれる『導入が難しい
という言葉...


私自身、当時勤めていた職場への導入に失敗したことがありました。


実際、現在の西洋医学が主流の医療業界では、
MARTのような考え方や知識はすんなりと受け入れられる分野ではないです。

イコール、導入が難しいという現実にぶち当たってしまう方も多いかと思います(もちろんMARTだけに言えることではないですが…)


しかし、その導入がうまくいかないという問題が、
本当にあなたの職場だけの問題でしょうか?


あなたは、自分の【伝え方】について、目を向けているでしょうか?


最近、私自身も相手への【伝え方】について手こずったことがあり、
それがキッカケで読んだ書籍から、
今回は少しだけ皆さんにシェアさせていただこうと思います。




自分の【伝え方】について考える


MARTのセミナーでお伝えしていることが、
メディカルアロマを臨床に活かすための全てではありませんが、
そこで学んだことを『臨床で活かしていきたい!』と思うのは、
受講された、もしくは今後受講したいと考える皆さんなら
1度は持つ思いではないでしょうか?


しかし、そこで現場に『受け入れられる』か『受け入れられない』か、
という問題も同時に出てくるかと思います。
今回は『何故、受け入れられないのか?』というところを考えていってみます。


では、その受け入れられない問題は、

【自分の問題】ですか?

【相手・職場の問題】ですか?


...大方は、相手・職場の問題と捉える方が多いでしょう。
私が導入に失敗した時もそうでした。

というよりも、上級まで受けてMART認定セラピストになった『自分に問題があるわけない』と考えてしまっていたのですね...
お恥ずかしい…


今回フォーカスするのは【自分の問題】であり、
自分の伝え方】という部分に絞っていきます。


皆さんにも考えていただきたいのですが、
自分が何かを伝えるとき、その【伝え方】について考えていますか?




自分が伝えたことによる【相手への伝わり方】には、
レベルがあると言われています。


1:不理解・誤解
2:理解
3:納得
4:共感・共鳴


自分の伝え方は、相手にとって【無意識的に人間性の評価に繋がる
とも言われています。


自分が誰かから説明を受けた時や話を聞いたときに、



・説明も上手で心に響く、とても優しい人なのかも
・熱意が伝わる、何事にも本気で向き合う人なのだな
・引き込まれるなぁ、この人の事なら信頼できる

と感じたり、
逆に、

・この人からは熱意を感じられない、本気で考えられない人だ
・あまり物事を考えていなさそうな物言い、しっかり理解していないんだな
・自己中心的な考え方しか言わないから、この人は自己中だ

なんて、感じてしまう事もあるのではないでしょうか?


プラスの印象を与えられれば、
その伝え方は相手の心を動かすことができるかもしれないです。
しかし、逆の印象であれば、壁が立ちはだかります。




自分と向き合っているか


では、相手に伝わる伝え方をするにはどうすれば良いか...

それが、


1:自分の意見を育てているか
...自分という存在や、自分の考え・価値観を認識しているのか、深く思考していくこと
→思考を磨かなければ言葉の成長は難しい


2:頭で考えている事や感情に意識を向けているか
...意識を向けることで、あらゆる行動の源となる思考を豊かにしてくれる


という風に言われています。


これらに向き合うことで、自分の考えていることの語彙力が増える、
幅を広げ奥行きを持たせるほど思考が進んでいる状態といえます。




しかし、自分の気持ちと言葉が一致していなければ、
言葉と行動は一致しないとも言われます。


まず、何かに対し意見を述べる時や伝えたいときに【言葉にできない】という事は、
言葉にできるほどには考えられていないという事になります。


そして、どんなに熟考できていても、
言葉にできなければ相手には何も伝わらない】です。


導入に際して考えていくと、
まず、自分は学んだことを臨床で活かしていきたいという思いが、
療法士としての自分の価値観や考え方に沿ったものなのか?


療法士としての価値観や考え方が明確になっているからこそ、
MARTで学んだ知識を【どう活かすことができるか】が分かり、
その気持ちが導入したい!という強いものなのかを意識できます。


では、
note.を読んでいる皆さんに質問します。


あなた自身の療法士としての価値観や考え方、
理想や目指すもの...

それは明確にありますか?


もしこれが思い浮かばない、言葉にできないのであれば、
まだ自分と向き合うことが出来ていないのかもしれません。


これらを考えるには、
・自分と向き合う時間を作る
・自分の中の複雑な思いと向き合い、その感情1つひとつを言葉として認識し、把握する


ことが重要になります。


これらが出来てくると、
自分自身の考え方などの傾向や、対策ができるようになります。

そして、自分自身でも気付いていなかった価値観や人間性というものに新たに対面することに繋がっていきます。




伝え方を磨いていくには、
こういった【自分自身を理解して行く事】も
同時に行っていくことが重要です。


簡単なことではないですけどね。
けれど、これができてくると
自分の使える言葉が増え】、
そして【相手への伝わり方】が変化します。



相手の状況を考えられているか


まず皆さんにお伝えしておきたいのは、
人は動かすことができない】ということです。


選択理論をご存知の方は何となくイメージが出来るかと思いますが、


人は外側からの刺激によって動機づけられて反応するのではなく、
動機はその人の内側の先に存在している。
刺激は1つの情報として取り込まれ、
自らの動機に見合ったものかどうか、
本人が選択して行動に移る。


選択理論では言われています。


なので、
自分の伝えることで【相手を動かす】のではなく、
自ら動きたくなる】空気を作ることはできる、
ということを理解しておくことです。


特に、導入に際してやってしまいがちな【リサーチ不足】はよい例です。
自分の伝えたい事だけを自分のタイミグで伝えてしまう...
これでは自己中心的であり、
相手を動かそうとする外的コントロールになってしまいます。



・今、自分が伝えたいことは相手(または職場)にとって必要な情報なのか
・相手(または職場)が必要としていることを十分にリサーチしているのか
・相手が欲するタイミングに合わせられているのか


これらが必要なのとともに、
志を共有しているか
自分自身も相手(職場)と本気で向き合っているか
もとても重要です。


職場の考え方、医師の考え方、上司の考え方、同僚の考え方...色々あります。
しかし、我々職員には本筋となる考え方=勤め先の方針、があります。
そこには理解を示しつつ、志を共有していく。
そこに自分の価値観や考え方の擦り合わせは必要になってくるかもしれません。


相手に自分の思いを伝えるならば、

自分の本気度
自分の考えを深め、それを信じる気持ち
成し遂げたい理由が明確

であることが必要不可欠です。

相手が自分と同じ気持ちになり
自分ごと】とすることで、
初めて【共有】が成立します。

なので、相手の状況を考える事は、
新しいことを導入していく中ではとても重要になります。




今回のnote.を読んで、
何かしら感じた・感じなかった、
理解・不理解、納得、共感・共鳴...
色々な感じ方があったかと思います。


MART上級セミナーでは、メディカルアロマやそれに必要な生理学・解剖学・心理学・脳科学などの知識だけではなく、
こういった【伝え方】についても一緒に考えていきますし、
フォローもしていきます。


学ぶことが多い分野ではありますが、
だからこそ可能性を秘めた分野でもあると思います。
こういった事も合わせてしっかり学んでいきたい方は、
ぜひ上級セミナーまでの受講も検討してみて下さいね!


本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。


MART代表
理学療法士
山田佳世



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