🌠【文書版】『自己責任論を超えるもの』＊礼拝メッセージ　新約聖書　ヨハネの福音書第16章12～22節

✴️先日2022年6月12日(日)の礼拝メッセージのテキスト版(全文)もここに掲載いたします。
🌠礼拝説教『自己責任論を超えるもの』
新約聖書　ヨハネの福音書第16章12～22節(新改訳2017)

12　あなたがたに話すことはまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐えられません。
13しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。御霊は自分から語るのではなく、聞いたことをすべて語り、これから起こることをあなたがたに伝えてくださいます。
14御霊はわたしの栄光を現されます。わたしのものを受けて、あなたがたに伝えてくださるのです。
15父が持っておられるものはすべて、わたしのものです。ですからわたしは、御霊がわたしのものを受けて、あなたがたに伝えると言ったのです。

16しばらくすると、あなたがたはもうわたしを見なくなりますが、またしばらくすると、わたしを見ます。」
17　そこで、弟子たちのうちのある者たちは互いに言った。「『しばらくすると、あなたがたはわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見る』、また『わたしは父のもとに行くからだ』と言われるのは、どういうことなのだろうか。」
18こうして、彼らは「しばらくすると、と言われるのは何のことだろうか。何を話しておられるのか私たちには分からない」と言った。
19イエスは、彼らが何かを尋ねたがっているのに気づいて、彼らに言われた。「『しばらくすると、あなたがたはわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見る』と、わたしが言ったことについて、互いに論じ合っているのですか。
20まことに、まことに、あなたがたに言います。あなたがたは泣き、嘆き悲しむが、世は喜びます。あなたがたは悲しみます。しかし、あなたがたの悲しみは喜びに変わります。
21女は子を産むとき、苦しみます。自分の時が来たからです。しかし、子を産んでしまうと、一人の人が世に生まれた喜びのために、その激しい痛みをもう覚えていません。
22あなたがたも今は悲しんでいます。しかし、わたしは再びあなたがたに会います。そして、あなたがたの心は喜びに満たされます。その喜びをあなたがたから奪い去る者はありません。

　主の恵みと平安が皆さんの上に豊かにありますように。
　この日もご一緒に主の日の礼拝にあずかれますことを心から感謝いたします。

　最近はですね、私は礼拝メッセージの中で、世界情勢や、社会問題について触れることが多いんですけれども、今日は、数年前から本当に良く言われるようになった「自己責任論というものについてなんですね。20年くらい前から言われているんですけれども、ここ数年は、特にコロナ禍以降で強烈になってきたと思いますね。そこで、さすがに多くの方がおかしい、ということに気付き始めて、いろんなところでおかしいおかしいという声を上げているわけですね。
　何がおかしいのか？―すでに皆さんご存じの方もいらっしゃるかと思いますけれども―たとえば、貧困問題に取り組む第一人者とも言える、湯浅誠さんという、全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長の方が言っていらしたことと記憶していますけれども、だいたいこういった内容なんですね。

私が今日本に蔓延している自己責任っていう言葉が腹立たしく思うのは、実はその自己責任を言う人たちが、混乱に陥っている人、貧しい人を、そういう人たちを助けなくてもいいという言い逃れにしていると。⇒つまり責任逃れのことばでなんだ、と。続けます。
あなたが貧しいのは、苦労しているのは、こんな目にあってるのは、あなたのせいじゃないか。私は関係ないよ。そう自己責任だと言ってしまうことが、一緒に生きている人たちの責任を自分が負わないようにするための言い逃れになっている。私たちはどう考えても自分一人で生きているわけではないし、自分だけで生きられるわけではない。けれども、他の人が色々な事で　いろいろな状況があって、困って、助けを必要としていて、そういう時に、本当は一緒に生きていく者が責任があるのに、自己責任だって言って、その責任を自分が逃れる。責任を相手に押し付けている。

ということで、だいたいこんな内容だったと記憶しています。
まさに彼の言うとおりだと思いますね。人間はそもそも、一人で生きて行ける存在ではない。だから「自己責任論」というもの自体が、初めから破たんしているわけなんですよね。
そういうことを考えます時に、私自身も、あなたの責任でしょう、と言って助けなかったことがあるかもしれない、この自己責任論を内面化して自分をいじめたこともあるかもしれない。その罪―聖書のいう罪というのは、まとはずれということですから、全能の神様の思いから的がはずれている、ということを指しますが、その自分の的外れをも思わせられます。

　さて、なぜ初めにこの話をしたかと申し上げますと、人間とは、自分、という存在を負いきれないものである―もちろん自己責任論を言い立てる人も含めて、その人たちも本当は自分自身を負いきれない存在なんですけれども－人間というのは自分を負いきれない存在である、ということが今日、私たちに神から語りかけられたみことばの中で語られているからです。
　今日のみことばは、ヨハネの福音書の第16章、ということは、ついこの間、この1章あとの、第17章を共に神のことばとして聴きました。

　これがこの前の図ですね。第17章全体が、長いイエス様のお祈りです。そして、18章から後にこの十字架ですね。十字架に向かわれます。その前が、第13章の途中から第16章の終わりまで続く長いイエス様の告別説教です。お別れのスピーチですね。今日はその告別説教の、終わりに近い箇所なんですね。そこでイエス様はこんなことをおっしゃいます。

12　あなたがたに話すことはまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐えられません。

　これらのことば、耐えられない、なんとなく分かる気がしますでしょうか？弟子たちに対して、話したいことはまだたくさんあるけれども、あなたがたはそれに耐えられない。なんとなく私たち察するのは、これから十字架に向かうとか、その時こういうことが起こるとか、そういうことを事細かに話すのは、まだこの時の弟子たちにはショッキングすぎるから、これくらいでお止めになったのだろう、と。そういう理解の方向性で間違いではないと思います。続きの13節に行って見ましょう。こう語って下さっています。

13しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。御霊は自分から語るのではなく、聞いたことをすべて語り、これから起こることをあなたがたに伝えてくださいます。

　御霊というのは父と子と聖霊の聖霊のことですね。ルターはイエス様はここで聖霊を説教者として弟子たち、そして私たちに紹介している、っていうんですね。聖霊が説教者？あんまり聞いたことないですね。面白い表現なんですけれども、要するに、イエス様が、弟子たちに、ショックが大きいと思うから、もうわたしがことばでもって教えないよ、でも、聖霊様があなたに宿ってくださって、教えてくれるんだから、心配しなくていいよ。ということでしょう。
　この一連の話で、イエス様は何をなさているかというと、聖霊様にバトンタッチをしようとなさっているという言い方もできると思うんです。今から肉体をもったイエス様ご自身は目の前にいなくなるから、あとは自己責任でやんなさいよ、ということではなくて、ちゃんと聖霊様に言わば引き継ぎをなさって、弟子たちを導くよ、ということでしょう。（これはペンテコステ、聖霊降臨の日に実現しましたね。）

１４、１５節を追加で映す。
13しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導いてくださいます。御霊は自分から語るのではなく、聞いたことをすべて語り、これから起こることをあなたがたに伝えてくださいます。

14御霊はわたしの栄光を現されます。わたしのものを受けて、あなたがたに伝えてくださるのです。
15父が持っておられるものはすべて、わたしのものです。ですからわたしは、御霊がわたしのものを受けて、あなたがたに伝えると言ったのです。

　ここで、14節で、「御霊はわたしのものを受けて、あなたがたに伝える」そして15節で、「御霊がわたしのものを受けて、あなたがたに伝える」とイエス様はおっしゃっています。つまり、心配しなくていいよ。この引き継ぎは完璧だから。御霊・聖霊は「13自分から語るのではなく」つまり自分勝手なこと言わないよ。わたしのものを受けて語るんだから。つまりここでイエス様と聖霊様の深い結びつき、一体性を言っているんですね。
　そして同時に「父なる神との一体性」も言っているんですね。ですから今日は「三位一体主日」と呼ばれて、父なる神と、子なる神キリストと、聖霊なる神の一体性が語られているみことばが選ばれているんだと思いますけれども、15節の「父が持っておられるものはすべて、わたしのものです。」これはガキ大将のセリフではないんですね。「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」と言ったりするアニメがありますけれども、イエス様はそういうことをおっしゃっているのではなくて、天のお父様とわたしは一つですよ。だからここで、13節で「聞いたことをすべて語り」というのは誰から聞いたことかというと、父なる神から聞いたこと、ということで、三位一体がよく表されているわけですね。

　続きの16節を見てみましょう。

16しばらくすると、あなたがたはもうわたしを見なくなりますが、またしばらくすると、わたしを見ます。」

　とイエス様がおっしゃっているこのことばはどういう意味かということですね。最初の「しばらくするとわたしを見なくなる」というのは十字架の死と埋葬だと取れます。その次ですね。「またしばらくすると、わたしを見ます。」これは何を指しているのか、ということですね。これは実は議論が分かれる箇所なんですね。素直に読めば、一つは、復活だと取る説ですね。もう一つは、再臨だと取る説ですね。2つとも自然な理解だと思うんですけど、実は人によって、いろいろと意見が分かれるところなんです。それで面白い説を言っている人がいます。これは、復活でも再臨でもなくて、「聖霊降臨のことを言っているんだ」という説ですね。これはその、面白いんですよね。まさに先週ペンテコステでしたね。

弟子たちの上に聖霊がくだって、そして他国のことばで語りだし、ペテロを含め12使徒が説教をして、その日に3,000人の人がイエス様を信じて洗礼を受けてクリスチャンになった。それが聖霊が注いで教会が誕生した、教会のお誕生日だ、ということを共に学びました。その流れからすれば、そして、このヨハネ第16章全体の流れからしても、確かにそれだと話の筋がすうっと通るんですよね。「わたしを見る」と言っても、確かに肉体をとったイエス様を使徒たちは見ないんですけれども、キリストのみからだであるところの教会を見るわけですね。教会はキリストのからだだからですね。
20節以下を見ます。

20まことに、まことに、あなたがたに言います。あなたがたは泣き、嘆き悲しむが、世は喜びます。―そうですよね。十字架の時にはまさにそうなる。権力者たちは大喜びしたわけですね―あなたがたは悲しみます。しかし、あなたがたの悲しみは喜びに変わります。復活の時もそうなんですけれども、聖霊降臨の時にそれが爆発します。そこからイエス様の出産のたとえが始まります。
21女は子を産むとき、苦しみます。自分の時が来たからです。しかし、子を産んでしまうと、一人の人が世に生まれた喜びのために、その激しい痛みをもう覚えていません。

　この出産のたとえはどういう意味でしょうか？この「女」というのは、何よりも、産みの苦しみをなさるイエス様と、取った方がいいでしょう。もしくは、三位一体の神と言っても構いません。では産みの苦しみとは何でしょうか？十字架の苦しみです。イエス様が肉体の、そして魂の極限の苦しみを味わっておられただけではなくて、「父の涙」という讃美の歌があります通りに、父なる神様も、愛するひとり子を十字架につけた極限までの悲しみに涙を流しておられた、そして聖霊なる神様も涙を流しておられた。御霊は霊ですから、涙を流しておられたというのはおかしいかもしれませんけれども、深く悶えながら、はらわた痛むほどの、深い同情をしてくださった。神である方がそんなにまで深く苦悩されたのは、何のためだったかというと、ここで喜びのためだ、とイエス様はおっしゃるんですね。その産みの苦しみの激しい魂の痛みを忘れるほどの喜びだって。「あの」私たちが想像だにできないほどの魂の苦痛を忘れさせてしまうほどの喜びは、「一人の人が世に生まれた喜びなんだ！」一人の人、つまり私たち個人だとすると、みなさんお一人一人がイエス様を信じて「神の子として、生まれた！」喜びなんだ！このことが一つです。そしてもう一つは―ここは二重の意味をもっていると思うんですけれども―ある人がここについてこう言っておりまして、

【子が生まれると新しい家が生まれる！十字架のもとで、新しい家が生まれる！これが教会である！】

　教会とはエクレーシア、神に呼び集められた者たち。つまりイエス様を信じる人々の群れです。(これは2～3人でも教会と言えます)ですから、聖霊降臨・ペンテコステの日にイエス様を信じる人たちの群れ・共同体・神の家である世界大の教会が生まれた。これが、ひとりの人が生まれた喜びだ！って言うんですね。そうしますと、先ほどの「しばらくするとわたしを見る」というのも、聖霊降臨の日にキリストのからだなる教会を見る、という意味だと取れば、文脈的にもすっきり筋が通るわけですね。十字架、埋葬、復活、昇天、そして聖霊降臨、これを通して、神の子どもたち、教会という世界大の神の家を生んでくださったんです。ここまでのことが分かりますと、最初の12節の意味がさらに解像度があがってさらにクリアに分かってきます。

12　あなたがたに話すことはまだたくさんありますが、今あなたがたはそれに耐えられません。

この「耐えられない」と翻訳されていることばは、もともとは「負いきれない」「背負いきれない」ということばなんですね。ですから「負いきれない」ということは「分からない」という意味で負いきれないんだと取って、「理解できない」としている翻訳もあります(新共同訳)。理解できない、そういうふうに取る場合ですね、今はまだ弟子たちに理解できない、ということは、いつ本当に理解できるようになるのか、ということですね。イエス様が語られた時には、弟子たちはずっと固定観念で、イエス様が政治的解放者であるメシアなんだと信じ込んでいました。それは、復活されたイエス様にお目にかかってもまだ変わりませんでした。なぜなら使徒の働き第1章でも、復活されたイエス様に向かって「主よ、今こそ、イスラエルのために、国を再興してくださるのですか？(使徒1:6)」ってまだ言っているんですよね。本当に理解できたのは、聖霊降臨の日でした。聖霊が注いでこそ、イエス様に対する本当の理解が、腹に落ちて腑に落ちて分かるんですよね。それは現代の私たちでも同じでして、その人個人に、聖霊が注ぐまで、イエス様が私にとって何者なのか？本当のところは分からないんですね。聖霊が注いでなくても、確かに知識でイエス様を理解することができます。「ああキリスト教ではイエス様を神としているんですね。」「イエス様の十字架の死は、全人類の罪の贖罪という意味があるんですね」「なるほど、キリスト教の教えがよく分かりました。」これでは、本当の意味では「理解した」ということにはならないんですね。なぜなら”キリスト教”の知識はついたけれども、その人自身は何も変わっていないからです。このイエスとの出会いによって人生が変わる、という体験をする。それはまさに聖霊の働きです。このイエスという方はわたしにとって何者か？ああ、私のあの罪この罪、それをイエス様が十字架の上で、身代わりに負ってくださることによって、ゆるしてくださった。なんとありがたいことだろうか？そればかりじゃない。私たち人間は、そもそも自分自身を負いきれない存在だということに気が付いた。これは、貧しかったり、世間から弱者、とされていたり、マイノリティとされるなどして、社会の（というよりむしろ世間の）片隅に追いやられた人ほどそう感じやすいところであると思いますけれども、ですから特に日本ですと、「世間様にご迷惑をおかけしました。死んでおわびします」などといって、自死を選んでしまう人々さえ現れてしまう、いや選ばざるを得なくなる人も現れて来る。その人たちが自死を自ら選んだというよりは、自己責任論に追い込まれたのだ。という言い方の方が正確なのかもしれません。こういう時に、教会のことばが、もっと届けば！と切望します。

そういう自分自身を負いきれない、どうしようもないような私を、イエス様が、父なる神様が、聖霊なる神様が担ってくださった。背負ってくださった。ああ神なんていないと思っていたけれど、本当はこの方にどんなに愛されてきたことか、それに気付いて、この神の愛のふところに帰る、それが「聖書の言うところの」悔い改めです。それが聖書の言う救いですね。だから教会のことばは、
あなたの存在まるごとイエス様に赦されたんだって。存在まるごとイエス様に愛されたんだって。「経済っていう神に」「世間様っていう神に」死んでおわびしなくてもいいんだって！(もしかしたら彼らの抗議ではないか？)あなたはあなた自身の全責任を負わなくてもいいんだ。人間にはそれは負いきれないから。だからこそ、「イエス様はあなたのために十字架にかかってくださった！」んだって。あなたには負いきれない。だからわたしは、十字架で、あなたの全責任を担うよ、あなたをずうっと背負うよ、って。私たち一人一人に、世の中の人一人一人に声をかけてくださっています。

旧約聖書イザヤ書第46章3節4節に記された私たちへの、皆さんへの神からのことばです。
　　ヤコブの家よ、わたしに聞け。
　　イスラエルの家のすべての残りの者よ。
　ヤコブの家、イスラエルの家のすべての残りの者よ、っていうのは、現代で言えば神の家である教会、あるいはイエス様を信じるお一人一人のことです。
　　胎内にいたときから担がれ、
　　生まれる前から運ばれた者よ。
　　あなたがたが年をとっても、
　　わたしは同じようにする。
　　あなたがたが白髪になっても、
　　わたしは背負う。
　　わたしはそうしてきたのだ。
　　わたしは運ぶ。
　　背負って救い出す。

　ですから皆さんお一人一人を、なんと生まれる前から、神によって担がれ担われていた、背負われてきたんだ。私たちが知らないうちに。そういう驚きの事実に気付かされます。あなたがたが年をとっても、白髪になっても、わたしは同じように背負っていくよ。そして「わたしは運ぶ。背負って救いだす」これは天の御国に行くまで、ということでしょう。

　三位一体の主日に、父と子と聖霊なる神様が、総動員で皆さんおひとりひとりに恵みを下さっています。それはまさに、こういう言い方がゆるされるとするならば、四位一体と言ってもいいぐらいに、皆さんお一人一人を、その愛の中に巻き込むようにして、背負ってくださっている。その恵みを覚えます。あなたの人生を、天国に行く日まで、どういう方法でかは分かりませんけれども、父なる神と、子なる神キリストと、聖霊なる神様が、タッグを組んで、責任を持って導いてくださいます。

お祈りをいたします。
子なる神キリストと、聖霊なる神と、一つであられる父なる御神
あなた様は、私たちをその愛の中に招き入れ、そればかりでなく、責任をもって天の御国まで背負って導いてくださいます。
どうぞおひとりひとりに、恵み深く取り扱ってくださいまして、赦された天の御国の現実の中を歩み、負いきれない重荷を負わせるようなさまざまな圧から解放されて、いやむしろそのような空気のある世にあっても、「勇気を出しなさい、わたしはすでに世に勝ったのである」という主イエスの背を見つめながら、いや、その背に担われて、その安心の中を歩めますように、おひとりひとりを祝福して世に遣わしてください。そしてその安心が、世に広がって行きますように。主イエス・キリストの御名によって祈り願います。アーメン。

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