見出し画像

日本人が英語を話せない2つの理由。ー日本特有の文化が原因?


こんにちは、まーりんです。


皆さんは、日本人が英語を話せない理由を考えたことがありますか?


高校生の頃の僕は、

考え方が違うから。文法が真逆だから。

こんな風に考えていました。


しかし、実際にオーストラリアに留学した経験を経て

日本人の多くが疑問に思う「日本人にとって英語が難しい本当の理由」について知ることができました。

ですので、今回は留学生活で日々考えていたなぜ日本人は英語が話せないのかについて文化的背景からお伝えしていきます。


✔英語を話せるようになって、周りを見返してやりたい。

✔海外の人と話すとなぜか自信がなくなってしまい、周りに申し訳なく感じる。

✔なぜ日本人はスピーキングの能力が低いのか疑問に思う。


これらに当てはまる方々には、ぜひ知っていただき、

今後の英語学習、ネイティブとの会話で思い出してほしいと思います。


先に言いますが、日本人が英語を話せない理由を本質的にお伝えするので、

「文法が違うから」、「日本語にはない発音が多いから」

などの表面上の理由について知りたい方は、ネットで調べていただけると大量にあります。


さらに深く理解したい方のみ、ぜひ読み進めていただきたいです。



日本人が英語を苦手とする2つの理由。



①意見がない。


1つ目は意見がないということです。

僕が留学して一番初めに感じた事なのですが、

質問に対する意見がないという状況に悩まされました。


想像してください。


英語のクラスで、20人学生がいて、

ネイティブの先生がとっさに、

What do you think about Japanese culture?

と聞いてきたら、答えられますか?


僕の場合は、「そんなこと考えたことない」、「知らないよ」

と思ってしまい、何も答えることができませんでした。


おそらく同じようになる方も多いと思います。


このように意見がないだけなのに、英語話せない認定をされてしまい恥ずかしい思いをします。


では、なぜ意見がないのでしょうか?


理由は2つあります。


1つ目は、「考えていないから」


特に若い人に多いのですが、

日本の文化なんて考えたこともないですし、ましてや日本の経済、政治、魅力など考える機会はないと思います。

その結果、考えたことないからわかんないとなり、英語の技術以前に何も話せないのです。

当然何も発言しない人を見ると、「英語上手く話せないのかな」と周囲は思うため、勝手に英語が話せない人と認識されます。


2つ目は、「意見があるのに言わないから」


これこそ日本文化の特徴だと思うのですが、

「みんなに合わせよう」、「周りがそうするなら」

というように周りに合わせる文化がありますよね。

同調圧力(peer pressure)というのですが、


みんながトイレに行くから僕もトイレに行こう。

僕は参加したくないけど、みんな参加するみたいだから参加しよう。


こんなことってよくありますよね。

これが、英語が話せない大きな原因です。


詳しく言うと意見があっても言わないのです。


周りが意見しないなら、しなくてもいいや。/ みんな悩んでそうだし、わざわざ今言わなくてもいいかな。


こんな風に思ってしまうが故に、発言する機会を失い、いつまでたっても英語が話せるようにならない。

また、英語が話せないんだろうなと周囲に思われてしまうのです。


さらに、謙遜の文化も大きく関係します。


例えば、誰かに褒められた時、

いえいえ、とんでもないです。

と言うのが当たりまえのように、日本では「そんなことないです」というスタンスが良しとされていますよね。


しかしこれ、海外ではありえません。

Your outfit looks really nice! (今日の服良いですね!)

と言われたら、Oh thanks, I like yours too. と返すでしょう。


日本人のように、とんでもないですと謙遜しないのです。


この日本人の謙遜の文化が、会議や他の人の前になると、

「大した意見がないから答えないでおこう。」

という考えにつながり、結局クラスや会議でも英語で自分の意見を話そうとしないのです。

これが、日本人の英語上達をさらに妨げるのです。


まとめると、

日本人が英語を苦手とする理由は意見がないからで、

①考えたことがない、②周りに合わせて言わない。という2つが原因としてある。特に日本特有の周りに合わせる文化謙遜の文化が大きく関わっている。

ということが言えます。


これらの日本人特有の文化や問題が日本人をバイリンガルから遠ざけているのです。


②ハイコンテクスト文化。


世界中の文化はハイコンテクストとローコンテクストという2つに分けることができます。


定義としては、「察する文化が強いか弱いか」です。


グループ分けすると、

ハイコンテクストな文化の国は、日本、中国、アラブなど

ローコンテクストな文化の国は、イギリス、アメリカ、ドイツなど

となります。


ちなみに日本は超ハイコンテクスト文化と言われています。

一方で、アメリカやイギリスなどの英語圏はローコンテクスト文化です。


詳しく説明すると、

日本人は、察する文化の中で生きています。

相手が何かを伝えなくても、その場の雰囲気や相手の表情などから、空気を読んでコミュニケーションを取ります。

そのため多くを語らず、相手に気を使って本心を話さないこと多々があります。


一方、海外では、伝えないと分からないという文化のため、空気を読むという考えは基本的に存在しません。

なので、思ったことは場の雰囲気に関係なく言うし、説明が足らないと思ったらしっかりと付け足します。


このように、日本語は察する文化であるのに対し、英語は伝える文化なのです。

そのため、日本人は英語で意見や自分の気持ちを言う回数が少なく、そのせいでなかなか英語が話せないという状況につながります。


これに関しても英語の技術とは関係なく、文化的に発言量が少ないという点が日本人の英語学習を妨げていると言えます。

なぜなら、多く発言すればそれだけ英語も上達しますし、しっかりと会話ができる人と認識され、友人も増えるからです。


最後に


最後までお付き合いいただきありがとうございます。

まとめると、

日本人が英語を話せない理由は、

①意見がないから。

普段から考えていない、もしくは考えているが周りに合わせる文化、謙遜の文化のせいで言えない。ということが原因。

②ハイコンテクストな文化だから。

です。


ここまで読んでくださった方の中で、英語スピーキングの練習をされている方は、スピーキングの観点から英語については発信しているのでぜひ僕のTwitterも覗いてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?