つづきのつづき(小説)あとがき

 あとがき

 この小説を書こうと思ったのは、あまりに辛く、昔自分で書いた小説に元気をもらおうと本当久しぶりに読み、その作品「つづき」が思ったよりよく、しかもダメな自分を立て直して、幸せな話が始まるというストーリーだったので、そこに着想を得て、現代版にアレンジして新しく作ってみようと思った。それが今の私の浮上のきっかけになれば、という一縷の希望をかけたものだった。
 最初の「つづき」の主人公である隆夫の、その後をパラレルワールドで名前を変えてジョニーとして、「つづきのつづき」という作品タイトルにした。

 ものすごくうなだれているジョニーは私自身であり、同じダメダメでも歳をとってしまった男のダメダメで、若いときよりもさらに哀愁が感じられる。この十数年ジョニーはさまざまに悲しい思いをし、自分を責め、生きてきたのだろう。もちろん楽しいことも多くあったが。

 書いていて面白いのは、ラブストーリーが始まる後半であり、今回は前作ほどではないものの、少しだけ楽しい時間を過ごすことができた。

 あてがきのヒロインは広瀬すず、その友達は山之内すず、ジョニーの友達は私の友人のつもりで書いた。

 基本的には自己満足の完全私小説であるが、読んでくれた人が少しでも面白いとか、同じだなあと共感する部分があったなら、うれしく思います。

 さて、苦しい中で筆を執ったわけだが、創作活動によるセロトニンの分泌は僕の気持ちを穏やかにしてくれた。そして落ち着きを少し取り戻し、現実世界においても少しずつ好循環をもたらしてくれたように思う。
 その結果、私にしては数十年に一度の、少し忙しい日々が捻出され、活動量が多く、忙しく、メンタルは安定し、別人の感覚を味わえた。小学生、中学生ぐらいまではこんな感じだったと思う。
 そして久しぶりの晴れの日々を経験して、その分執筆活動からは遠ざかり、いつしかまた停滞し、今再び雨が降り、再び執筆に戻ってきたという感じだ。また芸術を通してセロトニンが生まれ、好循環が始まればよいのだが・・・。

 コロナ禍で、人々は疲弊し、ストレスが増え、家族けんかが3割ぐらい増えたとか。多分人間の性格もイライラして、通常時より3割ぐらい悪くなっているのではないだろうか。
 本当だったら、こんなときだからこそ助け合いたいのだが、コロナは我々を衛生面の理由から分断させ、人々はお互いに疑心暗鬼になり、相互不信も3割増しで増えている。
 直接的な健康被害、経済的な被害、イライラから来る人間関係悪化による被害で、人生が狂わされた人が多数いることだろう。3番目の点から、私もここ一年半ほどコロナ鬱っぽくて、イライラして、人に当たり散らし、メンタルがダウンしている。コロナによる相互不信の影響を多分に受けている。私の場合は平衡感覚が現在少しおかしいので、普通の人よりも尚更、イライラはあると思う。マスクをつけるのはもういやだ。
 通常時だったら、我慢できる場面でも人は我慢できなくなっているのではないか。それでトラブルになり、会社を辞める人もいるのではないだろうか。

 先日のドラマ・ドクターXでもいつもの病院の面々がコロナにより多分なる変化やストレスを受けて、みんな冷や飯を食わされて辛そうだった。

 戦時中もこんなギスギスした感じだったのだろうか。それとも人々は助け合っていられたのだろうか。

 みんながんばっていて偉いと思う。俺も少しでも見習わないと。
みなさま、コロナ禍で、生きていくこと、お疲れ様です。
ライフイベントと重なっている人は、尚更大変お疲れ様でございます。
みんながんばってて本当すげーーなああ
この先に光がふりそそぐといいですね・・・・・
きっと大丈夫・・・

 

 作中では、別の収入源を模索とありましたが、私は今現在考え方を変えて、現実に今一度立ち戻ることにします。
 仮想現実にあまりの面白さにどっぷりつかってしまったので、一度ここから出て、現実に立ち返ります。現実は厳しく、またちょくちょく戻ってきたくなるとは思いますが。
 仮想現実で私は言いたいことをいい、偉くなったつもりでいました。それが現実生活においても、移植され禍をもたらしていた面もあったかと思います。
 いろんなことを知った気、わかった気になって、偉そうにふるまっていましたが、今一度初心に立ち戻り、謙虚に、保身にも気をつけ、投げやりにならず、周りの人に当たり散らさないで過ごせるようにがんばりたいです。「平衡感覚を取り戻す」「昔ながらの生活を胸に」。

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