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感想を書くということ


感想を書くためにはこれとこれをしないといけないから才能でしょっていうツイートを見たんですけどそれって違うよねというnoteです。

感想について

感想は必ずしも感情を整理してから書く必要はなくて、読んで感じたことを書けばいいと思っています。無論伝えてはいけないことはあります。でもこれは常識の範囲内でこれを伝えていいかどうか判断する、もしくは伝えられたらどう思うかという想像力の範疇なので、正直場数を踏むしかないと思っています。
感想を書くことはただの反復練習です。
感想を伝えることは勢いの代物です。

具体的な感想の書き方について

○○を読みました。面白かったです。

個人的にはこれだけ書ければ大丈夫じゃない? と思っています。
無味乾燥だと思うのは書いている自分が読むからです。世の中には面白いものが溢れているから、創作者側に何か還元しようと思うのはきっとずっと少数です。
何か付け足すのなら「(具体的に印象に残った場面や台詞)が面白かったです」「次作も期待してます」ぐらい書ければ100点じゃないですか?

実際に書いている感想

ほぼ毎朝(木曜以外)、ちょうどわたしが出勤する頃に最新回が更新されている栗原ちひろさんの「死んでも推します!!~人生二度目の公爵令嬢、今度は男装騎士になって最推し婚約者をお救いします~」を読んで短いにもほどがある感想をほぼ毎朝(木曜以外)書いてるんですけど、それがこちらです。

ひどい有様だな(今日の分はもっと内容がないのでやめました)。
でも読んだ人には何のことを言っているか伝わる内容だと思ってます。
ちなみにこのうちの1RT1いいねは栗原さんによるものなので、創作者側にも届いてます。

twitterじゃなくて普通に本の感想のファンレターを送るとしたら……というのを自分のブログから拾ってきました。

たぶんこれの「この本を読もうと思ったのは~」以降をですます調にして、前後に挨拶とどこで知ったかを付け足すぐらいだと思います。

感想を送ることのリスクについて

神様的な創作者に感想を送るのって緊張しますよね。でも現世のファンレターを受け取れる創作者は人間です。人間に何かアクションを起こすと良くも悪くも影響を及ぼします。
具体的にいうと、「評判が良いということで打ち切りかと思ったらシリーズ続刊があった」「先方から大変喜ばれた」「返事が返ってきた」「どうしてそんな余計なことを言ったんだとなじられた」「筆を折った」などです。

全部現実にあった話です。
感想はだいたいの創作者には喜ばれますが、中には感想は欲しくないという人はいます。感想が来ないと神が嘆くから感想を送ったけど、相変わらず感想が来ないと嘆くという話も聞きます。

そんなの感想を嫌うとか筆を折るとかレアケースだろう大げさだろうと思うかもしれませんが、あなたの神があなたの感想を受け取った結果実際のところどう感じるかは知る由もないのです。

自分が感想を送ることで内容によっては自分を含め誰かが不利益を被ることがあります。いくら「感想を送ることは良いことだよ」と言われていても、そのことが想像できない人は感想は送らないほうがいいです。

具体的な、感想を送る際伝えないほうがいいこと


「古本で買いました」「図書館で読みました」など創作者の利益につながらない方法で手に入れて読んだこと

よほどの事情でも伝えないほうがよくないですか。
「古本で買いました」と伝えた場面に居合わせたこともありますが、まあ、微妙な空気になりました。(買った側としては「苦労して手に入れたんですよ。そのぐらい読みたかったんですよ」と思って言ったのかもしれませんが)あえて言う必要はないと思います。

特に同人誌は近年ではオークション出品禁止不要になったら処分してくださいみたいな旨が書かれていることも多いので、奥付を確認してからにしてください。ナチュラルにに地雷を踏むかもしれません。
ちなみにkindle unlimitedは読んでる我々は定額課金ですが、先方にはロイヤリティが払われてるのであれはタダ読みではありません。

「自分はA×Bの人間ですがあなたの書くB×Aは面白いです」
カップリング観はデリケートなものです。初対面の人には野球と政治の話はやめましょうと言われるようにどこに地雷があるか分からない話題は避けましょう

「この作品はここをこうしたらもっとよくなりますよ」的なアドバイス
相手がプロ作家なら「素人は黙っとれ」という話だし相手が同人作家なら「そう思うならお前がそれを書け」という話なので、そういう聞かれもしていないアドバイスはやめましょう。

あと便箋何枚書いたらいいか分からないっていう人はハガキがオススメです。最近は可愛いポストカードがたくさんあります。そんなにいっぱい書かなくてもそもそも書ける分量が決まっています。

今はどこにも行けないので推し各位に暑中見舞いを送りました。まだたくさんあるのでとりあえず友達に返事を送ります(類友)

感想を書くことの副次的な利点として「人が読むことを前提とした文章を組み立てる」練習になることです。仕事や家庭内事務仕事ですごく役に立ちます。仕事でやらないといけないと思うと面倒かもしれないが趣味の範囲内なら「遊んで覚えることができる」のでお得です。

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