ピカピカ青春小説(タイトル未定)1

キーンコーンカーンコーーン



「今日からこのクラスを受けもつことになりました、担任の島巻です。3年間、よろしく。」

「・・・よろしくお願いします。」

「はい、早速出欠を取りま〜〜す。相田、芦名、網本、、、、、、、、、、、、、


、、、、、、、舞島、町田、」

「は、はい!」


そう、僕の名前は町田 研一。
今日から、ピカピカ高校一年生なのだ。もちろん制服のサイズは大きめで着ている。体が大きくなると予想して親がそうしろと言ったのだ。


今日から、高校生活がスタートを切った。

で初日。
これから先生が大事な話をするんだろうなと思いつつ、
何故か「うんこだき」という言葉が、
頭の中から離れない。集中ができない。
まずまずのスタートだ。


オリエンテーションが始まる。あいうえお順に自己紹介タイム。名前、出身中学、趣味、入ろうと思っている部活、を一人一人発表していくという流れを島巻先生が作った。


めんどくさい。うるさい。楽しみ。


先生が順番に名前を呼んでいく。


「じゃ次、井上!」

見るからに男前なやつ。


「はい!井上 星矢です!城南中出身で、趣味は野球です!入りたい部活は野球部です!中学の時に、県大会で優勝しました。ピッチャーです!」

「おお〜〜。」


ちょっと待て。皆んな、感心しているが、ルールを犯しているのに気がつかないのか?

中学の時の成績と、ポジションは項目に含まれていないぞ。ロケットスタートをきるつもりだなアイツわ。


「次、小島。」

「うぃっす〜。小島 光輝でぇす。城南中出身。趣味は、皆んなを笑顔にすること!
部活は野球部かバスケ部か、囲碁将棋部に入りたいでぇ〜す!」


カマしてきた。


友達にはなれなそう。


そして平凡で、シャイな自己紹介が続く、、


「町田。」


僕の番だ。


心の中では、てきとうにやり過ごしたほうが良いなと思いつつも、カマしてやりたいなという気持ちが、なくも無い。いや、ある。


「あ、え、町田 研一です。西尾中学出身です。趣味は、ダウジングで金貨を見つけることです。部活はサッカー部に入りたいです。」

「クスクス(笑い声)」

少しウケた。やったね。もちろん、さっきのカマシ組は笑っていない。別に平気。


オリエンテーションが終わって休み時間。
机に顔をうつ伏せにして、寝たフリをする。

「おもろいね。俺には分かるよ。」


野太い声。


ボサボサ頭の茶色い縁をした眼鏡をかけたやつが話しかけてきた。名前が分からない。

「ごめん。名前、聞いてもいい?」

「田島!田島タージマハール陽介」

「分からなくもない。」

「へっへっへっへ。」

友達ができそうだ。やったね。





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