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これから株式投資を始める人へ

株式投資について、最初に押さえておくべき考え方を説明します。

おそらく、イメージとしては、成長している企業の株を買って、高く売るというものではないでしょうか。

投資という意味では正解かもしれません。ただし、それで利益を得るということは難しいです。機関投資家と言われる投資のプロが、個人では得られない情報まで調べ上げた上で投資しているわけですから、かなうわけがありません。例えば、出荷量(売上)を把握するために、工場から1日何台のトラックが出て行くかを衛星カメラで確認しているという話も聞いたことがあります。

そこで、投機という考え方があります。トレードと言われます。トレードの方がしっくりくるので、私は投機のことをトレードと呼んでいます。

投機(トレード)とは、「広義では相場の変動を利用して、その値ざやが生み出す利益を得ることを主たる目的として行なわれる売買取引のこと。一般的に、投機は短期間の売買、投資は長期保有の意図で行なわれるというが、明確な区分けはない。」(東海東京証券ウェブサイトより)

ここで大切なのは、太線にした2か所です。

① 相場の変動を利用して、その値ざやが生み出す利益を得ることを主たる目的
値ざやというのは、価格差のことです。つまり、株価が上下する価格差で利益を取ることを目的にしています。
目的は価格差で利益を取ることです。当たり前かと思うかもしれませんが、「その企業が好き」とか「株主優待が欲しい」とか「応援したい」とは全く目的が違います。とにかく稼げればよい、という目的で行われるわけです。
だから、その企業の業績がどうとか、どうでもいいわけです。私が売買する会社のほとんどは、何をしている会社か知りません。どうでもいいからです。薄情に聞こえるかもしれませんが、トレードとはそういうものです。
だから株式以外にも、仮想通貨(暗号資産)、為替、ゴールド、原油など、トレードの対象となるものが無限にあるのです。

② 投機は短期間の売買、投資は長期保有
これは、私の解釈では、「投機だと結果的に短期間になる」と、「投資だと結果的に長期間になる」ということです。
まず、投資というのは、冒頭に述べたとおり、会社の成長に賭けるわけです。会社の成長には年単位の期間が必要なので、必然的に長期間になります。
他方で、投機というのは、価格差であれば何でもよいわけです。株価というのは、1日で2〜3%は平気で上下します。これは会社の成長とか全く関係ないわけです。
2〜3%の変動でも、それが1日で得られる利益だとすれば(全部勝つということはあり得ませんが)、5日間で10〜15%ということになります。1日目に買った資金を翌日の再投資に充てれば、雪だるま式に複利で増えることになります。
つまり、買って数日から2週間程度で売るということを繰り返すことで、大きな利益を得るわけです。何回も繰り返す必要があるのに、何年も待っていられません。寿命を迎えます。
で、なぜ繰り返す必要があるかというと、株価の変動には不確実性があります。簡単に言えば、上がると思っても下がることがあるし、下がると思っても上がることがあるということです。

例えば、上がると思っていても、60%の確率で上がり、40%の確率で下がるとしましょう。「絶対に上がる」なんてことはあり得なくて、不確実なわけです。
この株を1回しか買わなければ、それが下がる回かもしれません。仮に2回買っても、2回連続で下がる回かもしれません。運悪く5連敗ということもあり得ます。
しかも、5回下がったから次は上がるかというと、そんなことはありません。次の1回も40%の確率で下がるわけです。
でも、これを100回買えば、58回上がって42回下がる、1000回買えば、596回上がって404回下がる、というように、60%と40%の割合に近付きます。
これを数学では大数の法則といいます。数が大きくなれば、理論上の確率と一致するわけです。
1回買って1回下がったら、100%下がるという確率になりますからね。
余談ですが、保険会社の仕組みも大数の法則だそうです。事故にあったら保険金を払う、でも顧客が多ければその確率を統計的に管理できるから、保険金と保険料を設定できるわけですね。

我々トレーダーも、大数の法則を利用して、何回もトレードをする必要があります。数回では負けが連続する確率が十分あります。
そして、何回もトレードを繰り返すには、1回のトレードが短期間でなければ寿命到来するわけです。

そして、トレードをどのように行うかというと、
トレードメンタル+ポジションサイジング+テクニカル分析
です。

本日はこんなところで。
拡散いただけると続きを書く気が出ます。よろしくお願いします。。

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