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街中で起きていることをヒントに新たな戦略を考える🔎

 「流行色」の決め方をご存知でしょうか。これは、色を決める団体「インターカラー」が、実シーズンの2年前に流行色を決定します。それに基づきアパレル業界が服を製造し、該当シーズンに販売します。だから流行りの色の服が一斉に店頭に並ぶのです👕👚

 では、「最新のマーケティング」とはどのように決まるのでしょうか。色のように「マーケティング団体」が「2年後はこのようなマーケティングが流行します」といって、それに基づき各企業は活動するのでしょうか?🤔

 そんな話は聞いたことありませんね。それは違います。最新のマーケティングは、企業が試行錯誤して作った結果と考えるのが正しいのではないでしょうか。例えば、SNSを上手に活用した事例などをもとに「SNSマーケティング」が生まれてくるわけです。

 マーケティングの基礎知識の習得という意味では、マーケティングの理論は勉強すべきでしょう。しかし「最新のマーケティングをチェックする」という視点になると、専門家の分析ばかりを見るのではなく、街中の動向(ここでいう街中とは、あなたの住む地元のことではなく、ネット上も含め世の中全体という意味)も確認すべきです。

 例えば、最近は新型コロナウイルスの問題により、私たちの暮らしは変わりました。「人と接さない暮らし」が求められることになりました。例えば、それまで一般的に行われていた試食販売などは、非常に行うことが難しくなりましたね。仮に「デパ地下の試食販売で売り上げ○割アップ」というマーケティング手法があったとしましょう。しかしこの時期、そもそも試食販売の場であるデパ地下が営業していないのですから、それは成功しません。

 変化を正しく捉えていれば、「うちは試食販売で成功している。しかしデパートが1ヶ月も営業しないらしい。新たな販路を探さなければ!」となります。仕事をしている皆さんだって、プライベートな時間は消費者として企業と接しています。この時期、ご自身やご家族の健康を守ために、3密を避ける生活をされたことでしょう。その一環として、積極的にネットショッピングを活用したのではないでしょうか。このように「顧客」という立場も経験もしているわけですから、「顧客ニーズ」を考え、「試食販売からインターネット販売に変えなければならない」ということに多くの方が気づかれたことでしょう。

 例えば、自動車業界において考えてみましょう。皆さんは「車を買おう」という時、どうするでしょうか。まず、「ディーラーに行こう」と思いつくのではないでしょうか。高額な商品です。試乗したいし、質問にも答えて欲しいし、自分の目でしっかり確認して、納得する商品を買いたいと……。

 しかし、世界に目を向けると、必ずしもそれがスタンダードとは言えません。米国のテスラ社は、インターネットを中心に販売しています。そのため新型コロナウイルスで世界的に営業店を休業しないといけない事態においても「車が購入できる」という環境を持っていました。それも世界に対して。その結果、販売台数は他社に対して優位な結果を残すことになりました。

 今日は、ここ数ヶ月の動向について書きましたが、これらはマーケティングの学者の話ではなく、「世の中の現状」です。まさに、「最新のマーケティングは街中にある」の身近な実例といえるのではないでしょうか。。

 もちろん、マーケティングの基礎がわかっていないと、何が起きているのか正しく理解できません。その結果、「何をやっていいいのか」もわかりません。だからマーケティングの知識の習得は必要です。しかし、「世の中の流れが急激に変わった。今どのようにすればいいのだろう?」という点を知るなら、勉強だけではなく、街中(ネット上の世界も含めて)で起きていることをしっかり確認することも大切でしょう🤗

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