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ペット飼育におけるネグレクトについて考える。<玖>

※ これは、ペット飼育ネグレクト疑惑動画をupしているYouTubeチャンネル『やまねこと猫』の動画を振り返り、問題点を検証していく記事である。

■ 感染対策

先日、気になるYouTube動画を視聴した。

突然死した新生児の原因が『ネコ』であるというこの動画。
猫を飼っていた夫婦に新生児が産まれ、その子が突如高熱を出し原因究明が遅れて死に至ってしまった。
高熱の原因は、猫の口腔内に存在する常在菌『パスツレラ菌』に感染したことによる髄膜炎であったという。
本来はここまで重症化することは稀なのだそうだが、抵抗力が弱っている人によっては重症化する可能性が高いとのこと。

パスツレラ症:イヌの約75%、ネコのほぼ100%が口腔内常在菌として病原体を保有しており、他の人獣共通感染症(ズーノーシス)とは比較にならないほど高い病原体保有率である。
最新の調査では、呼吸器系の疾患、骨髄炎や外耳炎などの局所感染症、敗血症や髄膜炎など全身重症感染症、さらには死亡に至った例も確認されている。

感染経路:経口感染、経皮感染
感染したイヌやネコに咬まれたりひっかかれたりする外傷性や、ペットに口移しでエサを与えるなど、過剰なスキンシップによって感染。稀に、飛沫による感染も報告されている。

さて、問題とされているYouTubeチャンネル『やまねこと猫』において、2022/01/24にupされた『人の味を覚えてしまった猫がやばい』という動画はどのような内容であったか。
それは飼い主が人差し指を猫に差し出すと、キジトラ猫(恐らくゴンと思われる)が何度も噛み続けるというものだ。
さすがに血が出るほどの強い力ではないにしろ、乳児がいて更には抵抗力の弱い者がいるという家庭で、このような行動は問題であると思える。
コメントには『噛み癖は付けない方が……』というやんわりとではあるが、飼い主の行動を非難するものもあったが、後日upされた動画でも同じようなことをしている。
猫に噛み癖を覚えさせ、それを他の家族にも行った結果、大きなケガや感染症に至った場合の責任の所在は明らかにおじさんにあるということは、頭に入れておいてほしい。

■ 『少し気になっていました』

2022/02/05にupされた『ロロの病魔は進行を止めていませんでした』にて、ここ数日のロロのことで気になることがあったので、質問をするとショックな返答があったとのこと。
それはロロの排尿について。
ロロは1日に3回(朝・昼・晩)のおむつ交換をしており、その内、朝の交換時に排尿した気配がなかったとのこと。
1日だけなら”たまたま”か、と思うがそれが何回かあって気になっていたという。
獣医の回答は『感覚が麻痺しているのではないか』ということだったそう。
ただ、膀胱炎や他の病気が発覚した訳ではないのでロロなら大丈夫という楽観視をしているようであった。
ロロの病気は視聴者側は詳細を知ることができないため、憶測でしか物事を語ることができないのだが、進行性の病気であるということや麻痺があるなどのことから軽度の障害ではないことは容易に想像がつく。
何が言いたいのかというと、『中程度、もしくは重度の障害を負っている猫の不調を、”たまたま”で済ませていいのか』ということだ。
また、おむつ交換というのは朝・昼・晩の3回だけの交換で済ませるというものではなく、排泄のたびに交換するものだ。
乳児を抱えている父親でもあるおじさんが、それを理解していないことに疑問を抱く。
恐らく今後も『少し気になっていた』ことが出てくるのだろうが、その度に問題を後回しにしていると、取り返しのつかない事態に陥る可能性があるということは、常に認識しておいた方がいいのではと思う。

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