【米大統領候補討論会】トランプ VS ハリス *後半
遅くなりましたが、9月10日の米大統領候補者討論会の続きをまとめさせていただきます。
ハリスさんはあまりメディアに出ていないようなので、ボロボロになるかと思いましたが、内容はともかく意外と善戦していましたね。
アメリカは最強の覇権国と思いきや、財政インフレ、不法移民・軽罰化による治安悪化、司法の武器化で内部は病んできているところもあるので、今回の大統領選は非常に重要だと思っています。
それでは後半部分をまとめさせていただきたいと思います。
ウクライナ戦争について
司会者 David Jason Muir 氏の問い 「ウクライナ戦争は2年半続いています。バイデン政権は、ウクライナをロシアやプーチンから守ることがアメリカの利益だとしています。あなたはこの戦争を24時間で解決すると言いましたが、具体的にどうやって実現するのか? そして、ウクライナが勝つことを望んでいますか?」
◆トランプ氏の主張
戦争を終わらせるべき トランプ氏は、この戦争を迅速に終わらせたいと述べています。戦争によって多くの命が無駄に失われていると主張し、アメリカはすでに2,500億ドル以上を投入しているが、ヨーロッパ諸国の負担が少ないと批判しました。
ヨーロッパの責任を強調 ヨーロッパはアメリカと同等の経済的負担をすべきであると主張し、自身が大統領時代にNATO諸国に対して強い要求を行った結果、資金拠出を増やした実績を挙げています。
交渉による解決策 トランプ氏は、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の両者と良好な関係を持っていると主張し、交渉によって戦争を終わらせると説明しました。ウクライナの勝利を望むかどうかについては、直接「はい」と答えるのではなく、アメリカの最善の利益は戦争を終わらせることだと述べました。
◇ハリス副大統領の反論
トランプ氏の「降伏論」への批判 ハリス副大統領は、トランプ氏が「戦争を24時間で終わらせる」と言う理由は、彼が単に諦めてしまうからだと批判。アメリカとしての誇りと価値観に基づき、ウクライナを支援し続けることが必要だと強調しました。
ウクライナの独立を守る ハリス氏は、バイデン政権がウクライナに対して行ってきた支援を挙げ、ウクライナが自由で独立した国家として存在していることを強調しました。また、プーチン大統領の目的はウクライナだけでなく、ヨーロッパ全体に及ぶ可能性があると警告しました。
NATOと同盟国の重要性 彼女は、NATOや同盟国との関係が安全保障において重要であり、トランプ氏が大統領ではないことをNATO諸国が感謝していると述べました。ウクライナの戦いは、世界的な民主主義と国際ルールを守るためのものだと強調しています。
◆トランプ氏:ハリス氏を「史上最悪の副大統領」と批判
トランプ氏はさらに、プーチンが核兵器を保有していることが戦争の大きな要素だと指摘。彼はハリス副大統領を交渉に送り込んだ結果、ロシアがウクライナへの侵攻を開始したと非難し、ハリス氏が「我が国の歴史上最悪の副大統領」だと強く批判しました。
ハリス氏の反論
トランプ氏の主張を「嘘」と否定 ハリス氏は、トランプ氏が自分がプーチン大統領と交渉したとする主張は「嘘」であると指摘しました。彼女はゼレンスキー大統領と5回以上会っているが、プーチン氏とは会ったことがないと明言しました。
アメリカの国際的役割の重要性 さらに、ハリス氏は、アメリカが国際ルールを守り、同盟国を支持するリーダーであり続ける必要性を強調しました。彼女は、アメリカの大統領が国の安定と原則を守る役割を果たすべきだとし、トランプ氏のように強権的な指導者を崇拝する態度を批判しました。
ポイント:
トランプ氏は、戦争を交渉で迅速に終わらせるべきだと主張し、ヨーロッパ諸国がもっと責任を負うべきだと訴えています。
ハリス副大統領は、トランプ氏の「降伏論」を批判し、ウクライナの独立と自由を守るためにアメリカが引き続き支援する重要性を強調。
トランプ氏は、ハリス氏を「史上最悪の副大統領」と批判し、プーチンとの交渉を巡って攻撃しましたが、ハリス氏はこれを「嘘」と断定し、アメリカの国際的リーダーシップの重要性を強調しました。
アフガニスタンからの米軍撤退
司会者 David Jason Muir 氏の問い 「ウクライナ戦争について議論しましたが、次はアフガニスタンについて伺います。撤退について、バイデン政権の進め方や責任についてどのようにお考えですか?」
◆トランプ氏の主張
NATOの負担を増加させた実績 トランプ氏は、アフガニスタン撤退に関する質問に対して、まず自身がNATOに対してヨーロッパ諸国に支払いを求め、負担を増やした実績を強調しました。彼は、NATO事務総長ストルテンベルグ氏からも称賛されたと述べ、ヨーロッパ諸国が貿易やNATOの防衛費用でアメリカを搾取していたが、自分の強硬な交渉によりそれを改善したとしています。
撤退は「最悪の瞬間」 アフガニスタン撤退についてトランプ氏は、バイデン政権の進め方を強く批判し、これを「我が国の歴史上最も恥ずかしい瞬間」と呼びました。彼は、バイデン政権が米軍装備を置き去りにしたことや、多くのアメリカ人を現地に残したことを問題視しています。
自身の交渉を擁護 トランプ氏は、アフガニスタンにおける自らの交渉についても触れ、タリバンの指導者アブドゥルに「もうやめろ」と警告したと説明しました。その結果、彼の在任中は18ヶ月間、アメリカ兵は一人も殺されなかったと主張しています。また、彼の政権で国務長官だったマイク・ポンペオ氏が「非常に良い合意」を交渉したとし、もし自分が大統領のままであれば、兵士を失うことなく撤退が成功していたと述べています。
◇ハリス副大統領の反論
バイデン政権の撤退を擁護 ハリス副大統領は、アフガニスタン撤退についてバイデン大統領の決定を支持していると表明しました。彼女は、これによりアメリカの納税者が日々3億ドルも支払う必要がなくなり、現在では世界中のどの戦闘地域にもアメリカの現役軍人がいないという点を強調しました。これは今世紀初めてのことであるとし、バイデン政権の撤退の成果を擁護しました。
トランプ氏の交渉を批判 ハリス氏は、トランプ氏が行ったアフガニスタンでの交渉を「最も弱い取引の一つ」と批判しました。彼はアフガニスタン政府を無視し、タリバンと直接交渉した結果、5,000人のタリバン兵士が釈放されたと指摘。さらに、トランプ氏がタリバンをアメリカの外交における重要な場所であるキャンプデービッドに招待したことについても批判し、これがトランプ氏がアメリカ大統領としての責任や権威を理解していないことの表れだと述べました。
軍とアメリカの尊厳を守る重要性 ハリス氏は、トランプ氏がアメリカ軍や戦死した兵士たち、アメリカの国際的な尊厳を軽視しているとし、バイデン政権がこれらを守るために適切な行動を取ったと強調しました。
ポイント:
トランプ氏は、自らのNATOへの交渉力を強調し、アフガニスタン撤退のバイデン政権の対応を「最も恥ずかしい瞬間」と強く批判しました。
ハリス副大統領は、バイデン政権の撤退決定を擁護し、戦争にかかる莫大な費用がなくなり、アメリカ軍が戦闘地域から撤退できたことを成果としています。
トランプ氏がタリバンと行った交渉について、ハリス氏はこれを「弱い取引」として非難し、アメリカ大統領としての責任を果たしていないと批判しました。
ハリス副大統領の人種的アイデンティティに関する発言
司会者 David Jason Muir 氏の問い 「トランプ前大統領、あなたは以前、ハリス副大統領について『彼女が自身が黒人だと公表するまで、彼女が黒人だとは知らなかった。今、彼女は黒人として振舞っている』と言いました。なぜ、対戦相手の人種的アイデンティティについて意見を述べることが適切だと考えるのですか?」
◆トランプ氏の主張
発言の意図について トランプ氏は、ハリス副大統領の人種について特に関心はないと主張しました。彼女がどのようなアイデンティティを選択するかは彼女自身の問題であり、自分にとってはどちらでも構わないと述べました。
誤解を強調 トランプ氏は、自分が読んだ情報では、ハリス氏はかつて黒人であることを認めていなかったとされていたが、その後彼女が黒人であるという報道があったと述べました。その点について特に深い意味はないとし、ミュア氏の質問が誇張されていると指摘しました。
◇ハリス副大統領の反論
トランプ氏の人種問題に対する姿勢を批判 ハリス副大統領は、トランプ氏が人種問題を通じて国民を分断しようとしていることを批判し、これがアメリカ社会にとって悲劇だと述べました。彼女は、アメリカ国民が持つ共通の願望や夢を尊重すべきであり、人種による分断を促進するようなリーダーは求めていないと強調しました。
過去の行動に言及 さらに、ハリス氏はトランプ氏の過去の行動について言及しました。彼女は、トランプ氏が黒人家族への住宅貸出を拒否したことや、セントラルパーク・ファイブ事件での処刑を求めた新聞広告、さらにオバマ大統領の出生証明書に関する嘘を広めたことを例に挙げ、トランプ氏の一貫した人種差別的な行動を非難しました。
アメリカ国民の期待 ハリス氏は、アメリカ国民が分断を生むリーダーではなく、共通の夢や希望に投資するリーダーを望んでいると述べました。彼女は、肌の色や言語に関係なく、すべてのアメリカ人が同じ夢を共有しているとし、それを尊重する大統領が必要だと強調しました。
ポイント:
トランプ氏は、ハリス副大統領の人種に関する発言について、自分にとっては重要ではなく、彼女自身の選択であると述べました。
ハリス副大統領は、トランプ氏の人種差別的な言動を批判し、アメリカ国民が共通の夢を持っていることを強調し、分断を生むリーダーは望まれていないと反論しました。
ハリス氏は、トランプ氏が過去に行った人種差別的な行動(セントラルパーク・ファイブ事件やオバマ大統領の出生証明書に関する嘘)を具体例として挙げ、彼の姿勢を非難しました。
バイデン政権とハリス副大統領に対する批判、およびハリス氏の反論
◆トランプ氏の主張
バイデン氏を「分断的な大統領」と批判 トランプ氏は、バイデン大統領を「アメリカ史上最も分断的な大統領」と非難し、バイデン政権が国と経済を破壊していると主張しました。特に、バイデン政権の石油政策や経済政策がインフレを悪化させていると強く批判しました。
セントラルパーク・ファイブ事件に対する再主張 ハリス副大統領がセントラルパーク・ファイブ事件を持ち出したことに対して、トランプ氏は過去の話を蒸し返すことでしかハリス氏は批判できないと指摘。彼は当時、5人が有罪を認めたと主張し、自らの立場を擁護しました。
ハリス氏をバイデン氏と同一視 トランプ氏は、ハリス副大統領がバイデン氏から距離を取ろうとしているが、彼女の政策はバイデン氏と変わらないと述べました。そして、アメリカが直面しているインフレ問題からハリス氏は逃れられないと断言しました。
◇ハリス副大統領の反論
新世代のリーダーシップを提唱 ハリス副大統領は、まず「私はジョー・バイデンでもなければ、ドナルド・トランプでもない」と述べ、彼女が提供するのは新しい世代のリーダーシップであると強調しました。彼女は、アメリカ国民に対して楽観的な未来を描くことが必要だとし、常に中傷や名指しでの批判を繰り返すトランプ氏のアプローチを批判しました。
経済支援策の提案 ハリス氏は、中小企業や家族を支援するための具体的な計画を紹介しました。
スタートアップ企業への支援:スタートアップ企業に50,000ドルの税控除を提供する計画を説明し、イノベーションやハードワークを応援する姿勢を示しました。
子育て世代への支援:若い家族には、子どもの発達段階で支援を行うため、生後1年間で6,000ドルを提供する計画を提案。
住宅購入支援:初めて家を購入する人々には25,000ドルの頭金支援を提供する計画も挙げました。
前向きな議論の呼びかけ 最後に、ハリス氏は国民が望むのは中傷や分断ではなく、将来に向けた前向きな議論だと述べ、これこそが今夜の討論で議論されるべきテーマだと強調しました。
ポイント:
トランプ氏は、バイデン政権が経済と国を破壊していると非難し、ハリス副大統領をバイデン氏と同一視して批判しました。
ハリス副大統領は、自分はバイデン氏でもトランプ氏でもないとし、新世代のリーダーシップとして経済支援策を提案。アメリカ国民に対して楽観的な未来を描くべきだと述べました。
ハリス氏は中小企業支援、子育て支援、住宅購入支援の具体的な計画を提示し、前向きな議論の重要性を訴えました。
※セントラルパーク・ファイブ事件
1989年にニューヨーク市のセントラルパークで発生した白人女性のジョギング中の暴行・強姦事件。当時、5人の黒人およびラテン系の少年が逮捕・起訴され、メディアでも大々的に報じられた。5人は有罪判決を受けたが、後に真犯人が現れ、2002年に彼らの無実が証明された。
ドナルド・トランプ氏は事件当時、この5人の処刑を求める全面広告をニューヨーク・タイムズ紙などに出した。この広告は彼の政治的姿勢や人種問題に関する考えを象徴するものとして広く批判されており、特にトランプ氏の人種差別的な行動の一例として今日まで取り上げられ続けている。
オバマケアについての考え方
司会者 David Jason Muir 氏の問い 「トランプ前大統領、あなたはオバマケアを廃止し、新しい医療保険制度に置き換えると述べてきましたが、それは実現しませんでした。今後、オバマケアに代わる計画はありますか?」
◆トランプ氏の主張
オバマケアの批判 トランプ氏は、オバマケアは常にひどい医療保険制度だったとし、今日でもあまり良くないと批判しました。彼は「より良い案ができればオバマケアを置き換えるつもりだが、現時点では最大限に活用している」と述べました。
民主党が改革を妨げたと主張 トランプ氏は、大統領時代にオバマケアを改善しようとしたが、民主党がそれに反対したため、改革が実現しなかったと主張しました。彼は、政治的にはオバマケアを放置して自然に消滅させることができたが、国民のために制度を維持する決断をしたと述べています。
今後の計画について トランプ氏は、もしより良い医療保険制度を考案できれば、それを実行すると述べ、現在いくつかの「概念」や「オプション」が検討されているとしました。しかし、今はまだ具体的な計画はないと認めました。
◇ハリス副大統領の反論
オバマケアの支持 ハリス副大統領は、オバマケアを絶対的に支持すると述べ、過去4年間、副大統領として民間保険オプションも含めた医療制度を維持してきたと説明しました。彼女はオバマケアを維持・成長させることが必要だと強調しました。
過去の行動についての反論 ハリス氏は、トランプ氏がフラッキング(シェールガス採掘法)や銃規制に関する虚偽の情報を繰り返していると批判し、彼女自身も銃所有者であり、誰の銃も没収するつもりはないと断言しました。
オバマケアの成果を強調 ハリス氏は、オバマケアが保険会社による既往症のある人々への差別を排除した点を強調し、これは医療にアクセスする権利を守るための重要な改革であったと述べました。さらに、バイデン政権がメディケアに薬価交渉を許可し、インスリンの月額費用を35ドルに制限するなど、医療費負担を軽減する政策を実行してきたことを挙げました。
医療を受ける権利 ハリス氏は、医療は支払能力のある人だけの特権ではなく、すべての人が持つべき権利だと主張し、オバマケアを強化することで医療制度を改善していく方針を示しました。
ポイント:
トランプ氏は、オバマケアを批判し、より良い代替案ができれば置き換えると述べましたが、具体的な計画はまだ存在しないと認めました。
ハリス副大統領は、オバマケアを絶対的に支持し、既往症を持つ人々の差別を排除した点を強調。さらに、メディケアの薬価交渉やインスリン価格の制限など、バイデン政権の医療改革を支持しています。
ハリス氏は、医療を受ける権利はすべての人が持つべきものであり、オバマケアを強化することでそれを実現すると述べました。
※オバマケア(正式名称:Patient Protection and Affordable Care Act)
2010年にバラク・オバマ大統領によって署名され成立した医療保険制度改革法。この法律は、アメリカ国民が手頃な価格で医療保険に加入できるようにすることを目的とし、保険会社が既往症(過去に持っていた病気や状態)を理由に人々を拒否することを禁止。また、若年層が親の保険に加入できる年齢を26歳まで引き上げるなど、医療アクセスの拡大を目指している。
オバマケアは、保険料の補助金やメディケイドの拡充を通じて、多くの低所得者層に医療保険を提供する一方で、個人保険の義務化(ペナルティ付き)や、保険料上昇の可能性といった問題も指摘されている。共和党をはじめとする反対派からは、「政府の介入が過剰」との批判が強く、何度も廃止や改革が議論が議論されている。
気候変動と国内製造業
司会者 Linsey Davis 氏の問い 「気候変動に関して、あなたは何をしますか? そして、国内製造業に対する影響についてはどのように対策を講じますか?」
◇ハリス副大統領の主張
気候変動への取り組み ハリス副大統領は、気候変動を実存的な脅威と呼び、トランプ前大統領が「気候変動はデマだ」と言ったことを批判しました。彼女は、気候変動が実際に発生しており、特に極端な気象現象を経験した州の住民がその影響を強く感じていると述べました。住宅保険が拒否されたり、法外な金額が請求されたりするケースが増えており、この問題に対処する必要があると指摘しています。
クリーンエネルギーと雇用創出 ハリス氏は、副大統領としてクリーンエネルギー経済に1兆ドルを投資しながら、国内のガソリン生産を過去最高レベルまで引き上げたことを誇りに思っていると述べました。彼女は80万以上の製造業の仕事を新たに創出し、クリーンエネルギー投資を通じて国内外で工場が開設されたことを強調しています。
自動車労働組合の支持 ハリス氏は、全米自動車労働組合やショーン・フェイン氏からの支持を得ていることを述べ、クリーンエネルギー経済の発展にはアメリカの製品や自動車産業への投資が含まれると指摘しました。また、トランプ政権時代には製造業の雇用が失われたが、自動車工場を新たに開設することが必要だと強調しました。
◆トランプ前大統領の主張
バイデン政権への批判 トランプ氏は、バイデン政権下で先月だけで10,000の製造業の仕事が失われたと述べ、自らの政権時代にはそのようなことはなかったと主張しました。彼は、バイデン政権が製造業を中国やメキシコに流出させたとし、それがアメリカの経済に大きな打撃を与えていると批判しました。
対中国政策 トランプ氏は、中国がメキシコに巨大な自動車工場を建設し、そこからアメリカに車を売ろうとしている状況に対して関税を課すと述べ、そうすればこれ以上の工場流出は防げると主張しました。また、バイデン政権が中国に対して弱腰である理由として、バイデン氏と彼の息子が中国や他の国々から賄賂を受け取っている可能性を示唆し、バイデン政権の腐敗を非難しました。
ポイント:
ハリス副大統領は、気候変動が現実であると強調し、クリーンエネルギーへの投資を通じて80万以上の製造業の雇用を創出したと述べました。また、クリーンエネルギーの成長には国内製造業の強化が不可欠であるとし、自動車労働組合からの支持を得ていることを強調しました。
トランプ前大統領は、バイデン政権が国内の製造業を中国やメキシコに流出させ、10,000の製造業の仕事を失わせたと批判しました。彼は、アメリカ製品を守るために対中国関税を強化し、バイデン政権の腐敗を非難しました。
討論会最後のスピーチ
◇ハリス副大統領の締めくくり
未来に焦点を当てたビジョン ハリス副大統領は、討論を振り返り、2つの異なるビジョンが提示されたと述べました。1つは未来に焦点を当てたもの、もう1つは過去に戻ろうとするものだと説明し、自身は前進を目指すリーダーシップを強調しました。
「機会経済」と中小企業支援 ハリス氏は、アメリカ国民の夢や希望に基づく「機会経済」を創造する計画を述べました。中小企業や新しい家族、高齢者を支援し、一生懸命働く人々の生活費を下げることに投資する意向を示しました。
国防と自由の擁護 ハリス氏は、アメリカの国際的な地位と軍の強さを守り、女性の権利や自由、特に自分の体についての決定権を守ることに注力すると述べました。
自らのキャリアとリーダーシップ ハリス氏は、検事、司法長官、上院議員、副大統領としてのキャリアを振り返り、アメリカ国民に仕えることが自らの使命だと強調しました。彼女は、全てのアメリカ国民のために働き、国を再建するリーダーになると約束しました。
◆トランプ前大統領の締めくくり
バイデン政権の失敗を強調 トランプ氏は、ハリス氏が素晴らしいことをする計画を述べたが、なぜこれまでの3年半で実行しなかったのかと批判しました。バイデン政権には、国境問題や経済の改善など、多くの課題に取り組む時間があったにもかかわらず、何も進展しなかったと述べました。
エネルギー政策の批判 トランプ氏は、ハリス氏がフラッキング(シェールガス採掘法)や化石燃料の使用を禁止する姿勢を批判し、アメリカのエネルギー政策が弱体化していると指摘しました。彼は、これがアメリカの経済に悪影響を与え、国を危機に追いやっていると述べました。
アメリカの衰退と第三次世界大戦の懸念 トランプ氏は、アメリカが世界のリーダーとしての地位を失い、衰退国になっていると主張しました。また、ロシアとウクライナの戦争や中東の紛争に言及し、第三次世界大戦が近づいていると警告。核兵器の使用が現実的な脅威になると指摘しました。
最悪の政権批判 トランプ氏は、バイデン政権とハリス副大統領を「我が国の歴史上、最悪の大統領と副大統領」と呼び、彼らがアメリカを破壊していると強い言葉で批判しました。
ポイント:
ハリス副大統領は、未来志向のビジョンを強調し、中小企業支援や国際的な地位の維持、女性の権利擁護に注力すると述べました。
トランプ前大統領は、バイデン政権の失策を強く批判し、アメリカが衰退していると警告。特にエネルギー政策や国際的な脅威に対する懸念を示しました。
まとめ
今回の討論会で個人的にはどちらが明確に勝利したっていうのはないかと思いますが、発言が実態に即しているかは考える必要があるかと思います。
間違いないのは、米国の格差は広がり治安は悪化しているということです。
大統領選は2024年11月5日です。この日に世界の大まかな趨勢が決まると私は思っております。
私は現在、現金比率を高めており、どちらに転んでも対応できるようポジションをとっております。
そして民主党が政権をとったら、旧NISA枠以外の米株はすべて売却するつもりです。
努力をし、付加価値を生んだ人が報われる世界を取り戻してくれるリーダーが再び政権を担ってくれるのを切に願うばかりですね。
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
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