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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2024年1月の記事一覧

『「肩書きがなくなった自分」をどう生きるか』を読む

本日は、蝶野正洋『「肩書きがなくなった自分」をどう生きるか』(春陽堂書店2023)の読書感想文です。 期待以上に堪能させてもらった一冊本書は、つい最近amazonのkindle版で購入したものです。本書は、著者の蝶野正洋氏がレスラーを引退し、注目を浴びる表舞台から下りてからの生き方や意識していることを綴った書で、大変失礼ながら、期待以上に堪能させてもらった一冊でした。 蝶野氏は、主にアントニオ猪木(1943/2/20-2022/10/1)氏が創設した新日本プロレスで活躍し

『持たない幸福論』を読む

昨夜降り続いた雪が積もり、朝起きると雪景色になっていました。昼過ぎまで部屋でダラダラした後、雪が収まっているのを確認して、近所のカフェに出掛けて読書に勤しみました。本日の記事は、昨日に引き続き連続の読書感想文で、pha(ファ)『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』(幻冬舎2015)です。 培った常識を打破する為に著者のpha(ファ)氏は、シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人という肩書はあるものの、世間一般的にはニートに属する生き方を貫い

『あの日、選ばれなかった君へ』を読む

今日は、大雪予報を真に受け、一日中部屋に籠もって、のんびりと過ごしました。アクティブに活動しない時の私は、怠惰な世捨て人です。興味を惹かれた動画コンテンツやネット記事を拾っては、ひたすら観続けて一日が終わりました。好意的に言えば、知的エネルギー補給のために、インプット中心の時間を過ごしました。最近、生きる目的を体現する為に出せるアウトプットの源が瘦せ細っている気がしていたので、他人の鋭い意見に触れることで、自分の中の幹を太くする努力をしたよい時間になりました。 本日は、年末

『評価と贈与の経済学』を再読する

本日は、松本へ帰って来る電車の中で再読してまた学ぶことの多かった、内田樹・岡田斗司夫『評価と贈与の経済学』(徳間文庫カレッジ2015)の読書感想文です。 軽い気持ちで読める本タイトルはかなり仰々しいものの、実際には軽い気持ちで読み進めて、全く問題のない本です。内田樹氏も、岡田斗司夫氏も好きな人物だし、語っている内容には共鳴する部分が多く、再読なのに改めて引き込まれました。 この本のもとになっている対談自体は、2011年9月に行われています。 本日の読書感想文は、【第六章