寒空の猪名川土手の夕暮れを見た後はリンガーハットの野菜たっぷりスープ
ごきげんよう、多少ご無沙汰している。
相変わらずこの怠け癖はどうにかならないものか。
どうにかしようたって、身体の自由が利かなくなってきている。
これも年の功、いや年の硬ともいえるくらいに身体が硬い。
さて、わたしの秋から冬、春にかけての主たる余暇の嗜みのひとつに、
先日も恐らく記事にしたかと思うが、サイクリングがあげられる。
なんでも、電動自転車に切り替えてからというものの、
走行距離が異様に増えたと実感している。
というのも、自転車圏内が広がった。
地元は吹田を拠点に、豊中、伊丹、西宮、茨木、高槻と、
北摂の主な都市を相変わらず愛車で巡る日々。
電車で行くのももちろん結構だが自転車だと、
移動の自由は圧倒的に後者がまさっているので、
自身の地理感覚により深みが醸成されていくような気がする。
今回は、先日の仕事終わりに猪名川方面へ、
そこで冬空の空虚だが静まり返った夕日を見てみたいと思い、
足かせ1時間自転車を走らせた。
千里川や園田競馬場のある場所から少し西へ行った場所、
猪名川土手で恐らく一番夕日がきれいにみられるところで、
自転車を止め、途中買い込んだホットミルクティーを片手に、
ひたすら無の境地へと視界を夕日一点に。
夕日を見ながら自転車の荷台に座りながらミルクティーを飲んでいると、
この伊丹か尼崎周辺にお住いのアジア系のお兄さんがわたしのほうを見て、
にこりと笑うのでわたしもそのお礼に笑顔で一瞥する。
着いた時点でまだそれほど寒さは感じなかったが、
太陽が遠方の建物に影となると、土手もそれに乗じて暗くなる。
すると途端にアイスピックでつついても割れないような、
氷の上に立っているかのような感覚に襲われた。
(太陽が沈むとこんなに寒くなるのか…)
少なくともこんなことは市街地ではあまり実感しない。
なぜならひたすら車が行き交うため、その排熱等で、
多少は寒くなっても案外平気なものだ。
完全に太陽が沈み切ったところで、
そろそろ移動することにする。
とはいえまだ夕方の17時だ。
もう少しどこかへ行ってみたい。
(そうだ、伊丹空港が近い!)
猪名川土手の夕暮れを見終わたあとは、
空港の滑走路が近いので伊丹スカイパークへとやってきた。
ここでしばらく飛行機ウォッチングをする。
千里川土手と違ってトイレもあるし、椅子もあるしで、
いろいろな意味で飛行機ウォッチングには無難な場所だ。
さて、時刻は18時となったためそろそろ帰路につこう。
このままの勢いで池田へ行ってお夕飯もと考えたが、
さすがに足先や手先が少し限界を迎えそうなくらいに冷える。
さすが空港周辺だけあって、飲食店には困らない。
伊丹スカイパークから東へ自転車で約15分、
空港線という阪神高速とそれに沿う下道が存在し、
また周辺は工業地帯と化しており飲食店がとにかく多い。
ところで最近空港線の豊中原田中エリアに、
リンガーハットができたというではないか。
(と言いつつもう3回ぐらい行っているが。)
わたしも長崎旅行をきっかけに長崎ちゃんぽんというものが、
本当に愛してやまない料理の一つとなってしまったのだ。
寒い…とにかく寒い…身体が温まるものを口に入れたい…
ということで、混んでいるかと思いきや意外と空いている。
関西では少ない郊外型店舗のリンガーハット
大方フードコート店舗で品数が限られているから貴重だ。
わたしは麵もいいかと思ったが、野菜が食べたい。
そうなれば話は早い、野菜たっぷりスープを注文
野菜たっぷりちゃんぽんの麺なしバージョンだ。
キャベツやニンジン、もやしなどの野菜に、
鶏むね肉のスライスが入っていて、スープなのにかなり食べ応えがある。
しかもあっさりめで女性向きな優しい味わい。
野菜がなんと480gも入っていて、1日の必要とされる量を1食で補える。
わたしはこの野菜たっぷりスープにぞっこんした。
食後は、食べるミルクセーキを注文
身体を温めに来たにもかかわらず注文するなんて、
なんと自分への裏切り行為かと思うが、
リンガーハットに来たならばこれを食べずして帰られぬ。
どうせ帰りにまた自販機でホットミルクティーを買えばいい。
ということでごちそうさま。
帰りはまた1時間かけて、
のんびりとホットミルクティーを片手に帰路につくのであった。
さくらい まりあ