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【アジアリーグアイスホッケー】2023-24 Season開幕に思うこと・3

3 スポーツ観戦から“スポーツエンターテイメント”へ
以前の投稿にも少し触れましたが、スポーツの観戦や楽しみ方はこの20年で随分変化したと思います。
観客層は現在、男女比で見た場合はおそらく5分5分だと思いますが、とにかく小さな子供連れのファミリー層が増えた感じがします。おそらくこれはサッカーも含め、全てのスポーツに言える傾向ではないか、と思います。
アイスホッケーやラグビーは、そのプレースタイルから「勇敢さ」を感じる事が多いと思いますし、アリーナで大声で激しいコールをすることが、ある意味「発散」するという(^_^; そんなスポーツだったと思います。
ま、これは自分が昭和世代の人間だからだと思いますが。

現在は女性のファン層も増え(もっとも日本リーグ時代も大手企業がチームを持っていた時は、思ったより多くの女性観客がおられましたが、おそらく同じ企業の社員だったのでしょうね)、選手の「カッコよさ」にも視線が集まるようになった、と思います。これは大事なことですね。
そのように、昔とちがい「スポーツを観る」だけでなく「スポーツも観るが、アリーナでいろんな楽しみ方をする」というスタイルに変わってきたのだと思います。

勝負ごとなので、もちろん勝つ事がいちばんですが、スポーツエンターテイメントという視点でみた場合、こどもやファミリーが楽しめる企画がもっと必要なのかもしれません。
たとえばチームマスコット。昔はマスコットも「力強さ」や「戦う」キャラクターがとっても多かったのですが、今はどこのチームも主流はいわゆる「ゆるキャラ」になりました。アイスバックスで言えば、当初はB.O.Wくんで視線や表情が鋭い(^_^; キャラクターでしたが、今は「しかっち」。ほんわかとした表情のキャラで、たしかリリー・フランキー氏がデザインしたもの。こどもに親近感をあたえるマスコットが今後も当面は主流となるでしょう。

リンクでの飲食は以前はチーム直営の時代もあったし、貴重な収入源でした。アイスリンクという建物の制約もあり、サッカースタジアムのような充実したスタグルはなかなか難しいですが、なんとか地元の業者との連携等をして充実させてほしい。霧降アイスアリーナでのスタグルは結構頑張っていますが、東京圏から来るファンも多いため、少しでもいいので地元の特産品やスポンサーメーカーのお菓子などをいつも販売してほしい(個人的希望)。新横浜はリンク内のスペースも限られているし、リンク前の路上にキッチンカーを出すわけには行かない立地条件ですが、グッズ以外の飲食物販売に力を入れてほしい。

試合のルールが分からなくても、とにかく楽しんで帰ってもらう事が大事だと思います。今はそんな観客層が年に2~3回リンクに足を運んでもらえて、広く定着する。こんな感じの客層を掴む事も大事かなと思います。
もちろん熱狂的なチームのサポーターは歓迎します。リピーターがどれだけ広いエリア、ファミリー層に増えていくか。
いつもはサッカー観るけど野球やバスケットも観る。そんな幅広いスポーツファンに振り返ってもらえるだけの魅力が、アイスホッケーというスポーツには必ずあるはずです。

つづく


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