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『カネコアヤノ』 にコロサレル!

YouTubeやSNSで「歌ってみた」「弾いてみた」のようなカバー動画ってたくさんあるじゃないですか。
「意外と本人よりいいんじゃない?」みたいなクオリティの高い動画もけっこう見かけるんだけど、カネコアヤノに限るとそれは皆無。
それほどカネコアヤノの歌には彼女にしかない魂の鼓動のようなものを感じる。
今回はそんなシンガーソングライターのカネコアヤノについて。


カネコアヤノとは?

2016年4月に初の弾き語り作品『hug』、2017年9月には初のアナログレコード作品『群れたち』を発表。
2018年に発表したアルバム『祝祭』は第11回CDショップ大賞2019入賞作品に選出。
2019年には最新アルバム『燦々』と弾き語りによる再録アルバム『燦々 ひとりでに』を発表。
アルバム『燦々』は第12回CDショップ大賞2020大賞<青>に選出された。TOUR 2019/2020 “ 燦々 ” は全公演ソールドアウト。
ー公式HPより

バンドと弾き語り、2つの顔。

カネコアヤノは基本的にライブではサポートバンドと一緒に演奏するバンドセットと一人でギターを弾いて歌う弾き語りの2パターンを使い分けている。
このどちらもが本当に素敵。
バンドセットの時は世の中のすべてを傷つけるくらい鋭く激しく痛い。
弾き語りの時は隣に寝転ぶ猫を包み込むようにやさしくあたたかい。
しかし時にはバンドセットでもバンドメンバーに放課後ともだちと遊ぶ少年のように微笑みかけ、弾き語りでも大切な人を失って慟哭するように叫ぶ。
この表情の豊さこそが私たちがカネコアヤノに魅せられる理由の一つだと思う。

ちなみに全然関係ないけどグッズも可愛い。。


パンチライン of カネコアヤノ。

歌や曲の素晴らしさに加えて彼女の紡ぎ出す歌詞の世界観もまた魅力。
好きな歌詞はやまほどあるけどちょっといくつか紹介。

「靴のかかと 踏んで歩くことが好き
 潰れた分だけ なぜか愛おしくて
 僕だけの命 チューブのチョコレートみたいに けち臭く 最後まで」

『光の方へ』


「喧嘩の後のアイスは美味しいね
 破壊的な気持ちの後の甘い誘惑
 仲良くしてたいよと 朝方小指で約束ね
 いつもごめんね」

『ぼくら花束みたいに寄り添って』


「わかりやすい愛 丈夫な体があれば
 大切に傷つけて トゲトゲも丸くなって
 さよならも愛おしくなるのかな」

『わかりやすい愛 丈夫なからだ』


「明日には忘れる約束 たくさんしようよ
 小鳥がさえずる時まで
 ヘイ ベイベ たまにはいいでしょう」

『さよーならあなた』


「なんにもない日もプレゼントの交換しようよ
 大人になったね
 君って歯並び悪いね 今気づいたよ」

『アーケード』

本当に書いていて矛盾していると思うことは、音楽については語るよりも直接聞いてもらう方が絶対良いということ。
なのでYouTubeで公式であるものはライブ動画(スタジオも含む)も貼りました。
やはりカネコアヤノはLIVEが1番輝いてる。

音楽とは何か?

昔、サカナクション山口一郎が「あなたにとって音楽とは何か?」みたいなインタビューで、
「俺は音楽そのものになりたい。」
と言い放っていたのがとても印象に残っている。

そしてカネコアヤノはあるインタビューで


「(曲を書くことを)やらないと死んじゃう。人間という形として生きてくことは可能でしょうけど、魂が死ぬんじゃないですかね。」
と話していた。
そして同じインタビューでの強烈なメッセージ。
「これ(コロナ禍)が収束したときに、私は必ず歌う。(中略)だから今は負けないこと。」

その力強い言葉に、
「あぁもう一度カネコアヤノの歌をライブで聞くまでは死ねないな。」
ってシンプルに頭をよぎった。
それほど今の彼女の音楽には力がある。
そういう力が今の世の中には必要な気がした。

あー早くライブ行きたい!


音楽にコロサレル!
ニシダ



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