見出し画像

歩く足に乗車してゆく先々で

足は私の誰よりも場所を刺青する。

金光教の小さな支部の庭から紅葉は道に散り、吹き抜けた風がこの裏通りを遠くまで運ぶ。奥ゆかしい感ずるこの宗教の教えもまたこの紅葉に似るかと思わせる。

景色は私の共同製作者として、光を編んでくれる。私はそれを切り取る。

庭にて
海のギャラリー内
林雅子資料室

10月からイベントが喧しく、市町村を足しげく跨いでいる。イベント自体は自治体立施設が開催するものが多いが、距離を移動するにはガソリンがいる。控えなくてはいけないと思いつつ、徒に走ってしまう。
行きなれた国道から枝道へ、近くて知らない場所を探して、大月町を走った。

三日月形の石を神体とするツクヨミの坐す大月神社
よく分からないオブジェを据える果樹のある空間

途中、大きな鳥居が傍にある鄙びた三叉路に行き当たる。掲示板とゴミ集積所があり、区長場らしき建物のあるところ。道の膨らみで降車して、明るい方に見える畑地にみえる中で作業する方に道を尋ねた。来た道を言うと驚いていた。浦集落がみたくて、その方のいうとおりに行く。

山を越えるに違いない車道

やがて道は国道に戻り、見慣れた景色を抜け現像までの道。

カメラ :NIKON NikomatFTN
レンズ :NIKKOR-S・C Auto 1:1.4 f=50㎜
フイルム:FUJICOLOR100

現像  :カメラのキタムラ
スキャン:EPSON GT-F500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?