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オチのないショートショート

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1日1本、オチのないショートショートを書きます。登場人物は大体筆者です。
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記事一覧

だから、僕はいつの日からか

未知のウイルスが世界を蝕んで--SF小説のような書き出しをまさか自分が書くことになるとは思…

原田 透
4年前
10

自己肯定感の呪い

「自己肯定感を高めろ」と、言われる。 「もっと自分に自信を持て」と、言われる。 「自分を…

原田 透
4年前
6

語彙力なんて使い物にならないよ

「語彙力あるよね」 と、不意に言われることがある。 たぶん、褒め言葉だと思う。 語彙力と…

原田 透
4年前
7

夢のない男

「わたしには夢があります」と、彼らは言う。 「わたしには夢がありません」と、わたしは言う…

原田 透
4年前
2

新幹線に乗って

18時8分発、JR東海道新幹線のぞみ248号、東京行。 12番線はいつもと同じ人混みで、いつもと同…

原田 透
4年前
12

やがて言葉になる。

文章を書こうとしていると、何を書けばいいのか、何のために書いているのか、ということを忘れ…

原田 透
4年前
13

マーケティングも撮影も現段階では同じ

Lovegraphのインターンをはじめて、もう2ヶ月になる。 ジョインしてからすぐは、とにかく必死で、社員のみなさんが何を話しているのか、みなさんが何をしているのかという文脈を理解しようとしていた。 一応マーケティングの部署で働くことは決まっていたので、たぶんマーケティングの話をしているだろうなということはわかっていたけれど、僕自身専門的にマーケティングについて実践したり、勉強することは全くなかった。いわゆる「未経験からマーケター」というやつだった。胸を張れるレベルで未経験

「磨擦力」という考え方

ああ、物理に出てくるやつかあ、と、だいたいの人はこれを見て思うだろうが、よく見てみると、…

原田 透
4年前
3

最近読んだ(記憶のある)noteの紹介

毎日noteを書くとは言ったものの、気付いたら日付を超えていたり、パソコンの目の前で寝落ちし…

原田 透
4年前
5

「価値」を探す人生は終わりました。

世の中には価値があることと、価値がないことがあったりします。 当然、コミュニケーションが…

原田 透
4年前
14

唐突に訪れたこの静寂への渇望は

眠い。眠い。なんだこの眠気は。 ここ数日、突然強烈な眠気が襲うことがある。 それは生理的…

原田 透
4年前
4

自分の写真を改めて「観る」

写真を撮る、という行為は、平たく言えば「アウトプット」であって、写真を観る、という行為は…

原田 透
4年前
3

息づかいに体を委ねる

先日、僕がお世話になっているLovegrapherの先輩とふたりで銭湯に行きました。 彼は僕より1年…

原田 透
4年前
4

言葉にしてもね

どうして小説が書きたいなんて思うようになったのか、それを考え出すことは有益なもののように見えて、案外そうでもなかったりする。 自分の中で、なんとなく答えがすでにわかっているから。 というのも、これは言語化した途端に陳腐なものへと変貌してしまうことへの恐怖心もある。 テーマとして「物書き」に関する思考であるからこそ、言語化へのプレッシャーがかかるのだ。 でも、現実は意外と惨めだし、答えは意外と普通だったりする。そして正解は、いつも美しいわけじゃない。方程式を解いたら、答えが