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写真集

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フィルムカメラ(オリンパスOM-1、ペンタックスMX、キヤノンAE-1、コニカSⅢ、ニコンEL)で撮影した写真たち。
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2023年3月の記事一覧

モノクロームに踏み入る

今回の写真はフジのモノクロネガACROSSⅡを使用してみた。1ヶ月ほど前に撮影したものになる。 これまでモノクロフイルムは避けてきたけど、魅力があることに今回気づかされた。データ保存してるので、なんとなればカラーネガでもモノクロにはできるんだしと思っていたけど、たぶんそれでは出せない味がある。 陰影がキリッとしていてよい。勝手にかっこよくなってくれる。 ちょっとモノクロしばらく使ってみようかなと思わせてくれた。沼。 地元の砂浜を歩いた。以前にも写真にしたところで、ちょ

隙間に入り込む(写真日記)

このごろも、カメラを持ち歩き昼休みと夕方にぶらぶらとする。 飲食店を出てから本来の時間となる。商店街を突き、路地裏を抜け、建物のあいだに通用口を見つける。これらは車で走り抜けると直線的に切り裂かれていく視覚であり、歩行、散歩はそれ自体ひとつの現在へと志向する仕草である。 ミラーが脱落したニコマートELを手に散策する。私には目測距離が分からぬ。腕を被写体に伸ばし、指先でだいたい70cmの深度という感覚と、それでも分からなければ被写体まで一度歩く。一歩がだいたい60cmだろう

街をふらつく写真記

大阪を退いて、ふたたび郷里の撮影に戻った。 この頃はカメラを持ち歩いていると、自ずと公園に行き着いてしまう。それは市営の公園で、日本庭園を多少は意識した作庭である。それがどれだけ巧みなものか、私には測れるものではないものの、なんといっても名高い足立美術館(島根県)の日本庭園を見たあとでは、何もかもかすんでしまうように思う。その辺が素人を脱していないということを示しているのだろう。 日本庭園風の公園というのは、それによる部分をたしかに具えているが、やはりガチ日本庭園には劣る迂

梅田歩き写真

前回の大阪へ行ったときの写真のつづき。期間が空いたのは今回の分はリバーサルフィルムだった加減で、行きつけのキタムラだと工場出荷で現像に日数を要したからです。 梅田の街は最後に住んでいたときすでに駅前の改修工事が始まっていたけど、完成してからは今回初めて訪れる。 フイルムは普段FUJIFILMのネガばかり使用するけど、今回はリバーサルFUJIFILM Velvia100を使用。 ネガに比べてかなり色味に透明感があり、うまく露出設定できるとかなり綺麗な写真に仕上がる。 あ

写真日記20230304

天然の良港なる、入江の奥詰まるところ、その形ひょうたんなる島のある。地元ではこれをひょうたん島といい、当漁港を象徴する。現在は埋め立てによって島の東側が陸続きとなって公園を形成している。島の2つの山上には小さいほうに大山祇神社が坐し、大きい方には鹿島神社が鎮座する。 埋め立て地に形成した公園を鹿島公園と称する。観光客向けの地場産品を販売する店舗もそばにあり、週末や連休にはそれなりに駐車場を埋める。 本日は午後から曇天、鈍い陽光というロケーション。やがて小粒の雨が降り出した