完全なスパイアクションだった『蜘蛛の巣を払う女』

2019年公開映画2本中2位。

「あれ、こういう映画だったっけ?」というのが正直な感想。
今回、この映画を見るために、
『ミレニアム』シリーズ全部と、
前作の『ドラゴン・タトゥーの女』を見たんだけど、
謎解きしながら真相を解明していく話だと思っていたので、
今回はちょっとびっくり。

そう、完全に『ミッション:インポッシブル』感満載の映画でした。
いや、個人的にはそういうの好きなので、
別にいいんだけど、思ったのとちょっと違うなと(笑)
ちなみに、原作は読んでいないので、
この『蜘蛛の巣を払う女』がそもそもアクション満載のストーリーなら、
別にいいとは思うんだけど。

全体的に面白い映画ではある!
あらゆる機器にハッキングして、遠隔操作を駆使しながら、
ミッションを遂行していく過程はすごくかっこいい。

ただ、個人的には前作の『ドラゴン・タトゥーの女』の印象が強くて。
もっと言うと、
スウェーデン版の『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』が一番好き。

殺人やレイプなど、重々しい内容でありながら、
失踪したとされるハリエットを探すために、
暗号解読を駆使して真相にたどり着く謎解き感はすごく見入った。
犯人わかったときとか、とても驚いたし。

ハリウッド版『ドラゴン・タトゥーの女』もよかったんだけど、
テンポがよくなってる分、ダークさや謎解き感が薄れてしまって、
ちょっと物足りないかなっていう気がした。

だから、今回はそこらへん含めて、
どういう映画になるんだろうと思ったら、
完全にアクションに振り切ってて。

もちろん、そういうのが好きな人は面白いと感じるだろうけど、
『ドラゴン・タトゥーの女』を想定していくとちょっと面食らうかも。
(まあスウェーデン版も2作目と3作目はアクション寄りだったけど)

また、これまでは記者のミカエルと行動を共にしていたり、
一糸まとわぬ姿でのセクシャルなシーンも多かったけど、
今回はリスベットの単独行動が多く、
さらに、そういう"絡み"的なシーンもほとんどなかったので、
アクション寄りという以外でも、
けっこう過去作とは違うなと感じた。

ちなみに、今回はダニエル・クレイグもルーニー・マーラも出ません。
キャストは一新されているので。

毎回、リスベットの髪型やメイクがパンチ効いてるんだけど、
今回だいぶ大人しくなってしまって、
『エイリアン』のリプリー感あったわ(笑)

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