「いとをかし」という言葉がピッタリな映画『日日是好日』

樹木希林が出ているということで見てきた映画。
(遺作だと思ったら違った)

面白い面白くないというより、風流な感じがしました。
いとをかしってやつかな。
千利休感ハンパない。
お茶だけに。
うん、すごく表面的なこと言った。

役者は演技を通じて、普段できないようなことを体験できるのが、
たまにいいなと思うときもあるけど、
茶道はかなりめん、、、もとい、
覚えることが多くて慣れるまでがしんどそうだなと、
奮闘している黒木華や多部未華子を見て思った。
とにかくルールが厳しい。

でも「考えるより感じろ」的なことを先生役の樹木希林が言っていて、
よくジャンプとかの漫画でも同じようなセリフを見るから、
格闘漫画に通ずるところがある感じがして、
そこだけは個人的には好きだった(笑)

この映画はお茶だけでなく、
黒木華の25年間の人生も追っているのだけど、
あのごくありふれた、そこらへんにあるような人生を、
しっかりドラマにできているのは素晴らしいと思うし、
こういう何気ない日常をどうやってドラマにするのだろうと、
不思議でしょうがない。
何でもないことを、何かすごいことのように映してしまう
脚本や構成など、学びたいわ。

あとは樹木希林の1993年のときと2018年のときの演じ分けに感動する。
何気ないセリフなんだけど、2018年の方がヨボヨボ感が出てて、
そういうわずかな差を出せるところがすごいなって。

「人生にはすぐわかるものと、時間をかけないとわからないものがある」
というセリフがとても印象的だった。

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