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就労移行支援事業所での経験まとめ+α

過去に何度か触れていた就労移行支援での経験ですが、まとめた事がなかったと思うので、今回書きたいと思います。

こちらは障害を抱えた人(主に精神疾患)が、障害者雇用枠の就労を目指して訓練する施設になっていて、場所によってさまざまな種類の経験を積むことが出来ます。

結果的に途中で辞めるという選択をしましたが、貴重な体験が出来たと思っております。当初は入所する予定は考えてなかったんですけどね…

過去に書いた部分と被る内容があるかもしれないので、人によっては覚えているかもしれません。




出会いから入所まで


きっかけは2022年3月の事でした。

2020年に自宅へ引っ越して一時期は気力が激しく落ち込みましたが、もう一度だけ仕事復帰を頑張ってみようと思ったのがこの時期でした。

しかし今の体のまま一般的な仕事は厳しいと考えたので、ダメ元で就労移行支援を紹介してくれるサイトに登録してみたんです。

そして電話を通して近くの施設に行く事になり、責任者の方と話を交わすことになりました。


私は土壇場になると何を話せばいいのか分からなくなってしまうので、予め伝えたい内容を紙に書いておき、それをそのまま施設責任者の方に渡しました。

それを見て「ここに通う前に、まずは病院で話を聞いてもらった方がいいんじゃないかな」と言われたんです。

これまでも心療内科に行って何度か診断を受けていたんですが、話をしている最中に鼻で笑われるなど嫌な経験を引きずっていたため、行くのをためらっていたんです。

ですが施設の利用には「障害者であること」というのは絶対条件ですから、通ってみることにしました。その施設のある同市内の病院を利用することとなりました。


そこの医師の方は真摯に話を聞いてくれたので、私も安心することが出来ました。事情を説明した所、「身体化障害」という診断名で手帳の発行も可能になるだろうという事で、希望が見え始めました。

4月から体験として施設での訓練を開始して、5月に私は正式に施設への入所をする手続きを踏みました。


緊張しながらも経験を積んでいく


施設での具体的な訓練内容については口外が禁止されているので、ざっくりとした内容をお話します。

障害者向けの就労支援という事で、メンタル面を丈夫にする訓練が多かったです。仕事する上で動けなくなってしまったら、会社側にも負担となってしまいますからね。


最初は訓練一つ一つに対してとても緊張していました。

施設では最大十数人の方が同時に訓練を行うのですが、これだけ大勢の人がいる中での作業は初めてだったんです。

これまでの仕事も複数人で行うことが多かったんですが、仕事への取り組み姿勢が評価されて、単独で仕事をするという機会が増えていきました。どちらかというと、一人で黙々と作業する方が得意だったりします。

雰囲気としては、一般的な会社の事務所をイメージして頂ければいいと思います。


訓練の種類は20種類ほどあって、目標を設定した上で何を行うかを自分で選択していく形です。こうした自分で考えて行動する力を養うというのも、目的の1つなのでしょう。

一通りの訓練に取り組み、最終的に私はPCスキル系を重点的に養うことにしました。大学でも工学部に属していて、パソコンによる作業もそれほど苦ではなかったです。

具体的には、ExcelやWordなどの事務系スキル、タイピング、資料作成などを中心に行っていました。最初は緊張してましたけど、慣れてくると黙々と作業出来るようになって逆に落ち着いていました。

中には皆で同時に取り組む訓練もあって、その際はかなり緊張していましたね…毎回「何とかやり過ごせてよかった…」と胸を撫で下ろしていた気がします。


皆からは割と頼られる存在に


私は何事もそうなんですが、一度取り組み始めるとかなりの集中力と根気を発揮しやすいです。この施設でもそうでした。

自ら積極的に物事に取り組んだり、時には他の施設利用者の方とも交流を交わしていくなど、結構攻めた姿勢を取るように心がけていました。

そのような行動が積み重なると、必然的に施設の職員の方からの評価も高まります。


大体半年経って障害者手帳が発行される頃には、周囲から頼られるようになっていたみたいです。

私としても自己肯定感が上がって来て、就労に対しても意欲的な姿勢を見せていました。このままいけば、2023年には就労が出来るのでは?という勢いは感じていました。

因みに、2024年3月を目安に就労実現を目指して努力を重ねていましたね。


訓練については、なるべく得意な訓練をひたすら集中的にこなすようにして、同時に私が目指す職業に必要な作業を付け加えるようなスケジュールを組みました。

事務職を目指そうとしていたので、例えばファイル整理とかタイピング、MOSスキルなどですかね。MOSについては去年の4月末にExcelの資格を取得しました。

こうして、着々と準備を重ねて言ったのですが…徐々に、私の身体は崩れていることに気が付かなかったんです。

逃げてな部分は、足りないものを補う程度には訓練してました。障碍者の就労とはいえ、就職先でどんな経験をするか分かりませんから、色々と鍛えて置こうという施設の方針には同意してましたね。


退所のきっかけ


その後も努力していたのですが、いくつかの事件が重なった結果、私はこの施設の退所を決めました。仕事をしていく事が困難だと判断したのです。

主な要因は、以下の3つの出来事です。


その1.過度の緊張による虚血症状

去年4月の出来事でした。

施設の改装・そして就労支援移のシステム自体にメスが入ることになりました。これまで可能だった「自宅での訓練」が次月以降出来なくなってしまうという事を聞かされました。

これは本当に辛かったです。自宅での訓練と施設への通所のバランスを取ることで続けられていたので、凄く不安になってしまったんです。

さらに、施設で毎回行っていた朝礼についても変更が入りました。

施設では毎朝行っていたんですけど、これが施設利用者が交代で行っていました。その朝礼もやり方が変わったんですが、私はトップバッターで初日から朝礼を任されることになりました。

朝礼は毎回緊張していたんですけど、この日だけはあり得ない位に心臓がバクバクとしていました。話をするのも苦しいほどで…

そんな中で何とか朝礼を済ませたんですが、朝礼後に異常に気分が悪くなってしまい、その日一日中ダウンしてしまいました。

どれくらい酷かったかというと、左半身の感覚がなくなって全身に力が入らない状態でした。座っているので精一杯といった具合でして。

その日は流石に、何も体を休めていました。極度の緊張からくる、一過性の虚血症状って感じでしたかね。


その2.電車内で気を失う

またあくる日、いつも通り電車に乗り込んだ際に気分が悪くなってしまってトイレに入ったんですが、吐いた際にそのまま気を失ってしまったみたいでして…

目が覚めた時には、駅室の中でした。

あまりにも気分が悪くて、トイレに鍵をかけ忘れていたみたいなんです。それが幸いして、たまたまトイレに入ってきた人が私に気づいて、わざわざ駅員さんに報告してくれたみたいです。

その方は既にいらっしゃらなくてお礼は言えなかったんですが、駅員さんの方からお話を聞いて心の中でそっと感謝しました。

その後は念のため施設の方に報告し話だけ通したんですが、


3.病院内でも気を失う

5月の頭の出来事でした。

私は検査の為に、自宅からだいぶ離れた所にある病院へ向かいました。

その際にレントゲン、CT、血液検査などの基礎検査を行ったのですが、最後に行った血液検査で事件が起こりました。

私は体に異物が入ることに対して過度な不安と恐怖心があり、とてつもない拒否反応を示すことがあるんです。故に、採血の時は毎回ベッドで横になって行っていたんですが…

この日、私は「何とかなるだろう」と慢心して座ったまま採決を行うことにしたんです。今思えば、完全に悪手だったと感じています。

3本分という結構な量の採血を行うことになったんですが、1本目の採血が終わる辺りで気分が悪くなり、視界がブラックアウトしました。つまり、気を失ったわけです。

目が覚めると、左の眉当たりに激痛が走っていていたんですが、その痛みから吐き気がぶり返して再度気絶。

2度目に目覚めた際は車椅子に乗せられていたんですが、服を見ると血だらけになっていました。看護師さんによると、眉の辺りがぱっくりと割れてしまっていたそうです。

ベッドで横になったことで多少楽になったんですが、「縫った方が早く処置できる」という理由で医師の方たちが動き出していたんです。

ですがただでさえ身体が痛みに過敏になっている状況で、身体に針を入れでもしたらショックでまた気絶するのではないかと非常に不安になったので、何度もお願いして自然治癒をお願いしたんです。

気持ちが落ち着いた頃に消毒をして、テープを貼ってもらう形でその日はかえることになったんですが…その後も色々ありまして。


親に電話したら「迎えに行けないから、タクシーで帰って来て。お金はいくらかかってもいい」って言われたんです。

仕方なく私はタクシーを呼んで自宅へ行く事になったんですが、ドライバーの方も流石に私の自宅付近まで行った経験はないらしく、何度も私にあれこれ聞いてきたんですね。

しかし頭が全く回らず、下も回らずで上手く場所を伝えることが出来ず、右往左往することになってしまいました。ドライバーの方からも「しっかりしてよ!」って言われて、物凄い焦りました。

何とか軌道に乗って後は道なりに進むだけという状態になってからは、ひたすら謝っていました。流石に悪いと思ったのか、ドライバーの方も深く追求することはやめて、以降は雑談しながら自宅へ向かっていきました。

話を聞いていて、「お嬢ちゃん、いい子だね。あんたみたいな子、俺ぁ初めて見たよ」って言われました。

(お嬢ちゃん…?もしかして、女性と思われてる…?)

終いには「いい彼氏捕まえなよ。お嬢ちゃんには、良い人がついてくれなきゃあな」なんて言葉もかけられました。私は流石に苦笑いしましたけど、女性だと思われてたのはちょっと嬉しかったです(笑)


無事自宅についてからは安静に過ごしたんですが…もう、これ以上仕事について触れるのはやめようって考えていました。

これまでも気を失った事はあるんですが、この経験を機に完全に意気消沈しました。無理矢理に都合を付けてでもやめようと思うように。

「身体が一番大切」というのを、改めて身を持って知ることになりました。

この経験が無かったら、もう少しだけ頑張っていたかもしれません。


最後に


現在についてですが、このnoteを一つの活動場にしております。

書く事は好きなのですが、以前書いた通り人のためになるような事を書く余裕は殆どありません。占星術に記事は、相当に気合入れて頑張って書いてます。

一部の記事を有料にしているわけですが、あれも数日かけて何とか仕上げています。料金は安めに設定していますので、購入して頂けると大変ありがたいです…。

露骨な宣伝はあまりしたくないですが、よろしくお願いします。


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