問題を解決するには全てを把握しなければならない
問題が発生した時、全体像を把握することが大事です。例えば、Aさんが企画し、Bさんがそれを作り、Cさんがそれを販売したところ、商品を販売した段階で問題が発覚し、Bさんがそれを修正したけど、その後調べたらそもそもAさんの企画段階に問題があったなど。完成した商品に問題があれば、商品を作ったBさんが問題に対処すれば良さそうですが、しかし根本的な問題としてその製品の企画そのものに問題があった場合、Bさんが修正しただけでは問題は改善しません。Aさんの企画から変えなければなりません。
つまり、表面上で認識できる問題が全てではないということです。根本的な問題があるなら、そこまで突き詰め解決しないといけないのです。しかし、これが結構難しいのです。
企業の場合、たくさんの人で1つのプロジェクトを運営しているため、全工程の把握が難しくなります。自社内だけで完結しているものもあれば、他社と協業している場合もあります。後者の場合、問題が発生した時の把握はよりハードルが高くなります。
しかし、問題を解決するためには、全工程を把握し見直すことは必要不可欠です。問題として浮かび上がっているところだけ修正して、その場をしのぐことは可能でしょうが、しかしそのようなことをするとまた新たな問題が発生するかもしれません。
全ての問題が把握できないからといって、確認できる部分だけ把握して調査を進めると、正確な結果が得られません。例えばあなたの目の前にリンゴがあったとしましょう。とても美味しそうで、「これは新鮮なリンゴだ」と思うでしょう。しかしリンゴを半分に切ったら8割ほど腐っても「これは新鮮なリンゴだ」と言って、それを切り分けて食卓に出すでしょうか? きっとそんなことはしないでしょう。つまり「確認できる部分だけ把握して調査を進める」ということは、リンゴの表面だけ見て中を切っていないのと同じことなのです。このリンゴがあなたのプロジェクトなら「見た目美味しそうだからOK」と判断して終わりです。言い換えると、「あなたは本当に8割腐っている見た目OKなリンゴを食べますか」なのです。
問題の把握が大変だからといって逃げていては、その商品の未来はありません。そうすると、それまでにかかった努力もコストも無駄になります。そうならないためにも、もし問題が発覚したら、全てを把握し、しっかりと対処したいものですね。
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