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宴の後の喪失感

家族と松本で過ごす最終日です。幸い今日の天気予報は良い方に外れ、雨に降られることはありませんでした。厳しい残暑の中、松本市街地を諸々歩き回った後、二人は16:32発のあずさ82号に乗って帰って行きました。

松本駅の改札で二人を笑顔で見送った後、ひとり残された私は、『宴の後の喪失感』を味わいながら、12分300円のマッサージ機で身体をほぐした後、誰もいないアパートの部屋へと戻って来ました。失意の日記です。

完全に真夏の陽気

午前中は『クラフトビールフェスティバルin松本2024』を楽しみました。自宅から妻と息子の泊まっているホテルまで歩き、駅のコインロッカーに二人の荷物を預けてから、会場の松本城公園へと向かいました。

イベントのスタートは11時からですが、私たちは少し早めに着き、場所を確保しました。既に多くの人が集まっていて、開始を待ち侘びていました。受付で、事前に買ってあった5杯分のチケットとグラスを受け取り、開始の合図を待ちました。約1時間の短い間に立て続けに5杯分のビールを飲み干したので、早々に酔いがまわりました。蕎麦屋でのランチや、その後の松本市美術館でもほろ酔いで過ごしました。最後に深志神社に立ち寄って参拝しました。

離れて暮らすメリット・デメリット

子供の頃から、楽しいイベントが終わった後に襲って来る物悲しい気分が苦手です。楽しかった時間の余韻に浸れる時もありますが、過ぎ去った時間の喪失感を伴う時も多いです。9月は微妙な時期です。夏の余韻が色濃く残る一方、微かな翳りが顔を出します。2024年も後半戦に入っており、まだまだ年末に向けて予定はありますが、日数が足早に消化されていく寂しさも感じます。今日は沢山歩いたので、身体に疲労感もあります。

家族と離れて暮らしていることが解放感に繋がることは確かにあります。四六時中顔を合わせていると、不穏な空気が漲る時もあり、適度な距離感を保って過ごすことのメリットは確かにあります。今は、コミュニケーション手段も豊富だし、物理的に離れていても距離感はそんなに感じずに済みます。

それでも、一緒に居ることで何気なく交わすことばや、相手の表情に救われることもあり、単身赴任生活では、その養分が不足気味で孤独に苛まれる夜もあります。贅沢な悩みだと思います。

宴を続けることはできない

永久に宴を続けることはできません。切り替える時が必ず来ます。辛い経験や悲しい経験も乗り越えていかないと、人生は実りません。楽しい時間と平凡な時間の比率は、おおよそ3:7くらいが適正ではないでしょうか。楽しそうに過ごす時間だけ切り取って求めていては、足元を掬われます。水面下には雌伏の時間が必ず必要になります。

明日から気を取り直して、社会復帰することにします。

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