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【5月10日】為替介入は堂々とする鈴木

ドル円はNY時間に戻り売りが優勢となり、155円台半ばに伸び悩んだが、買い戻しの流れは継続している。
ユーロドルは1.07ドル台後半に上昇し、200日移動平均線の1.0795ドル付近を再度試す展開となっている。 
ポンドドルは英中銀金融政策委員会(MPC)の決定後、一旦1.24ドル台半ばに下落したが、NY時間にドル売りが優勢となり1.25ドル台に上昇。 


今日の注目ポイント

米新規失業保険申請件数が予想以上に悪化し、231,000件と昨年8月以来の高水準となった。FRB委員の発言が比較的タカ派で、年内利下げ期待が後退している。来週発表される米消費者物価指数(CPI)の予想が前月比0.4%上昇とされており、インフレ懸念が続いている。


直近の傾向

米新規失業保険申請件数が231,000件と予想を上回り、雇用市場の悪化が示唆された。
ECBのデギンドス副総裁は6月の利下げ後の動向について明言せず、「データ次第」と述べた。
英中銀のベイリー総裁は、6月の利下げ可能性を排除しないが、計画もしていないと述べた。


市場の意思

前回FOMCでパウエルが雇用を気にしている発言をしており、米新規失業保険申請件数の悪化に伴い、ドル売りの動きが見られる。
FRB委員のタカ派発言により、年内利下げ期待が後退し、ドルが支えられている。
ECBと英中銀の利下げ観測が高まり、ユーロとポンドの動向に注目が集まっている。

利下げ折込みが少し進む

今後の推移

来週発表される米消費者物価指数(CPI)の結果により、ドルの動向が大きく左右される見込み。
ECBと英中銀の利下げ観測が市場に影響を与え続ける見込み。
米雇用市場の動向が今後のドルの強さを決定づける要因となる。


現状で最も買われやすい通貨

FRBのタカ派発言やインフレ懸念の持続がドルの強さを支えているので、現状で最も買われやすい通貨はドル。

※本記事は投資助言に関するものではございません。投資判断は自己責任の上お願いいたします。

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