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好きな人や物が多過ぎて見放されてしまいそうだ③

大阪で一番好きなシンガーソングライターがいる。

たくさんの音楽に今までだって支えられて生きてきたとは思うけれど、

彼はずーっと好きで

ずーっと好きだ。

初めてみたのは、彼がバンドを辞めて、

1人でやっていこうとした時の初期のステージだった。

なんだか、バンドを辞めてこれからは1人でやったろうと思ってますんで、

とやさぐれたようにその時は喋っていて、

なんだか本当にやさぐれたにーちゃんのように私の目には映ってたけれど、

歌い始めたとたん、

私はこの人ずっと好きになるわ、と思った。

好きな声。あきらめてやさぐれているような言い方。

でも、どこかでいらだっている感じ。

どうにかしてやろうとしている感じ。

人たらしそうな感じ。

ぎゅっとなった。

そこからは、ずっと大阪で一番好きだ。

「僕のお客さん、ねくらなんですよ。」

なんて言われても、全然好きだ。

いつも一生懸命で少し生き方が下手で

でも汗かきながら前をまっすぐ進んでる。

その姿に

幾度となく救われている。

憧れの人や憧れのステージ

くやしいこともよくさらけ出して喋っているけれど、

なんかそうゆう悶々としたものを抜けた次のステージは

最高だったりするのだ。

音がポンッと前を向いていて

それだけで

ひたむきさだけでこんなに音楽で感動することがあるんだ、

って毎回びっくりする。

びっくりしてその後なんにも手につかなかったりして

友達に笑われたこともあるくらいだ。

気をつけねば。

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