🎄【文書版】クリスマス・キャンドルナイト、ミニメッセージ 2023年12月21日

🎄先日の2023年12月21日クリスマス・キャンドルナイトのミニメッセージの文書版をここにも掲載いたします⭐️

はい皆さん　メリークリスマス。ちょっと一足早いですけれどメリークリスマス。皆さんと一緒にイエス様のお誕生を祝いできますことを本当に嬉しく思います

今日はクリスマスミニメッセージということで、
私2種類くらいちょっと準備していたんですよね。
で、今日ちょっと感動的でしたよね。「戦争をやめた人たち」の絵本の朗読。
本当に悲しいことで、去年の漢字も戦でしたよね。漢字一文字。
インターネット上では壺っていう案もあったらしいんですけれど、それは昔、壺を売っていたカルト宗教のことが話題になりましたから、それが言われていたんですが、
2023年の漢字は戦じゃなかったんですけれども　ウクライナがかすむようなガザ地域でのこともあります。
それで今日はちょっとぶっそうになるかもしれませんけれども、今日は戦争と平和のクリスマスメッセージ。
人はなぜ争うのか、戦争をやめられないのかということを、
ジョナサン・ハイトという社会心理学者の方が本の中で解きほぐして教えてくれています。
ジョナサン・ハイトは色んな分野に詳しいので、生物学の遺伝やＤＮＡなどにも詳しいんですね。

それで人間は遺伝的にミツバチだって言うんですね。ミツバチの遺伝子をもっているわけではないんですが、たとえです。ミツバチにたとえるんです。
ミツバチの群れって、整然としてますよね。団結していて、
攻撃されたら　結束して群れの外部のものをやっつける。
人間は群れで生き残ってきた生き物なので、
そういうミツバチのような生き物なんだっていうんです。
そうやって有史以前から生きてきたんだ、と。

その証拠に、人間の脳内物質であるオキシトシンの効果について述べるんです。
オキシトシン皆さん聞いたことあります？テレビなんかでも愛情ホルモンなんて言われて紹介されることがありますね。
もう素晴らしいホルモンだと。
免疫力を高め、不安や恐れを軽減し、人を優しくする。これは夫婦とか親子でハグする、あるいは見知らぬ人に背中をさすってもらう、などでも出るんですね。
人を優しくするホルモンだから、
じゃあ世界中の人の飲み水にオキシトシンを混ぜたら、
戦争は無くなるのか、って思ったらそうじゃないんですね。
じつはこのオキシトシンというのは、仲間内の、あるいは一族の、あるいはもっと大きな範囲だと民族や国の団結を強め、そして外の集団と戦うように働くんだということなんですよね。
効率的に他の集団と競わせるために働くんだと、いうことなんですね。
ということは、人間というのは、うちわにしかひいきしない。
他の集団は敵だとみなす、そういう生き物なのではないか、ということになるんですね。

ジョナサン・ハイトってクリスチャンじゃないと思いますけれど、
キリスト教とか世界の宗教をよく研究してて、世界の宗教はみんな、国とかと一緒になって―こういう一つの国民とかいうのを「内集団」と言いますが―
内側の絆を強めて　国の一致のために宗教は協力してきたんだっていうんですね。
ああ！たしかにそういうところありますね。
キリスト教も誤ちを何回も犯してきたんですよね。
戦争に協力してきた面がある。だから当たらずとも遠からずなんですけれど、
私たちも　結局ね。キリスト教でさえも、
結局は人間の脳内にあるミツバチスイッチを押して、
内集団、仲間内の絆を強めて　他の集団と争うようにできているんでしょうか？
なんかロシア正教なんかを見たらそんな感じに見えなくもないですよね。
ロシア正教はキリスト教の一派ですね。
プーチンと、ロシア正教のキリル総主教とタッグを組んで戦争やってますもんね
そうやってやっているところもあるわけなんです。

でも、聖書に真実に生きる・イエス・キリストが下さった新しいいのちを生きるっていうことは、
まさにそういうものを超えるわけです。
先ほど朗読されたのは実話に基づく絵本です　本当にそういうことがありました。
で、それはねジョナサン・ハイトに言わせれば、
 
「ははぁ、結局それは、内集団というのが、クリスチャン、っていう内輪になっただけじゃないか。クリスチャンというこういう集団の中だけに優しくして、ミツバチスイッチを押して、クリスチャン内でオキシトシンを出して、隣人(となりびと)を愛せよと言っても、クリスチャンである隣人を愛するだけじゃないか。」
 
って言われるかもしれません。

しかしですね、みなさんは洞爺丸事故知ってます？昭和にあった事故なんですけれど
青森と函館を結ぶ船が沈んだわけです。
その洞爺丸にストーン宣教師とリーパー宣教師という人が乗っていました。
アメリカとカナダから来ていた宣教師、クリスチャンですね。
この人たちが、自分の救命胴衣を見ず知らずの日本人たちに譲って、
そして自分は死んで行ったという自己犠牲の実話があるんです。
なんでこんなことできたんでしょうか？
「ははぁ相手が日本人クリスチャンだから　
ミツバチスイッチが働いて、そうやって自己犠牲したんだろうか？」
違うんですよ。相手クリスチャンじゃないんですよ。
見ず知らずの、クリスチャンじゃない人に、そして同じ国の人でもない人に
自分のいのちさえ捨てて、そうやってやった。
だからジョナサン・ハイトが見落としていることは、
イエス・キリストが下さった新しいいのちというのは、
オキシトシンやミツバチスイッチを超えるものなんだっていうことなんだっていうことなんですよね。
聖書に、

ユダヤ人もギリシャ人もありません。
奴隷も自由人もありません　男も女もありません。

とありますが、
人種も民族も肌の色も、あらゆる壁を超えるんですね

聖書を一節だけお読みします(新約聖書ヨハネの福音書第1章5節)
光はやみの中に輝いている.　
やみはこれに打ち勝たなかった

闇って言われていますね。人の世、あるいは人の心の闇です。どんな闇でしょうか？

たとえば宇多田ヒカルさんがこんなこと言っているんです。

人はなぜ誰かと分かれた時に　痛みを感じるか？

皆さんなんでやと思います？まぁ知っている方いらっしゃるかもしれません。宇多田ヒカルさんの言葉は有名ですから。

それは「人はもともと痛みをもって生まれてきていて、
そして、その人が痛み止めに実はなってくれていたので、その人がいなくなると　痛みを感じるようになるんだ」

深いー！！

深いでしょ。人間が生まれながらに罪びとである、ということの実は言い換えなんです　クリスチャンじゃないから　そういう表現するんですけど、そっちの方が分かりやすいですね。宇多田ヒカルさんの言い方の方が。
人は痛みもって　生まれてからこのかた、
やっぱり肯定的なことばより、否定的なことばばっかり聞いてきたでしょ。
あなたは　役立たずだ、とか、いなくてもいい、あなたはだめだ、とか、
存在を否定することばを聞かされてきたわけです。
存在を否定されないために　愛されるために　努力してがんばって
―努力とか頑張るのは、いいことなんですよ―
だけどがんばって　いらない人間にならないために、
役立たずにならないために私たちは努力するということがあるわけです。
でも痛みを持っているわけです。痛みを隠して、痛みを感じないように、なんらかの痛み止めして生きているかもしれない。
だけどね、神さまはね、あなたは愛されるため生まれたって言うんですよ。
あなたはわたしの目には高価で尊い、わたしはあなたを愛している、っておっしゃるんです。
罪っていうのは、
教会行ったら　誰でも罪びと扱いするから嫌いや、って言う人もいらっしゃるかもしれませんけれど、聖書で言う罪って的はずれっていう意味なんです。
神の愛から的がはずれている　神さまがあなたを愛して　いとしくて、
あなたがこの世界にいてくれたら　どんなに嬉しいだろうかと思って、
お創りになったのに、人間はそれを無視して生きている。
能力主義とか実力主義で　とにかくですね、
戦争は、僕が殺されないために先に殺すんだ、から始まります、と言った人がいますね。
まさにそれで、私が生きる権利を侵害されるから先に殺すんです。
で、自分が生きて行く権利を獲得するために相手を蹴落としていく、っていうことありますよね。
職場や学校で起こるいじめやハラスメントもそうですよ。
悲しいですよね。
ミツバチの群れの中で上に上がっていきたいから。

しかしね、聖書はそんな罪びとである私たちに、この光が来た！って言うんです！
光が来たっていうのは、全能の神が人間の姿を取って来てくださったことを言っているんですけれど、それが世界で初めのクリスマス。

イエス様が赤ちゃんとして生まれてくださったって本当にいいなって思います。
最大の贈り物は人のかたちをしてくる、って言った人がいます。
皆さん、赤ちゃん見たらね、皆ねぇ、ほっこりするじゃないですか。
見た目かわいいからっていうのもあると思うんですけど、
一つは弱いからなんです。弱いから。
なんちゃあ能力持っていません。そして、誰をも見下したりしません。
あなたの仕事何？とか？
（あなた正規雇用、非正規雇用？とか聞かないですよね？赤ちゃんって。）
つまりイエス様来られたっていうのは、誰をも裁かない方として来られたっていうことなんですよ。

こういう方の愛っていうのを受け入れるの難しかったりするんです。
いやー世の中実力主義でしょ？そっちの方が正しいように錯覚するんですよね。
だけどもう一つの真実がある。
その実力主義が席巻しているように見えるけれど実は幻なんですよ。あの第一次大戦で起こった休戦の方が―目立たないけれど―真実なんです。
そして私は、もう一つの真実の方が本当は強いと思います。
この方は、闇の中に来てくださった。
そう、確かにイエス様信じて洗礼受けた人が罪を犯すことありますよ。
だけど、光は闇に打ち勝たなかった　どういうことでしょうか？
ここにキャンドルの光があります。この光を闇で消すことはできないんです。
このキャンドルの炎は、
この会堂の外から闇をいっぱい持ってきたら消えるわけじゃない。
そして闇の中に、キャンドルをともすと闇が消える。
闇は光に打ち勝たなかった。

この光は、あなたを優しく招きます。
あなたは神の愛のふところに立ち帰って下さいって。

私たちには責めがあるでしょう。もうなんか
自己責任論っていうのはトリックなんですけどね。あなたがそうなったのはあなたのせいですよ。そういう責めがあるし、そういう価値観を自分でも内側に取り込んで自分を責めてしまうこともあるかもしれない。
しかしね、
イエス様はね、あなたを愛して十字架にかかったんです。
十字架はあなたの罪をゆるすため、
あなたの罪を身代わりにおったから、あなたは生きなさい。
その光を、いただいて私たちは生きるんです。
その光を人から人へ届けて行く　そういうことを私たちはさせていただこうではありませんか。
今日、イエス・キリストをあなたの救い主として受け入れてください。
心からお勧めして終わりたいと思います。