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ペット飼育におけるネグレクトについて考える。<肆>

※ これは、ペット飼育ネグレクト疑惑動画をupしているYouTubeチャンネル『やまねこと猫』の動画を振り返り、問題点を検証していく記事である。

■ 悪化した状況

4月に書いた記事で検証を終えるつもりだったが、更なる状況の悪化が見られたため、記事を書きたいと思う。

noteの最終記事を上げた後にupされた動画で、多くの批判を浴びたのはロロを仰向けにしてシリンジで強制給餌をする動画である。
この姿勢は誤嚥の可能性が高く、また与える餌の量が多すぎる事から、おじさんへの非難の声が続々と上がった。
翌日、珍しく謝罪動画をupしたが、自身の行いを反省しているような謝罪には感じなかった。
その後、姿勢を変えて餌を与えていたようであるが現在では仰向けスタイルに戻っているようだ。

■ 繰り返す発作

4月下旬くらいからロロは舌を噛んで出血するほどの発作を、度々繰り返すようになった。
軽度な発作から重い発作が1日で何度も引き起こされるようになり、薬の副作用なのか体力が消耗しているからなのか、ぐったりする様子が撮影される事が増えた。
視聴者からは、『ロロの体調が悪いなら、撮影せずにそっとしてあげてほしい』などというコメントが相次いだが、おじさんはそれを受け入れる事は無かった。
しばらくリビングに放置され続けていたロロだったが、ようやくおじさんがリビングに寝る事で夜間の急変にすぐ手が伸びる状態になった。
これも、もっと以前から出ていたアドバイスであったが、ロロが衰弱してきてようやく重い腰を上げたように感じた。

■ 虐待の基準とは

2021/06/06にupされた『ロロにちゅーるが食べれるかあげてみたら』では、身体が弛緩しぐったりしているロロに対し、『自分から食べる練習』と称した様子が紹介されている。
この頃のロロはとても自分から餌を食べられるような状態ではなく、自分で食べる練習をする必要は全く無いと思われたが、おじさんはちゅーるを使いその練習を強行した。
深めの皿に出されたちゅーるに舌を伸ばすが、ほとんどちゅーるに届いていなかった。
こんな様子をどの視聴者が見たいと思うだろう。
せめてもう少し元気になった状態であれば練習するのも良かったかもしれないが、これでは衰弱した身体に鞭を打つようなものではいか。
この動画に対し、再び非難が殺到した。
そしてそれに対するアンサー動画として、『【閲覧注意】ロロについてのコメントで少し怒っています』が翌日にupされた。
内容については、衰弱しご飯を食べられなくなっていずれ虹の橋を渡ってしまった飼い主に対しては、『お前が餓死させたんだろ』という過激な言葉を吐いた。
おじさんの中でご飯を食べられなくなって亡くなってしまうと、死因はすべて『餓死』になるようだが、それはもちろん違う。
虹の橋を渡る原因は様々だ。
そして、おじさんはロロに対し強制給餌しているから今も生きている、と主張。

『誤嚥を恐れてマニュアル通りあげるか
自分で試行錯誤しながらやり方を見つけて
なんとか生きて欲しいと願って給餌するのか
そもそも猫によって状態は違うので
どうするか決めるのは現場の飼い主です』

そう主張するおじさんだが、何のために『胃瘻(いろう)』というものが存在するのか、少し頭を冷やして考えてほしい。

■ 様々な考え

介護の仕方については、恐らく正解というものは無いのだと思う。
全てにおいて後悔が残らないようにするというのは無理な話だし、後々になって『これで良かったんだ』と自分に言い聞かせる人もいるだろう。
それについてはおじさんが家族と話し合い、どういう介護をしていくか自由だ。
ただ、ロロが誕生してから今までの様子を見るに、おじさんが言うように『かわいそうに思わないで』というのは無理だ。
なぜなら、おじさんがロロを『かわいそう』にしたからだ。
どうかその自覚を持って今後はロロに接してほしい。

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2021/6/10、記事作成。
2021/9/4、転載・加筆修正。
2021/12/16、画像削除・加筆修正。

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