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世界フィギュアにわくわくした週末

今週末は、フィギュアスケートの世界選手権を楽しんでいました。演技を観て楽しむのはもちろんのこと、

「いまの若い人って、めちゃめちゃしっかりしてない??」

と関係ないところで感心することも(笑)世界トップレベルの実績を残すだけの才能があり、努力を継続している選手なのですから、しっかりしているのは当然なんですけどね。メンタルの安定、考え方、見習いたいものです。


強かったロシア女子

女子のメダルはロシアの選手が独占しました。

金メダルのアンナ・シェルバコワ選手(17歳)。一昨年のグランプリファイナルの演技もTVで観ていたのですが、優勝したコストルナヤ選手の印象が強く、シェルバコワ選手の印象はあまりなかったのですが。今回のショートプログラムは、

「とにかく綺麗!優雅!」

と見入ってしまいました。今回のフリーでは4回転ジャンプは転倒したけど、プログラム後半に3Lz-3Loを跳べるほど、技術の高い選手です。

さらに、顔立ちがすごく可愛いだけでなく、性格の良さ、賢さがにじみ出ている。英語も上手だし、理系の才能もあってプログラミングができるらしい。ご両親がモスクワ大学卒のインテリご一家で、ご本人も大学進学を希望しているということで(おそらく難関大学であろう)天は何物与えたんだ?来年の北京五輪は同じチームの後輩・ワリエワ選手との金メダル争いになりそうですね。楽しみ。


銀メダルのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手(24歳)。2015年の世界選手権で優勝し、その後は出場できなかったけど、6年ぶりに出場して銀メダルなんてめちゃくちゃかっこいい!しかも、3Aが跳べるし、練習では4回転も跳んでいるし、進化し続けている選手です。メダルが決まったときの涙にはもらい泣きしてしまいました。14~15歳の選手が大活躍し、18歳とかで引退していくロシアで、10年以上トップクラスの選手でいるのは大変なことだったと思います。

28歳でソチ五輪に出場した鈴木明子さんが、

「五輪シーズンにTVで紹介されるたびに”鈴木明子28歳”と名前と年齢がセットになっていた(笑)」

と笑っていらっしゃいましたが、リーザもそうなんだろうなあ。日本のメディアでも「24歳のトゥクタミシェワ」とか言われているし。24歳は、いや28歳も、十分若いです!でも、フィギュアスケートでは引退している選手も多い年齢なので、10歳以上年下の選手と戦えるとなると、どうしても「年齢」に注目されてしまうのですよね。

私はイタリアのコストナー選手や鈴木明子さんが大好きでしたが(最後の全日本選手権の演技には声が出るくらい泣いてしまいました)、長年続けてきた選手の演技には、若い選手にはない魅力があります。五輪には出場していないトゥクタミシェワ選手ですが、ぜひ五輪ではこういう選手の演技も観たい!と思います。五輪出場が決まったら、日本のファンが泣いてしまいますよ。


銅メダルのアレクサンドラ・トゥルソワ選手(16歳)。ショート16位から、フリーで4回転を5本跳び銅メダル(成功したのは3本?)。演技をうまくまとめて高得点を狙うとかではなく、4回転が大好きでたくさん跳びたいという「ファイター」なんだなと思いました。トゥルソワ選手のチャレンジが、女子のフィギュアスケートを面白くしているのは間違いありません。

難しいことを楽しんでやっている人には適わないと思うのですよ(点数で勝つ、負ける、という意味ではなく)。誰かに勝つ、負けるではなく、4回転を成功させるのが目標なので、常に「敵は自分」でいられる。失敗しても悲壮感がなく、引きずらず、数日後には驚異的な巻き返しもできる。五輪では4回転を何回成功させるのだろうとわくわくしてしまいます。ああ、ロシアから3人しか五輪に出場できないなんて無理。


個性豊かな男子選手

ショートプログラムは、1位が羽生選手、2位が17歳の鍵山選手、3位がアメリカのネイサン・チェン選手。宇野選手は6位でした。

ライトファンの個人的意見で、ファンの皆様には申し訳ないのですが、開幕前からネイサン・チェン選手が優勝だろうと思っていました。五輪二連覇した羽生選手に対し、ネイサン選手は「来年の五輪で金メダル」というモチベーションが高いでしょうし、いますごく勢いがあります。演技全体を見て素人目で「きれいだな」と思うのは羽生選手ですけど。

結果は、金メダルがネイサン・チェン選手。ジャンプが全部すごかった。インタビューとか聞いていて、彼は冷静で、すごく頭がいいと思います。自分をコントロールし、試合で「勝てる」状態に持っていくのがうまいのではないかと。彼に比べると、私が21歳の頃なんて、物心さえついていたかどうか(苦笑)引退後の目標が明確なので、北京五輪にピークをもっていき、金メダルをとってすっきり引退して、次の目標(医者?)に向かうのではないかと勝手に想像しています。このあたり、シェルバコワ選手にも同じ匂いを感じます。早めに次の道に進み、スケート以外の道でも極めそうなところ。


銀メダルの鍵山選手。最後のジャンプをミスしただけであとはすごく良かったです!キスクラで点数が出たとき、お父さんと喜ぶ様子がすごく可愛かった~。純朴そうで、素直そうで「いまどきこんないい子がいるのか?」とおばさんっぽい感想をもってしまいました。今後ますます活躍してほしいです。羽生選手も宇野選手もどんどんかっこよくなっていったから、鍵山選手も数年後、すごくかっこよくなると思います。


銅メダルの羽生選手。体調がよくなかったのですよね…。たしかに顔色も良くなかった気がする。それでも、ショートプログラムは圧巻でした。


宇野選手は4位でした。日本男子が2~4位ってすごい。女子に比べて層は薄そうに見えますが、世界トップになれる選手が数年ごとにコンスタントに登場するのはすごいと思います。

私、この中で宇野選手だけは、現地で見たことがあるのですよ。数年前、羽生選手が欠場した全日本選手権のエキシビションでした。まだ女子の紀平選手がジュニアの頃です。うまくいえないけど、宇野選手、圧倒的にスケーティングが滑らかで綺麗でした。

宇野選手のお人柄を知るわけではありませんが、コメントを聞くたびに「思慮深い人だな」と思います。マスコミから羽生選手の怪我について聞かれたときに「他人の怪我について答えたくもない」、なぜか競泳の池江選手の病気について聞かれたときも「病気や怪我は、他人が思うより自分が一番苦しい。白血病について無知な僕が発言する権利はないと思う」と答えるなど、若いのにとても思慮深い方だと思います。

今回も、北京五輪について聞かれて、「ひねくれた言い方になるけど、僕はまだ出場が決まっていない」と答えるあたり、さすがだなと思いました。外野は「今回の3人で決まりだろう」とか思ってしまいますが、それでは他の選手のチャンスが最初から閉ざされてしまいます。来年一気に飛躍した選手が出場してもいいはずなのに。いつも誰も傷つけない発言のできる宇野選手は素敵です。どれも自然と出てくるコメントなのだと思いますが、見習いたい。

日本選手の3人は、それぞれ違う個性、魅力があって素敵です☆


もっと図々しくていいのにな~と思ったこと

女子の紀平梨花選手は、銀メダルか銅メダルだと思ったのですが、フリーは残念でしたね。でも、ショートプログラムのトリプルアクセル、側転はいつ見てもわくわくします。

ただ、紀平選手のショートプログラムのあとの「感謝してやろう。演技で恩返ししよう」というコメントを見たとき、ちょっとだけ、むむ?と思ったのですよ。紀平選手は謙虚なところがとても素敵ですが、ファンへの感謝とかではなく、もっと「自分のため!」でいいのではないかなと。フリーで失敗したあとも謝っていましたが、いつもこれだけの演技を見せてくれて、謝る必要は全然ないのだよ、と思ったのですよ。少しくらい不機嫌な表情をしても、悔しくて泣いちゃってもいいんじゃないかなと。

浅田真央さんが引退後に「サンクスツアー」をされていますが、真央さんが「これまで応援してくださった方々に感謝」というのはしっくりくるのですが、紀平選手はまだもっと自分中心でいいのではないかな?と思ったのでした。もとの性格が謙虚で控えめな印象なので、少し図々しくなってもちょうどいいと思います。来年は、紀平選手の素晴らしい技術が本番で発揮でき、いい成績につながればいいなと応援しています。

私事になりますが、週末にスポーツジムでヨガのレッスンを受けまして、片足で立つのに苦労しました。1年以上前、腹筋がしっかりしていたときにはまだできたのですが(それでも10秒程度)いまは腹筋が落ちて脂肪になっているのでだめですね。腹筋大事。

その夜に、男子のフリーを見て、氷の上で片足で立てる、しかもジャンプできるって何事?と思いました(苦笑)あと、ちょっと太ったとか言ってる選手、太ったのレベルが違って悲しくなるから言わないでほしい(苦笑)







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