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なぜ「発達障害者」はバカなのか~お試し無料版~


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はじめに


 
本書のタイトルを見て、ぎょっとされた方も多いのではないかと思う。特に、ツイッターをはじめとするSNSあるいはリアルでの私たち一般社団法人アインの活動を知っている方であれば、発達障害をもつ当事者と深く関わる人間がなんて本を出したのかと思われたかもしれない。
 
ご存じではない方に説明すると、一般社団法人アインは発達障害グレーゾーンや軽度のかたを支援する組織であり、彼らが「ちょっと嬉しいを創る」を理念として2019年1月9日に設立。代表理事荒屋と専務理事宮嶋を中心に発信し、活動し続けてきた。
 
この本を手に取ったあなたは、どのような思いで読み進めようとしているのだろう。私たちの活動を知るからこそ読んでみようと思ってくださったかも知れないし、タイトルゆえの興味本位かもしれない。もしかしたら当事者や身近に発達障害者がいる方々が怒りを抱えながらページを開き、すぐにでも本を閉じたい思いでいるのかもしれない。
 
後の章で語っている内容を少し重ねて抜粋しよう。この部分を読んだ上で合わないと思われたのなら、時間の無駄になるだろうからどうぞ本を閉じて頂きたい。
 
「反発を招きやすい言葉をあえて選んでいる自覚はある。その上で、申し上げているのだと理解頂けたらありがたいとも思っている。発達障害者が本当に生きやすい社会を創るために、当事者の視点から問題提起をしたい。それが本書の意図だ。
重ねて言うが、発達障害者をバカにしたいわけではないし、むしろ彼らの可能性を信じる側にいるのが私たちだ。しかし信じることと盲信することは別物だ。
発達障害者はなまじ世間での認知が上がってきたために、その発言も注目を浴びることになった。結果として『バカである』ことを社会に知らしめてしまっている、つまり自らの言動によって自分たちの首を絞めている状態ではないかと私たちは言いたい。そして、その状況を変えていかないかと伝えたいのだ」(第4章より)
 
一人でも多くの方に私たちの「問題提起」が届くことを心から願っている。
 

目次

はじめに
 
第1章 そもそも「発達障害」とは何なのか
 
 1.「発達障害」は治る病気なのか?
 2.「発達障害」とはそもそも何なのか?種類と特徴
 3.日本における「発達障害者」はどのくらいいるのか?
 4.「発達障害者」にはどんな支援がされているか?
 5.「発達障害」グレーゾーン
 
第2章 生きづらさを抱える「発達障害者」
 
 1.「発達障害者」が生きづらい3つの原因
 2.本当に日本社会が悪いのか
 3.かつての"隠れ"「発達障害者」の生き方から現代へ
 4.生きづらさを抱える現代の「発達障害者」
 5.高収入の「発達障害者」は超人か
 
第3章 発達障害者の求める居場所と生きづらさの解決の行方
 
 1.SNSに増殖する「発達障害者」
 2.乱立する自助会・当事者会
 3.自助会・当事者会は意味があるのか
 4.診断の下りないグレーゾーンの生き方
 5.「自助」と「他力本願」
 
第4章 なぜ「発達障害者」はバカなのか
 
 1.「発達障害=バカ」ではない
 2.根拠①「言葉の使い方と認識:Disorderそして定型発達」
 3.根拠②「終わらない傷の舐め合い」
 4.根拠③「私たちとあなたたちは違う」というメッセージ
 5.なぜ「発達障害者」はバカなのか
 
第5章 10年後の「発達障害」
 
 1.確実に増え続ける「発達障害者」
 2.「発達障害」のあり方をピンクリボン活動から考える
 3.永遠に交わることのない「人」たち
 4.本当に困っている人はどこに行くのか
 5.10年後の「発達障害」
 
おわりに


 
 
第1章 そもそも「発達障害」とは何なのか


 
1.「発達障害」は治る病気なのか?
 
この本をお読みの方は、発達障害をお持ちの当事者、あるいは身内や関係者が発達障害をもっている方が多いのではないかと思う。私たちは、皆さんからよくこんな質問を頂く。
 
「発達障害ってどうやったら治せるでしょうか?よい治し方があったら教えてください」
 
当事者や関係される方からすれば、発達障害に悩むからこそ効果的な治療法が知りたいというのは当たり前だろう。発達障害は治る病気と言われることもあるから、皆期待してしまう。
 
だが、残念だが結論から言えば「発達障害」は治らない。なぜなら、発達障害は「脳機能の障害」だからだ。
 
 脳の障害であるがゆえにまだ明かされていない部分が多いが、例えば発達障害のひとつである自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)については、結節性硬化症やフェニールケトン尿症など特定の病気、あるいは周生期の障害や胎内あるいは生後の感染症の関与が示唆されたりする場合もある。遺伝的要因も大きく影響し、様々な原因により感情や気分の安定を司る脳内物質セロトニンやカテコールアミン神経系の機能に変化が生じていることが推測されている。他のADHDなども「生まれつきの脳の発達の問題」であり、だからこそ基本的に子どものうちに見つかることが多い。後天的にどうこうという問題ではない。
 
 治療法について調べてみると、大きく分けて薬物療法と生活療法の2つがあり、社会的支援と組み合わせて行われる。治療法があるなら治るのではないかと思われるかも知れない。だが、精神科医療においては、すでに「根本的には治すことができない」と明言されている。発達障害の治療は、緩和治療だ。生活上の不適応を減らし、「発達障害」を発達の「個人差」の範囲に収められるような方策を見つけること。障害のよい面を引き出せるように支援する、といったやわらかい言葉を用いられることも多いが、障害そのものは完治しない。
 
 「発達障害」という言葉を調べると、脳の障害であると書かれている一方で、「生まれつきの特性」として「メンタルヘルス・こころの病気」と一緒にまとめられているから、余計に紛らわしいのだと思う。例えば、うつ病などはメンタルの病気であり「治る」期待がある。だからこそ、発達障害に対しても「治る」期待をしてしまう。
 
 だから何度でも言おう。発達障害は生まれながらの脳の障害であり、治らない。当事者も関係者も一生付き合っていかなくてはいけない「治らない障害」なのだ。
 
 だからといって、当事者や関係者の方々を単にがっかりさせるためにこの本を書いたわけではもちろんない。事実をまずは認識頂いた上で読み進めて頂けたらありがたい。


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