会いたい人に会う
今まで一体何人の人と出会ってきただろう。
クラス、部活、学部、サークル、会社、趣味、沖縄。出会った全員がそれぞれの人生を生きていて、ある時たまたま人生が交わり、やがてまた離れていく。離れていったあとも親交が続くかどうかはお互いの意思次第である。
学生時代なんて、30数人という限られた教室の中で、1年を共に過ごす友達を見つけるのは、今思えば至難の技だ。
思春期を伴ってくると、まずは男女の壁、そこから更に見えないカースト制度があって、結局のところ仲良くなりたい人というより、お互い相応の人と過ごす、という感じは否めないようは気がする。
そう考えると、その中から今も親交が続く友人がいることは奇跡のようで、とてもありがたい。
そんな人が歳を重ねるにつれ増えていくことは、嬉しく、時に頭を悩ませる。
沖縄に来てから、「友達」って何なんだろう、と考えることが増えた。
特に帰省となると、ごく限られた時間の中で会う人を事前に誘う必要がある。
「前回会えてないから会わなくちゃ」
「この人を誘ったらこの人も誘わないと変かな…」
会いたいから会う、でいいはずなのに、変な気遣いが邪魔をする。
今回の帰省もたくさん迷った。コロナのこともあるし、SNSがまた面倒臭い。結婚が決まった子もいるし、お祝いをしたいけど、最近あまり連絡取ってないしなぁ…とか、色んなことをグルグルと考えた。
でも、結局は「今、会いたい」がすべてなのだと思う。
「会わなくちゃ」じゃなくて「会いたい」かどうか。
だからといって会わなかった人が「今は会いたくない」とかではなくて。あくまで直感的な「会いたい!」を大事にしたい、って話。
「人からこう思われるかも…」よりも、「自分がこうしたい!」を少しでも増やして生きていくのが一番だよなぁ、って言う超どシンプルな正論に落ち着きました。
そして何より、私に時間を割いてくれる友達がいるというのは本当に幸せなことだ。
会ってくれた友達ありがとう。
会えなかった人はまた、時期が来たらきっと会いましょう。
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