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㉚夢を見るのは楽しいが、掴みにいくと結構つらい〜ライブやりました!

あきらめ切れずに最後の悪あがき。シンガー・ソングライターのプロを目指し、60代から通いはじめたボーカルスクール。その顛末やいかに。


選考会突破から本番へ

4倍の倍率を突破して入手したライブ出場権。選考会の時に、最高に楽しかった件は前回書きましたが、やはりそこが評価されたらしく、めでたく渋谷ギルティでのライブ出演が決まりました。

選考に残ると担当先生の1時間個人アドバイスが無料でついて、その上でゲネプロ(通しリハーサル)があり、そして本番と、なかなか手厚いサポートが付きます。

私は、第3部に出演ということは事務局からの連絡で知っていましたが、ライブイベントの全容が本当に分かったのはゲネプロの時でした。

ダンス・ボーカルチームがでたり、朗読劇(というよりアニメの音声のみドラマみたいなの)があったり、さらに自分が2回落ちた「SHOW CASE」を勝ち抜いたメンバー8名も1曲づつ披露するという、全体で30名以上が出演する大企画でした。

自分はその中で、最後から2番目、トリの1人前。第3部はSHOW CASEの8人が1曲ずつ歌ったあと、ライブ選考組の4人が15分ずつ歌いますが、その3番目ということになります。

第3部出演の4人の中には、以前に参加した別のオーディションで同組になった20歳の彼も入っていて、知った顔がいてちょっとうれしい。思わずゲネプロで話しかけてしまった。

まさにマインドフルネスが大事

本番まではライブ用に選んだ3曲を、とにかく練習です。いろいろ課題はあるものの、一番の問題は演奏中に曲にどこまで自分が入り込めるか。言葉を変えれば集中できるかですね。

歳のせいで頭が硬くなっていたとしても、しつこく練習すると歌詞も頭に入るというか、ちゃんと集中出来れば、言葉も素直に出てきます。

でも、なんか色気づいて先のことを考えたり、意識が飛んで別のことを考えると、いきなり歌詞がとんだり、コードを間違えたりと、いろんなミスが顔を出します。

つまりマインドフルネスが大事だ、という結論に達しました。こんなことで、仕事と音楽がつながってくるなんて。

そんななか、ライブの10月21日(土)の直前の出張先で10月18日(水)にも右手中指をざっくりと切るケガをしてしまいました。

けっこう痛いので、ギターも無理かもしれないと思いつつも、なんとかピックは持てるので、とにかく出演することで決意を固めましたが、練習もやり過ぎないよう、注意が必要です。トホホ。

このタイミングでケガかぁ、これってどんな意味があるんだろう?神様的にはどんなメッセージなんだろう?と考えましたが、ケガが左手だったら完全にギターはアウトですよね〜。そうじゃなかったので、やるべしと勝手に解釈しました笑。

こんな感じの出演者

やっちゃって!でやっちゃった!

いよいよ本番当日。10時にライブハウス集合。逆リハなので、自分の音合わせが2番目で10時20分。時間は6分間。そして本番が19時。長い。待ち時間が9時間弱です。しかしこれを逆手に取って、音合わせが終わって直ぐに渋谷の整形外科を探して診察を受けました。何せ右手が腫れてきてしまったので。診察はたっぷり1.5時間かかりましたが、抗生剤ももらって少し安心です。

その音合わせですが、3曲とも頭出しが試せて、各曲とも懸念していたオケの音量も問題なし。返しも聞きやすく歌いやすい。いきなりの声出しにもかかわらず、発声も良し!といった感じです、逆にうまく行きすぎて、なんか心配になるくらいです。

診察からもどっての12:30には表彰式のリハです。
賞は
・オーディエンス賞:客の投票が多かった人
・ギルティー賞:ライブハウスのスタッフが選ぶ賞
・特別審査員賞:スクールの中の、有名な先生が選ぶ賞
の3つ。

正直、オーディエンス賞、特別審査員賞はないなと思いましたが、もしかしたらギルティー賞は狙えるかもと、ちょっと思ってしまった私。でも、欲は出さずに淡々と行こうと心に命じます。

このあと13:30まで休憩。1部2部3部の入れ替えはあるものの、そこからず〜っと、誰かが歌ったり踊ったりを続けます。

あまり緊張は長く続かないだろうと思ったので、1部はとにかくちゃんと見て、3部が近づいたら少し準備を進めようという作戦にします。

いよいよ3部がはじまりました。SHOWCASEに選ばれた8人がどんなモノかは是非見たかったので、ここは客席でしっかり見ます。
当たり前ですが皆若い。

皆がすごい!という程でもなかったですが、何人か光る子がいます。その中でも、自分が気に入ったのが、平野皓大くん。まだ、SNSでは見つけられなかったけど、オリジナル楽曲がすでに90曲あるそうで披露した曲も良かった。あとでスタッフに聞いたら18歳だって。信じられん。凹みます笑。多分、1年以内には必ず世に出ると思います

さて、そんなこんなで自分の出番が迫り、いよいよ楽屋入りです。自分を含めて出番待ちが狭い楽屋に3組。アコギのペアは余裕で談笑。トリの女子は小さな声で歌唱の確認。

自分も歌詞カードでなぞって確認していきますが、今ひとつ集中出来ません。ギターのチューニングも気になります。せっかく合わせても練習で鳴らしてしまうと少し狂う。それが嫌で、直前の悪あがきはやめました。でも、その瞬間、大学入試の時に、悪あがきをしなくて失敗したことを思い出します。うわ〜、何年前の話しじゃ!

要するに、うわずっていたんですね。なんか、分かりやすく緊張して、足が震えるとか、心臓がバクバクするのではなく、飲まれちゃっていたのでしょうか?

正直、そんな自覚もなかったのですが、いざ、ステージに立って発声した「こんばんは」の声が、全然出てこない感じ。あれっと思いながら予定のMCトークをすまし、いよいよ1曲目。ドラムのリズムが1小節入ってギターでガーン、その後1小節カッティングをしたあと、1発目に高めの声でガツンとはいるのですが、なんと、1小節早く歌に入ってしまった!

当然、オケとズレてるので、あきらかにミスと分かります。そして思わず「あ!」と叫んでしまった私。でも、音楽は続きます。なんとか、2小節目で歌詞とリズムを取り戻し、1曲を終えました。

そして2曲目。練習ではこの2曲目は一番ミスが多くて鬼門だったのですが、なぜか本番では(多分)ノーミスで通過。3曲めも途中に歌詞が曖昧になるものの、止まることなく終了。
あ〜痛恨のミス。なんとか、やり終えましたが、自己評価は30点です。

発声や歌に気持ちを込めることが、出来きれなかった。
終わったあとは、選考会の時のようなやりきった感や、最高の楽しさがなかった。正直終わったとたんに、落胆です。やっつまった、です。
選考会の時もミスがなかったわけではないのですが、終わった時の気分が全然ちがった。

なんで、こうなっちゃったか、反省と分析と善後策を考えないとです。
長くなってしまったので、それは次号に続く、にします。

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