恋人を焦らせてますか?
焦らしという駆け引きの極意
直球勝負だけでは三振は取れない
麗しき殿・姫の存在は、破壊的だ。
その笑顔。
その声。
その匂い。
そのカラダ。
全てがあなたを狂わせるだろう。
そんな魅力的な異性を好きになってしまうと、その想いを我慢できず、直球勝負になってしまう人が多いかもしれない。
しかし、野球の勝負でもそうであるように、あまりに渾身のストレートを投げ続けていては、どんなエース級の投手でも、ホームランを打たれてサヨナラ負けをしてしまう。
次に来る球が予想がついてしまうからだ。
剛速球に自信があるのはいいが、次の展開が読めてしまうラブストーリーをみているのはそんなに楽しいことではない。
うまく相手を仕止めるためには、ときに変化球を投げることも必要だ。
焦らされれば焦らされるほど燃える
焦らしというテクニックは、どちらかといえば、自分との戦いである。
目の前の愛しの殿・姫がいる。
今にも爆発しそうな大好きという感情を抑えて、平静を装う必要がある。
焦らしの極意を分かりやすくいえば、コース料理だ。
フルコースでは、前菜から始まり、スープや魚料理などを味わいながら会話を楽しむ。メインディッシュが出てくるまでに、長い時間をかける。
そして、甘くて美味しいデザートは、コース料理の最後に出てくる。
確かに、始めからメインディッシュが出てくるのもいいだろう。早く美味しいものを食べたい。
しかし、真打ちが出てくる待ち望むことで、メインディッシュの存在価値が上がるというものだ。
焦らしながらも愛情表現を続ける
焦らすと聞いて、誤解してほしくないのは、素っ気なくすることではないことだ。
「私はあなたに興味がないの。」
この態度は逆効果である。
いわゆる、ツンデレな態度は、相手が自分にぞっこんで絶対に去らないという確実な状況以外では行うべきではない。
ツンツンして冷たくあしらっている間に愛しの相手は、気持ちが冷めてしまって、あっさり去っていくこともありえる。
恋愛において、意図のない素っ気ない態度は絶対にしてはいけない。
この余裕のある態度が相手を燃え上がらせる。
目の前に大好きな愛しの殿・姫がいる。
だけど、焦らされる。
そして、焦らされている時間を一緒に楽しむ。
今、流行りの心理的安全性を担保しながら「焦らす」のが極上のサービスである。
これが大人の嗜みといえる。
最初から性感帯には近寄らない
焦らす戦略を実行する上で最も重要なことは、最初から性感帯に近寄らないことだ。
性感帯とは、人間のカラダの中で、最も性的な刺激を受ける部位のことを指すこととする。
誉れ高い我がときめく沼恋研究所の所員なら、ここで敢えて具体的な名称を挙げなくても察して頂けるだろう。
性感帯こそメインディッシュである。
そこに至るまでに数多くの前菜、スープ、魚料理、サブの肉料理などを届ける必要がある。
これが焦らしである。
耳元で甘くささやく
手を繋いだり、腕を組んだり、肩を触ったり、背中や腰に手を回したり、性感帯から離れたカラダに接触する焦らしは、得意なあなたも多いだろう。
こういったスキンシップが次の展開を期待させる。
肝心な部分を避けた身体的な接触の焦らしに加えて、聴覚と嗅覚を刺激する焦らしの術を伝える。
それは耳元で甘い言葉をささやくことだ。
耳元で甘くささやくことで、以下の効果を得られる。
あなたのウィスパーボイスで相手の聴覚を刺激する
顔を寄せることで、あなたの匂いを嗅覚に訴えかける
甘美な言葉が左脳を刺激する
脳に響く魅惑的なウィスパーボイス、正気を失わせる官能的な甘い匂い、そして、この後の展開を期待させるキラーフレーズをいつも準備しておこう。
熱いキスが始まりの合図
始まりを告げるのは熱い口づけ
ここまで来たら、あとはギアチェンジするタイミングを伺おう。
ふたりきりになったら、即熱いキスをする。
これが始まりの合図だ。
メインディッシュまでもう少し。
ここまでの極上の前菜たちにより、焦らしに焦らされて、ふたりとももう我慢ができなくなっているはずだ。
ただし、ここからもうひと焦らしが入る。
大人はどれだけ我慢できるかにかかっている。
我慢できない10代とは違う。
勢いだけの20代とも違う。
大人の作法とは、今にも飛び出しそうな自分の熱い感情を抑えつけながら、焦らし焦らされを続けて、我慢を重ねて、最後にメインディッシュを美味しく頂くことにある。
愛撫による焦らしの極意
やはりここでもいきなり性感帯に触れるのはやめよう。
カラダの中心から離れた場所から指圧や愛撫が始める。
ここまで来れば、お互いが性感帯というメインディッシュを美味しく頂ける状態に至っている。
焦らし焦らされの時間がようやくフィナーレを迎える。
よく頑張った。
焦らしの先にあるもの
極上の焦らしというサービスを提供した後に迎える状態については、自ら経験して堪能してほしい。
言葉にするほど野暮でなく、言葉で表現できるものでもない。
まぐわう殿と姫のどちらもが、焦らしの効用をよく理解し、適切に実践するのであれば、その恋愛は確実に底なし沼となるだろう。
焦らせば焦らすほど、恋の沼から抜けられなくなる。
そして、気心知れた信頼できる相手だからこそ、その焦らしの境地が成立するのである。
信頼関係があってこその焦らしである。
ぜひ次回のデートで麗しき殿・姫に試して頂きたい。
そして、その感想を教えて下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
ときめく沼恋研究所
マーシュ@沼恋の伝道師
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