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二度目の善光寺&長野県立美術館の旅 2022/1/29

ここ長野県でも、連日新型コロナウイルス感染者数が高止まりしており、1/27-2/20まで、まん延防止等重点措置が発令されたばかりです。

この週末は、横浜に帰ることを諦めました。とはいえ、長野県下を電車で移動するくらいは大丈夫だろう…… これまで電車でクラスターが発生したとは聞いてないし…… という自主判断のもと、長野市まで二回目の電車プチ旅をしてきました。或る目的もありましたので。

お得な松本~長野往復切符

松本駅から長野駅までは、JR篠ノ井線の普通電車で1時間20分、片道1,170円ほどかかります。ところが、この区間だけで使えるお得な切符がありまして、これを利用すると往復が1,500円になります。

この週末は自宅に帰れない…… と決断した時から、この週末は、善光寺へ初詣、そして昨秋に来た時は、時間の都合で寄れなかった長野県立美術館に行くことに決めていました。土曜日の今日行くか、日曜日の明日行くかの判断だけでしたが、天気が良かった本日に決行としました。

自宅~(徒歩)~松本駅~(JR)~長野駅

ただ、朝起きてぐずぐずしていて家を出る時間が遅れてしまい、松本駅に着いた時には、乗る予定の電車が出てしまった後でした。次の長野行き普通電車は1時間後です。まあ、悔やんでも仕方がないので、駅前のマクドナルドで朝マックをしながら、のんびりと作戦会議開始です。

次の電車は、松本駅11:09発、長野駅12:22着になります。長野駅~善光寺までは、徒歩で行くと30分近くかかる筈なので、その途中で気になったお店に飛び込んでランチにすることにしました。善光寺に参拝してもまだ時間はあるので、お目当ての長野県立美術館にもたっぷり時間が取れそうです。

駅ビルにあるスターバックスでコーヒーを買い、入線してきた長野行き普通電車に乗りました。松本を出てしばらくすると、両側は雪景色です。坂北駅、聖公園駅、冠着駅のホームには溶けずに残っている雪が目立ち、絶景が拝める姨捨駅も真っ白です。

姨捨駅を出てからは、自宅から持参した齋藤純一・田中将人『ジョン・ロールズ 社会正義の探究者』(中公新書2021)を読み始めました。読んでいる間に、長野駅に着きました。

ランチ&善光寺参拝

長野駅周辺にも雪が残っていました。前回同様、駅から真っすぐ伸びる参道を、何を食べようかと思案しながら、歩きました。道程の半分くらいを過ぎて、さてそろそろ決めないとなあ…… と思った時に、目に入った『十割そば』の看板で今日のランチが決まりました。

直感で入った『十割そば 大善』さんは、人気店だったようです。初志貫徹で十割そば大盛(1,000円也)を頂きました。勿論、美味しかったです。

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腹ごしらえも終わり、満足して店を出ると、いよいよ善光寺の仁王門が迫ってきます。遠めからでもかなりの迫力があります。

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高村光雲・米原雲海作の、阿形像・吽形像、三宝荒神・三面大黒天が収められた仁王門は、国の重要文化財に指定されています。

仲見世を通り抜け、山門をくぐるといよいよ本堂です。

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2022年の家内安全と自らの飛躍を祈願し、参拝を終えてひいたおみくじは吉でした。

長野県立美術館

善光寺本堂の東側にあるモダンな建物が、長野県立美術館です。

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ここに来た目的は、東山魁夷館のコレクションを鑑賞することです。東山魁夷(1908/7/8-1999/5/6)は、昭和を代表する風景画家です。実は、作品をじっくり観たのは今回が初めてでした。鮮やかな色彩に心を奪われました。横浜生まれ、神戸育ちという生い立ちも初めて知りました。

特に印象に残ったのが、90歳の絶筆となった『夕星』という荘厳な作品です。氏が没後に葬られた、善光寺後方の花岡平霊園を想起させる景観になっていると言われています。

館内は比較的空いていて、約2時間ほど、じっくりと鑑賞することができ、大満足でした。帰りに『東山魁夷 永遠の風景』という冊子も買いました。強行したプチ旅は、有意義なものとなりました。

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