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人にメリットになるから生きてるのか、メリットなんかなくてもそこにあるだけで生きていいのか、はたまた生きてる事に意味などなくてそれは増えてきた結果生きてる、そこにあるだけなのか。。。



1. メリットがあるから生きる

功利主義

概念: 功利主義は、行動の価値をその行動がもたらす結果によって評価する倫理学の理論です。具体的には、「最大多数の最大幸福」を追求することが道徳的に正しいとされます。

具体例: 医療従事者や教師など、社会に大きな貢献をする職業の人々は、他人に直接的な利益を提供していると評価されます。彼らの存在や行動は、社会全体の幸福を増進するため、功利主義の観点から高く評価されます。


2. メリットがなくても存在するだけで良い

自然法

概念: 自然法は、人間が生まれながらにして持つ普遍的な権利や倫理規範を指します。これは社会的な合意や法制度によらず、自然の秩序や理性に基づくものです。

具体例: 人権の概念は自然法に根ざしています。すべての人間は、どんな状態にあっても、その存在自体が価値あるものであり、尊重されるべきだとされます。例えば、障害を持つ人々や高齢者も、その存在自体に価値があると認められ、社会から尊重されるべきです。

存在主義

概念: 存在主義は、個人の存在や自己決定が中心となる哲学的な立場です。ジャン=ポール・サルトルなどが提唱しました。存在すること自体に価値があり、その存在に意味を与えるのは他でもない本人です。

具体例: 存在主義においては、特定の社会的な役割や貢献がなくても、個人は自らの存在を自由に定義し、その意味を見出すことができます。例えば、芸術家が自分の作品を通じて自己表現を追求することは、その存在の意義を自ら見出していると言えます。


3. 生きていることに意味はない

ニヒリズム
概念:ニヒリズムは、人生や存在に本質的な意味や価値がないとする哲学的な立場です。世界には目的や意義が存在せず、すべての価値は相対的であるとされます。

具体例: フリードリッヒ・ニーチェの思想では、「神は死んだ」とされ、人々は伝統的な価値観や目的を失いました。その結果、人間は無意味な世界に直面し、自己の存在に意味を見いだす必要があります。例えば、現代社会で多くの人が感じる虚無感やアイデンティティの喪失は、ニヒリズムの影響の一例です。


これらの視点は、人生に対するアプローチや生き方の選択に大きな影響を与えます。個々の価値観や信念に応じて、どの視点が最も共感できるかを考えることが、自分の人生の意義を見出す手助けとなります。

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