見出し画像

みんなと同じ

益田ミリさんの「小さいわたし」という本を読み始めた。ミリさんの子どもの頃のお話をいろいろ書かれているようだ。

つい自分の時がどうだったか比較してしまう。

小学校の入学式の話を読んでは、
あ、私も母が選んでくれた服、普段着みたいで嫌だったなぁとか。

水彩絵の具を初めて手にした時の話を読んでは、
私はみんなと違うセットで恥ずかしかったなぁとか。

父も母も私が初めての子どもで初めての学校で。
どこで調達してきたかわからないけど、
独断とオリジナルとで買ったり作ったりして準備してくれたのだろう。

けれど、私はみんなと一緒が良かった。
個性なんてなくていい。いかにみんなの中に紛れ込めるか、目立たないように小学生時代を終えるかが大事だった。
ミリさんみたいに素敵な文章を書かれるお仕事をされている人と子ども時代は同じだったんだと思うと少しホッとして嬉しい。

そんな子ども時代だったのに、今じゃ個性が大事な仕事をしている。
大きくなるってわからないものだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?