2通目 〜現実と向き合うのは苦しいです〜
母へ
どんなに生活が苦しくても、前を向いて頑張るしかありませんよね。
問題はひとつずつクリアにして、できることからひとつずつ積み上げていくしかない―。
と、自分に言い聞かせて1ヶ月。
この日まで… この日まで耐えれば…
と、待ちに待ったお給料日でした。
毎月赤字決済の状況では、そうやって自分に言い聞かせなければ心を保てないような状況です。
だけど、5日になったら何か解決するの?と言えば、そういうわけでもなく…
また苦悩が更新される― ただ、それだけです。
本当は嬉しいはずのお給料日。
1ヶ月頑張った自分への対価、ご褒美。
前日までは、間違いなく嬉しい気持ちでいるのですが、いざ当日になると― それは、苦痛に変わります。
なぜなら、わたしにとってのお給料日とは、「強制的に現実と向き合わなければならない日」だから。
1ヶ月、石にかじりつく思いで手にした対価も、手元にあるのは口座を確認する時まで。
振り込まれたらすぐに、右から左。
支払い、支払い、支払い…で、残金はあっという間に雀の涙ほどになります。
そしてまた1ヶ月、どうすれば生きていかれるのかを考えなければなりません。
思い起こせば、貴女もお金には苦労をしていましたね。
そもそも、そういう家庭でした。
妻や子を顧みることのない自分本位な父により、貴女もわたしも、お金のことでは随分苦労しました。
だからこそ、もうあんな惨めな思いはしたくないと、大人になったらお金のことでは苦労したくないと思っていたのに、自分の心が弱かったばかりに、いまだ闇の中にいます。
でもね。
どんな気持ちで過ごしても、今日という日は変わらないし、悲しんだらお金が湧いて出てくるわけじゃないから―。
「それなら明るく過ごそう」
「考えても仕方ないよね」
できることには限界があって、わたしはわたしができることを日々ひとつずつ積み上げていくしかないんだって―
きっと貴女は言うでしょうね。
わたしもこの年齢になってようやく、自分の気持ちの持っていき方…コントロールが、ほんの少しだけ、できるようになってきました。
貴女マインドで、また今月も乗り切りますね。
また、近況お知らせします。
娘より
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