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燃えて、消す!(映画「プロメア」感想)

TRIGGERの作品は、実はそう観てなくて、「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」しか観たことがない。

そんな私でもついていけるだろうか、と思いながら観に行きました。目がチカチカした。最初からスタイリッシュな炎がチカチカするのです。カッコいい音楽に乗せられて、人々が燃えていく。

誰よりも暑そうな熱そうな男を救助と消火のヒーローにし、めくるめく火付け集団とのバトル、バトル! 既にここで我々は心を握られるわけです。

メインキャストの何人かは俳優さんなわけですが、俳優だって演技のプロなわけです。声の演技がとても上手いメンバーなので、いわゆる「豪華キャスト」が名実ともなっている感じがとても心強い。なんといっても、堺雅人……。青い文学シリーズのときから演技はちゃめちゃ素敵だと思ってました、声優さん的に。ここに来て、白昼のもとにさらされることになるとは思わなかったけれど。

展開はある程度は読めるとは思うんですけど、それは読めるように作ってあって、さらに一発かましてくる感じがとても良心的。観ていてド安心。いや、作品テーマは差別的なニュアンスあると思うけれど、それは打ち砕かれるべき、と言い切る良心。

ただ、まぁあの結末にしか落とし込みようがない設定ということで逃げ道を断つことでしか描けなかったのかな、というところは気になるところですが。超人の物語のようで、違う、というスライドの仕方が面白かったです。



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