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Markover 50 の読んだ本

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Markover 50の読んできた本の読書感想文を収めています。
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2019年4月の記事一覧

『働き方 2.0 vs 4.0』を読む

本日は橘玲『働き方 2.0 vs 4.0』の読書感想文です。 先日の東南アジア出張に持っていき、移動中や空いている時間を利用して読了しました。橘玲氏の著作は好きで、昔からよく読んでいます。本書は書き下ろし本ではなく、語った内容を著名ライターの山地達也氏が文章化したもののようです。 書評では、「目新しい内容は何もない」というような低評価も目にしましたが、私は結構面白かったです。自分自身が今後の「働き方」について、試行錯誤中なので、大いに参考になりました。 本書での【働き方

『仕事選びのアートとサイエンス』を読む

本日ご紹介するのは、山口周『仕事選びのアートとサイエンス』(光文社新書 2019年)です。 著者の山口周さんは電通(広告業界)からボストンコンサルティンググループ(コンサルティング業界)に転身され、現在はコーンフェリーのシニアパートナーで活躍中で、多くの著書があります。 本書は、「幸福になるための仕事選び」をテーマにした書です。VUCAの時代を生きるビジネスパーソンが、自分らしい幸せな職業人生を歩むための「考え方」や「習慣」を、自身の体験も交えて解説してくれています。

「ヴィルヘルム2世」を読む

今日ご紹介するのは、竹中亨「ヴィルヘルム2世」(中公新書2018)です。 19世紀~20世紀の西洋史が好き私は、特定の人物の生涯に焦点を当てて、歴史を振り返る作業が好きです。その時代を生きた人のミクロの視点で振り返ることで、その時に起こったイベントの相互の連関や時代的評価が浮かび上がります。 高校時代に学んだ世界史の影響で、ナポレオンの登場〜第一次世界大戦あたりまでの西洋史が好きです。当時は、文学部の史学科に進み、西洋史の研究者になりたいと考えていました。 結局、大学は