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営業事務と専業主婦って似ている

営業事務として働いていたとき、何度もモヤッとする出来事があった。

その出来事の大半はずっと中にいるんだから外で案件を取ってくる営業の役に立てるように努力しなさいというニュアンスで物事を指示されること。

そういう意識を持とうと事務同士で話し合うのならまだしも、営業の立場の人から言われるとなんともモヤッとする。

入力業務はミスなくできて当たり前なので、それらを完璧にこなしても基本感謝はされない。


前に、大手の取引先では営業も管理職も含めた当番制でゴミ出しをしているという話を聞いて、ゴミ出しの当番を事務だけではなく営業にも回るようにしてはどうかと同僚が提案したことがあった。

だけど、その提案は受け入れられず、むしろ営業が外に出て数字を取ってきて初めて事務にもお給料が支払えるのだから、営業が帰ってきたときに快適に過ごせるようにいろいろやってあげてほしいというようなことを言われた記憶がある。



正直なところ、妊娠が分かって、このモヤモヤから解放される!と気持ちが軽くなった。


だけど育休中で専業主婦とほぼ同じ生活をしている今、解放されたはずのモヤモヤがときどき顔を出してくる。


例えば、朝昼晩のご飯作りと食器洗い、洗濯、掃除機がけ、育児、でいつもよりもどっと疲れがきた感じがしたので「今日は疲れたな」と呟いたとき。

夫に言われたのは「何もしてないのに?」だった。

何もしてないわけじゃないのよ、むしろ一日中家事育児をしてるのよ。


別に夫が悪いとは思っていない。

ただ、今の時代、こんな考えは古いと言われるのだろうけど(私も古いと思っている)、家庭でも仕事でも外に出て稼いでくる方が大変だという考えがまだ根付いているのだな、と思う。

たしかに外に出ていくというのはストレスもかかるだろうし大変だと思う。
だけど、誰からも感謝されずに毎日同じことを淡々とこなしていくのもストレスだということも分かってほしいなと思う。



もうどっちが大変だとか、えらいだとかじゃなくて、どっちも大変だからお互いにありがとうでいいじゃないか。

そしてどっちかが余裕のあるときは、相手を手伝うなりして助ける。
どっちも余裕のないときはお互いに大変だね、頑張ってるね、お疲れさま、って言い合えたら平和に済むじゃないか。


なんて、仕事中も育休中も考えることは同じだな、と思った話。



それでは。

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