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イチ「推し」精油『ローレル』

みなさん、こんにちは!
MART認定講師 作業療法士の宇佐見七恵です。




ジメジメと暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?


今回は、前回のコラムで少し触れさせていただいた、
私のいち「推し」精油である『ローレル』精油のお話をさせて頂けたらと思います。






ローレルとは


ローレルは月桂樹とも呼ばれ、
乾燥させた葉は香辛料の「ローリエ」として煮込み料理などに活用されています。(使った事ありますか?私はカレーに1度だけ・・・笑)



古くから人々に愛され多様に使用されてきたハーブで、
古代ギリシャでは、運動競技の勝者や優れた詩人に月桂樹の枝葉で編んだ冠を授けられていた様です。


学名の「Laurus nobilis」もラテン語の「称賛する(laurus)」と「名高い(nobillis)」が由来とされています。




精油の特徴


呼び名も沢山あるローレル精油なので、
ここでしっかりプロフィールの確認をしたいと思います。


学名:Laurus nobilis

科名:クスノキ科

蒸留部位:葉

主要成分:1,8シネオール(33-55%)
     サビネン(5-10%)、
     α-ピネン(4-10 %)、
     p–サイメン、
     β-ピネン、  
     リモネン、
     酢酸テルピニル(5–15 %)
     α–テルピネオール、
     テルピネン–4–オール、
     リナロール
     メチルオイゲノール

禁忌:アレルギー体質の人はアレルギーを示すことがある。
   原則としてパッチテストをおこなってから使用する。
   (ケモタイプ精油小事典Version3参照)


とこんな感じでしょうか。(笑)
主要成分に酸化物類である1–8シネオールが多く入っている為、
免疫調整作用や抗炎症作用、抗菌・抗ウイルス作用などが期待できる上、
エステル類である酢酸テルピニルも含まれている為、
交感神経・副交感神経のバランスを整えてくれる効果も期待できます。


免疫力を上げ、感染対策が出来る上、神経バランスまで整えてくれるなんて・・・
頼もしい精油だと思いませんか?笑


ただし、誰にでもO Kといった訳ではなく、
上記の禁忌事項に加え、

「1–8シネオールの含有量が高い精油は幼児が中枢神経系の障害及び、呼吸器系の症状を引き起こす可能性、皮膚感作性(低リスク)、粘膜刺激性(低リスク)」(「精油の安全性ガイド」参照)

などの注意事項もあるとしている書籍もある為、使用する際には注意が必要です。




ブレンディングの際には



香りがリラックス効果を与える事は様々な文献で発表されていますし、
皆さんも身をもって経験されているのではないでしょうか。


ただ逆に、悪臭を嗅ぐと交感神経系のストレス応答が引き起こされたという研究も発表されています。


苦手な精油の香りが悪臭に当たるのかは不明ですが・・・
効果を期待して我慢しながら使用し、ストレスになってしまったら元も子もないですよね・・・。


ただこちらの研究では、悪臭物質であっても、
良い香りが混ざり不快と感じなくなればストレスは増加しなかったとの研究結果も出ているようです。


精油を選択する際には、期待したい効果・効能だけで判断するのではなく、使用者本人の好きな香りにも注目してブレンドしていきたいですね。




何にせよ!
精油を学んでいくにあたり使用者本人についてしっかりと理解する事がまず大切になるかと思います。



MARTでは、ICF(国政生活機能分類)やNBM(Narrative Based Medicine)の考え方を取り入れている為、
使用する方自身に合った精油ブレンドを考えられる様になります。


精油のブレンドでお困りの方(笑)、是非一緒に学んでいきましょう。


それでは、
最後までお読みいただきありがとうございました。


MART認定講師
作業療法士
宇佐見七恵



参考文献
・ケモタイプ精油小事典Version3
・精油の安全性ガイド 第2版
・匂いは不快次第でストレスになる 2019 平澤佑啓 東原和成



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