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誰しも代わりはいない話

こんばんわ!

昔のことを思い返していました。
最近、色々振り返ることが多いです。

昔働いていた会社で、友人が上司から代わりならいくらでもいると言われたこと。

友人はすごく怒っていたけれど、その何倍も悲しんでいたように感じました。

皆で憤ったあと、楽しく飲みに行ったのですが、その時自分の思いをちゃんと言葉にして友人に伝えられなかったなぁと今になって思っていました。

その上司の言葉について自分の中でハッキリと否定できる出来事を昔に体験したことがありました。

私は学生時代、拒食症になったことがあります。
その時固形物が全く食べられなくて、食べるとすぐに戻してしまいました。
何日もポカリスエットだけを飲んで過ごして、日に日に痩せていく私を友人や当時付き合っていた人はとても心配していました。

これ以上心配をかけちゃいけない。
何とか無理して口に入れてみてもすぐにもどしてしまい、どうしたらいいか分かりませんでした。
歩くとふらつき、まともに思考も回らず、このままだと死んでしまう可能性もあるのかな…とぼーっと思っていました。

そんな頃、当時の彼につれられコンビニに入り、ふとおにぎりが並んだ棚を見ました。
食べ物を見ると吐き気がしていたのに、なぜかその時一つのおにぎりだけが吐き気を感じませんでした。ワカメのおにぎりだったのですが、数個同じワカメおにぎりが置いてあったのに不思議とたった一つだけが見ても吐き気を感じませんでした。

私はすぐにそのおにぎりを買いました。
恐る恐る食べると、どのくらいぶりだったか、吐き出さずに胃に入れることができました。今でも泣きながら食べたそのおにぎりの味を覚えています。

少しフィルムバランスが悪いワカメおにぎり。

私はコンビニのお弁当やおにぎりをつくる工事で一時期働いたことがあるのですが、
機械で握ってくれて人が最後にフィルムを包んで止めてつくっていました。最後だけ人の手が入るのです。私はちょっと苦手で包むの下手でした(笑)

私が食べれたおにぎりも誰かが包んでくれたやつです。
同じ作業に疲れちゃったのか、包むの苦手だったのか、少しバランス悪く包まれていたおにぎり。
でもそのおにぎりじゃないと私は食べれませんでした。

私がいた工事でも上の人は働く人の代わりはいくらでもいると言っているのを聞いたことがあります。

だけど断言できます。
代わりはいません。

学生時代私を拒食症から救ってくれたのは、名前も顔も知らない曲がったおにぎりを作った人です。

この言葉がその人に届くことはないかもしれないけれど伝えたいです。

命を繋いでくれて、本当にありがとうございました。


忘れちゃいけない!
大塚製薬さん(ポカリスエット)
ありがとうございました。

友人も、世界中の誰しも、代わりなんていないです。

私のお気に入りのこのマグカップも
誰かがデザインして
誰かが作って
誰かがお店に届けて
誰かが陳列して
誰かが売って
もっと細かく関わっている人がいて
今私の手にあるんだなぁって思うと、知らない沢山の人が繋がってる奇跡に感動します。

その時その瞬間、自分の知らないうちに誰もが誰かに必要とされているって素敵だなって思います。



色々振り返ってしまう今日この頃でした。
それではまた!

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