『終末のラフター』を読んで、『結界師』とか田辺イエロウに浸りたい話
うぇぶりで3/24まで『終末のラフター』は無料配信されているので読んで欲しい。いくつか既に色々紹介しているけれど、これは本当に短いのでこれだけでも!読んで!欲しい!
悪魔が世界をとって食うような終末世界に、「悪魔狩り」を標榜する男がいた。ある町に悪魔がいるとされているが、そこに男と妹はやってきていたのだ。さっそく、悪魔狩りをすることになるわけだが……?
読み切りものなので、あらすじに割くこともないとおもうんですけど、田辺イエロウは本当に漫画が上手な人である。
『フェイク!』という読み切りを集めた短編集があって、これが趣向が多岐にわたっていて本当に面白いし、『結界師』は言わずもがなである。でも言いたい。
『結界師』はちょっと前に、うぇぶりで全巻無料配信されていたので読みましたが、本当に人間関係を描く時に捨て駒が存在しない、ということに驚いてしまう。結界を用いる、という地味な能力だけれど、最終的にここまで世界として描けるのか、という感嘆である。この作品のなかでも重要人物である、「志々尾限」という存在が、最後まで活きていくのが、作者なりの愛を感じられてとても良いのだ。あと、本当に家族を描くのがうまい! ここまでやるんだー! と当時リアルタイムで途中まで読んでやめてしまった時には想像だにしなかった地平へ連れてってくれる。
「『結界師』、アニメ見たけど……」みたいな人多そうだけれど、いやいや是非ちゃんとしっかり全巻読んで痺れていただきたい……。
本当にいい漫画は、読み継がれて欲しいもんな……。
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