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方丈宇宙™️ その③ まあるい地球は誰のもの?

悲しいニュースが多い中、地球目線で見てみると現在の人間の行動自粛は地球にとっては良いことなのかも?と思うニュースがCNNやAFP、BBCが日々届けてくれる。

地球目線で良いことニュース - その①
人間の活動が一旦休止することにより大気汚染が軽減しているNASAのデータや、インド北部から見るヒマラヤ山脈の写真

地球目線で良いことニュース - その②
クジラやイルカの行動範囲も広がる、世界中の動物たちの活動が活発に。

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大気汚染改善のニュースは、いままでは飛行機のマイレージを貯めることがステータスと思っていた自分が少し恥ずかしくなる。そして、街中に動物がやってくること・沿岸にイルカやクジラが来ることがニュースになっているけど、そもそも地球って人間だけのものだっけ?というのも疑問に思ってくる。上記のニュースは「人間の住む領域に動物たちがやってきている」という視線で書かれているが、そもそもこの地球は人間だけのものだっけ?もちろんニュースは人間向けなので人間視点で書くこと自体が問題ではないのだが、ただ、なぜかその視点でのニュースに違和感を感じるようになった(違和感を感じられるようになったともいう)。もともとこの地球には動物も人間も存在している。

そんな私の脳内で甲本ヒロトの歌う「チェルノブイリ」がリフレインする。ほんと、地球って誰のものなんだっけ?人間だけのものじゃないなぁというのを改めて現代の方丈庵(=外出自粛の状況を指す)にて考えさせられる。

"まあるい地球は誰のもの?
砕けちる波は誰のもの?
吹き付ける風は誰のもの?
美しい朝は誰のもの?"
THE BLUE HEARTS / チェルノブイリ

さて、このようなことを日々考えているなかで、霊長類学者のグドール氏がコロナパンデミックの原因は「動物の軽視」と訴えるニュースが飛び込んできた。彼女は一人ひとりの行動を変えることにより、地球の悲鳴を止めることができるとAFPのニュースは伝える。

まずはなるべく外出を控えることが、地球の悲鳴を和らげていると思う。あとは、この意識を継続していけるかどうか。私のなかでは今回のCOVID-19が終了したとしても今までの人間の行動を変えない限り、COVID-20, 21...など同様のウィルスが人間を襲ってくると考えている。「効率化」「利便性」よりも「地球が悲鳴をあげてないかどうか?」その意識を向けることが、巡り巡って我々の行動の自由を取り戻す近道なのかもしれない。

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意識を向けるだけではなく実際に今すぐ行動できるヒントはフランス在住の料理人・松嶋啓介氏の言葉にも含まれていそうだ。

"僕は「美味しい」は「忙しい」味で、「愛しい」や「優しい」味などの字の如く心の有る味ではないと思います。脳で理解してチャカチャカ作った、忙しく時短で作った味は、心亡くなる脳への快楽みたいなものです。それが習慣化する快楽主義になります。
これを機会に(=新型コロナウィルスで人々が生活を見直している機会に)身体を労る、身体が悦ぶ料理を心がけ、心豊かになれる生き方を身につけなおしたい。それこそ難しく聞こえるウェルビーイングだと思っています。"

松嶋氏の言葉は上述の「効率化」「利便性」よりも「地球が悲鳴をあげてないかどうか?」を意識し実践するためにも有効そうである。まずは自分の内臓も悲鳴をあげる生活をしていないか?内臓に悪い料理は労働力を軽減するために地球が悲しむ農薬などを使っている可能性もある、海外産の食品は保存料などを入れていると同時に輸送が地球負担になっていないか?このようなことを自分の内臓を起点に考え、行動していくことにより、徐々に外に対して優しい視点を持てるようになるのではないか?

いきなり地球全体の動物を救うことはできない、ただ、自分や家族の内臓はすぐにでも注意して、よくないと思うところは修正していく行動ができる。まずは丁寧に自分の体を整え、そして、冷静に世の中をみることができれば、意外といままでの価値観とは別の価値観で世界が見れるようになり、そして、その思考や行動が地球の悲鳴を軽減するところまでつながるのではないか?

地球は動物のものでもあり、我々の健康を維持するための食物や空気、水なども与えてくれるものでもある。まだまだ外出自粛生活は続くと思うが、この生活期間後には、自分含め一人でも多くの地球に住む人間が地球の悲鳴を軽減できるような意識と行動ができるようになっていたい。 

進化は素晴らしいし、我々も食べる必要もある。ただ、このSteve Cuttsの「MAN」をみて少し我が身を振り返ってみてもいいかもしれない。

方丈宇宙™️とは?
世界のあらゆる地域の人々がロックダウン・外出自粛で家のなかにいる2020年春、この状況を鴨長明が方丈=四畳半の庵で『方丈記』を記したかのように、自宅から世の中をみて、自然を感じた心や意識の変容を表していく徒然日誌。鴨長明のように、庵のなかにいても世界を感じることはできる、宇宙も感じられるのだ。




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