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映画感想

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2018年9月の記事一覧

映画「フリクリ オルタナ」感想

フリクリ無印がアマゾンプライムビデオ配信決定しましたね、やったね。

まだ消化しきれていないのだけれど、思ったことは書き留めておかないと忘れてしまうので、思い出せる限り。

四人の少女それぞれを描きつつ、無印「フリクリ」とは違い、少女が世界を救う物語である……という。

「オルタナ」ちゃんと、無印「フリクリ」っぽさを意識してると思うんです。たとえば、ちょっとした映像演出の異化効果とか。

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映画「明烏」感想

落語がベースらしい、くらいの知識しかなかったんですけど、ジェットコースターコメディって感じでよかったです。菅田将暉演じる主人公ホストが、借金取りに追い立てられて、タイムリミットまでに借金返済しないと殺されるレベルで追い込まれている状態からスタート。あわあわしている菅田将暉だけでも、だいぶ愉快な気分になれるのに、飲み代を渋る客、主人公の父、新しいホストなど、山のようなキマったキャラの連続でてんやわん

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映画「君の膵臓をたべたい」感想

9/8 12:55チネチッタの上映後舞台挨拶回を観てきました。

いや、ほんと原作の危ういところを見事に掬い取っていって、なんて恵まれた作品なんだ……とつくづく思いました。映像で観たいと思ったシーンはたぶんちゃんと全部入っていた。本当に主人公たる「僕」の非人間性みたいなものがアニメという生々しさが実写に比べると剝奪された状態だと、「しっくり」来るのです。声の主が、高杉真宙なのも、またいい。高杉真宙

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ペンギン・ハイウェイ 感想

ペンギン・ハイウェイ 感想

主人公・アオヤマ君の住む街に、突如大量のペンギンが発見される。
その謎を追うべく、友達のウチダ君や、大好きな歯科医院のお姉さんと冒険を繰り広げるが――?

森見作品で一番好きかもしれない、くらいには大好きな原作だったので、
映像化の報を聞いた時には驚いたものだった。
「え、あれ、尺足りる?」

実際観てみて思ったのは、尺が足りないからこそ、その足りなさからなにを観客が探そうとする物語なのだ、と

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