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【5月2日】米:年内利下げ可能性

ドル安傾向
FOMCによる金利据え置きとパウエル議長のコメントが市場に警戒されたほどタカ派的でなかったことから、ドルは主要通貨に対して安くなった。これは、市場が将来の利下げに対する期待を高めているため。
更に、FOMCでQTの減額を決定したため、短期的にはドル安が続く可能性もある。
円の急激な動き
日本政府・日銀による可能性のある円買い介入が注目され、特にドル/円ペアで急激な動きが見られた。これにより、円が一時的に強まる可能性がある。

今日の注目ポイント

米雇用統計の発表
ADP雇用統計が予想を上回る結果となったことで、市場は明日発表される公式の雇用統計に注目している。強い結果となればドルを支える可能性があるが、弱いデータはドルをさらに圧迫するかもしれない。
継続する円の介入監視
日本の財務省が介入の有無について明言を避けているため、市場は引き続き介入の兆候に警戒している。

直近の傾向

雇用とインフレのデータ
米国の雇用市場が依然として堅調であることと、インフレがFRBの目標から乖離していることが明らかにされた。FRBは、インフレが持続的に2%に向かうまで金利を引き下げることはないとの立場を強調している。
製造業の低迷
ISM製造業指数が予想を下回り、製造業の活動が縮小していることが示された。これは経済全体の成長に懸念をもたらす可能性がある。

市場の意思

リスク回避の可能性
経済データの不確実性と日本の円介入の可能性を受けて、市場はリスク回避の姿勢を強めるかもしれない。安全資産である円をさらに強化する要因となる可能性も。

今後の推移

FRBが利下げを行うタイミングは、インフレと雇用のデータがどのように進展するかに大きく依存するのは常識だ。市場はデータを詳細に分析し、政策変更の手がかりを探している。 日本が円を支えるためにさらに介入を続けるかどうかも注目されるポイントになるが、IMFのルールに従うともう介入はない可能性が高いとされる。

FOMC後に利下げ折込が進む。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。


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