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1.五十路なかばの自転車操業。なんだかもう疲れた。でもあれだけはやってから死にたいかも

コロナだの仕事だの金策だの、なんかいろいろ疲弊してきたかも。
ちょっと仕事休んで温泉にでも行きたいな。もう全部投げ出したい。
そう思っていたところ、友人からとあるメールを頂きました。

いまどき流行りの仮想通貨です。

去年ビットコインがダダ上がりする直前、持っていたコインを換金してしまったおばかな私。その前にも大金が転がり込んできていたのに、厳しい冬の備えでいろんな暖房器具や何かで使い果たしてしまい、今度いつできるかわからないからとお世話になった人にギフトを配りまくった年の瀬。

あの時に戻って自分を張り倒してやれたらどんなにか今楽できることか。月末には支払いが山のように押し寄せてくるのに今月払える保証はもうないのです。

もちろん売掛金というか、やりかけの仕事の報酬は数カ月後に入ってきます。それでも今月厳しいことには変わりありません。

「神様申し訳ありません。せっかくチャンスを頂いたのに活かしきれず。
できればもう一度だけチャンスを頂けないでしょうか!今度は絶対にしでかしませんから」

そこへ舞い込んだ友人からのメール。
「パンケーキ作ってるんですけど一緒にいかがですか?」

はぁ!?ぱんけーき?ナニソレオイシイノ??

そこからおバカな私がおばかなことをしでかしながら仮想通貨と取っ組み合うストーリーを今日から書いていこうというわけです。

名付けて「黄金持ちプロジェクト

どこまでが「こがね」でどこから大金なのかわかりませんが、なんかやってみようかと。

なんかもう人生疲れたからもういっか、お金がないから死んでしまえと思ってるあなたも、死ぬのをちょっとだけ延期して私と一緒にすったもんだにおつきあい下さいますれば幸いです。

とうとう貯金が底をつく

いきなりそこからか!と思われるかもしれませんが、こうなるまでの紆余曲折は書いても参考にならないのでここからです。はい。

預金残高はなんと158円!

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アイスコーヒーも買えなくなったではありませんか。

しかしながら自宅は家族の持ち家で、毎日親戚から大量のたけのこが届くこの数日間はなんとか生きながらえることができるし、見かねた親が食材を買ってきてくれるだろうから飢え死にする心配は今のところないと思われます。

田舎で暮らしてるのにネットの仕事をしてるとよく起こるあるあるの代表例が「手数料貧乏」なるもの。

PayPay銀行=旧ジャパンネット銀行のATM入金手数料はなんと330円。
田舎で330円といえば立派な弁当が1個買える価格。

三重の友人が手数料にはうるさくて、
「ぼくは手数料もったいないから住信SBIネット銀行ですよ」
といってたのを思い出し、早速そちらを復帰させようと試みることに。

実は、Bitflyer(ビットフライヤー)という仮想通貨取引のできるサイトでは、住信SBIネット銀行からの入金が手数料無料なんです。
それもあって復帰させようとログインしてみることにしました。

住信SBIネット銀行の電話番号の変更ができない

ここでひとつ問題発生。
最近のネットの認証にはSMSが使われるのが一般的で、ログインしようとするといちいち携帯やスマホのショートメールに番号が送られてきますよね。

ところがずっと使ってなかった口座だから電話番号を変える必要があって、だけどスマホのSMS認証のショートメッセージが前のスマホの番号に飛んでいくからできないわけですよ。

お問合せフォームで問い合わせましたが、指定の時間帯に担当者から電話をかけてくれてそれで変更できるとのこと。仕方ないのでそのままログイン。

今できないことは後回しです。でも多分、出金しようとする時や振り込みのときにもスマホの認証があると思われるので、活用するならはやいとこ変更しておかなくてはですけどね。

そこで仕方なく、PayPay銀行に入金してしのぐことに決めました。このあとコンビニに行って、

1.PayPay銀行に財布に残っていた7,000円を泣く泣く入金する
2.そこからBitflyerに送金する(ものの数分で着金できます)
3.BTCビットコインを買う
4.友人からもらったマニュアルを見ながらパンケーキを作る

というシナリオだったのですが、なんと!!!

消えた全財産

コンビニから家までは車で2分。
ちょっとホッとした気持ちになりながら車庫入れして帰宅。
早速デスクについてスマホで残金を確認する。

「えっ!?なんで???」

さっき入金したばかりのお金が消えているではありませんか!

慌てて(入出金明細)をタップするとそこには・・・

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もうやだー、なんかさくっと5,262円ほかいろいろ落ちてるじゃありませんか><;

どこかの本に、お金を大事にしない人のところにはお金は来てくれないんだよって書いてあったのを最近見たような気がするけどこういうことかな。

お金さん、そんなことはないんです。私はお金が大好きなんです。
毎日毎日あなたのことを思っています。

って今更言ってもどこにも届かない。
負け犬の遠吠えすらやる気になれない。

今週末お金が必要、という時にやるべきことは

呆然としながら目の前のブラウザにキーワードを打ち込むしかない状況。
お金、お金、、、お金はおっかねえ・・・

あと考えられることは
・不用品を売る
・高価なものを売る
・スキルを売る
・営業をかける

これくらいしか手は残っていないかも。
五十路でカードブラックで貸してくれる業者さんももうないし、持ってるカードもいっぱいだし。

オークションで不用品を売るがまたしても撃沈

PayPay銀行ということは、つまりPayPayフリマで売った方が送金手数料がかからずお手軽だし、手数料もメルカリの半分の5%で取引できる。というわけではじめてPayPayフリマに出品してみました。

これは数日前に出品していたんですけど売れて発送して連絡待ち。

ところがここでまた問題発生。
買ってくれた人が商品を受け取っても受取連絡をしてくれない!

がっくり。。FAQを見てみると「購入者が受取連絡をしてくれない場合でも14日後には代金を口座にお支払いします」なる文言が。

14日後って2週間ってことですよね。2年先のように思えてしまうなぁ。

今これを書いている時点で売れてから10日。調べてみたら、購入者はこの購入がどうやらはじめてだったらしく。別垢を作ったのかどうかまではわからないけどいっさいの連絡もありません。

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9,000円ちょっとの売上金ですけど、これがあのとき入っていたらきっと、ビットコイン買って今頃ウハウハでパンケーキ作っていたのではないかと。
でも、終わってしまった過去はどうやっても誰がやっても変えられません。
悔やんだところで他人は変わらないし自分が思いを変えるしかありません。

あの9千円はきっと私に福をもたらすために今どこかで旅をしているところなのだと。そして友だちを連れて帰ってきてくれるのだと(妄想中)。

そこへ私の気持ちを察してくれたのか、Yahoo!かんたん決済から私を気遣うメールが来ているのに気が付きました。

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お取引状況が不明な理由はこっちが知りたいのですが。

ともあれこちらこそ引き続きよろしくお願いいたします。といいつつフリマアプリの取引画面から矢のように催促ボタンをタップするも応答なし。

これは別垢で、すでにログアウトしてるパターンな気がしますねえ。

仕方がないので予習でも

悩んでもお金が舞い込む予定はないので、夜中にマニュアルを見ながらできることをすすめることにしました。

・Bitflyerにアカウントを作成 →すでにある
・入金してビットコインを買う →友人からメールを貰う数日前に実は小金を増やそうとコインを買い、銘柄を分散して1万円分ほどあるのでそれをかきあつめる
・パンケーキを作るためのアプリをインストールしてアカウント作成
・パンケーキを銘柄として表示

ここまでやって、あとは資金の移動待ちというところ。

まだ他にお金を作る方法はないか

どうしても待ちきれず、なにか方法がないかと探ることに。
もちろん仕事しながらですけど土日なのでちょっと仕事はゆるやかに。
お客さんからは矢のように土日でも連絡が来ますけど決済できるまでにはまだ数ヶ月かかりそうだから。

いやーなんか疲れたわー。
お金がないというだけでここまで疲弊するとは。
お金がないのと、あっても使わないのは現実的に状況は同じはず。
なのにこの乾いた感じは何なんでしょう。

たまらず久しぶりにワインをぐい呑みしました。このワイン、ゲンキーという激安ドラッグストアで買うと300円ほどだけどスペイン産でかなり美味しいのです。チープなワインでもここまで喜べるのがいいことなのかそうでないのかわからないけど、飲んでも壊れない体を守ってくださる神様に感謝。

ふだんは貧乏暇なしで仕事が忙しいから飲むと寝てしまって働けないので、平日は最近飲まないようにしてたんですけどね。

朦朧とした頭でまたブラウザのアドレスバーにキーワードを叩き込む。

「宝石査定」

去年じつは、数年前の交通事故の慰謝料がたーんと入ってきて、それで痛みを我慢し続けた自分へのご褒美として40万円ほどのアクセサリーを買いました。今までつけた宝飾の中では金額は大きい方です。それを手放そうかなと。パライバトルマリンが中央に配置され、ダイヤが12個ついたお品。

サイトを見ると、写真を送るだけで高額査定とのこと。数社比較で一番高いところに売ることができるとか。
ワインを飲みながら写真を撮ってひとまず送信しました。

そして翌日。担当者の方からお電話が。
「お申し込みありがとうございました。お写真ではなかなか判断できませんでした」

「そうでしょうね」

「いったん送っていただくと詳しく査定できるのですが、お送りいただくとご心配でしょうし、金額がお気に召さない場合の送料もかかりますからどうかなというところですが」

ここまではまぁまぁまともな人のようだ。

「もしくは弊社では主張買取というものを行っているんですがいかがでしょうか」

なんとなく気が進まないなぁ。

「いったんキャンセルさせていただいてもよろしいでしょうか」

「わかりました。それではもし出張買取でお近くに行くようなことがありましたらご連絡させていただいてもよろしいでしょうか」

「はい、お願いいたします」

他に以前使ってみた業者さんがあるのでそちらに依頼してみようかな。高額商品送るのはちょっと気が引けるけど。

現代の錬金術のいろいろ

かねがね金がねえ。今週とか今月金がいる。そんなタイミングは多いし
そんな人もかなり今コロナで多いのでは。

昨夜のことだけど、新手の?裏技?をブラウザが吐き出してくれました。

打ち込んだキーワードは
「現金化」

見るとどうやらクレジットカードを現金化することがあたりまえに行われているらしいのです。どこまでが合法なのかわかりませんけど、探していくうちにあるサイトが気になりはじめました。

財布にあるクレジットカードの与信枠はあとわずか。
ログインして調べてみると2万1千円ほど利用可能額があります。

「やってみるか!」

そのサイトに申し込みフォームから申し込み、本人確認書類を届いたメールに添付して返信。

・免許証おもてとうら
・最近届いた電気ガス水道電話などの公共料金の自宅住所が書いてある書類
・クレジットカードの表とうら

を写メって添付して送信。土日も営業しているそうなので翌日には連絡が来るはずです。

もはや1日も速く現金を手にしてビットコインを買わねばならん!との使命感に燃え、仕事も頑張りつつ朝を迎えました。

担当者からお電話が。

「ご本人確認が完了しましたのでお手続きに入らせていただきますが、金額の確認をさせていただいてもよろしいでしょうか」

なんでも、2万円の商品を買って支払ってくれる仕組みとのこと。だけどその金額をを聞いてびっくり!

買取価格にタマシイを抜かれる

「ではこちら、買取価格ですが80%ではじめての方限定ボーナス2%付けさせていただきます」

「ハイ」

「お支払い金額は16392 円です」

「・・・^^;」

しばらくフリーズしたものの、他に今の所打つ手はありません。
1回買い物したと思ってそれで手を打つことにしました。

買取といえば、先日はるばるブックオフに高価な美術書を持っていったときも200円とかだったけど、業界が儲かる仕組みは買取価格でしかないわけですが、なんていうか言葉で言い表せないもやっと感でいっぱいに。

(購入商品)JCBギフトカード
(商品代金)  19990  円
(商品売却額)  16392  円

手続きお願いして程なく、現金が振り込まれてきました。

ちょっとまって!?残高156円とかで右往左往していたのに3000円もドブに捨てるとは何考えてるんですか!

って自分に今更鞭打ってもあとの祭り。

さらに追い打ちをかける世紀のアホさ加減が露呈する

いやほんと、これは世界一アホかもしれないと思った生誕以来久しぶりの超ド級のおばかをこのあとしでかすことになります。

現金が口座に振り込まれてきた、ここまではよかった。

それから、先程書いた手順でコインを購入していく流れ。
もらったマニュアルの動画を見ながらスマホを操作していきます。

・Bitflyerに入金した日本円でビットコインを買う →OK
・スマホアプリで、Bitflyerから入金する

動画では、一度に送金したら間違えて大変なことになることがあるので、小さい金額で送金テストして下さい。たとえば0.001BTCとか。

というのでとりあえずそれだけ送ってみることに。ビットコイン含む全ての残高はこの時点で日本円換算で25,000円ほど。

ここで問題発生。

動画を見ながら断片的に作業していたところ、
送金というボタンをタップした次の瞬間。

「あれ?アプリに入金されない」

ビットコインの残高がゼロのまま!?
タイムラグが有るにしてもこれは遅すぎます。

そう!入金ボタンをタップせずにアドレスをコピーしたため
全然別のアドレスに送金してしまったのでした!

がーん。

自分のアホさ加減に本当に呆れて心の涙が止まりません。

いや、なにかしでかすかもしれないとは思っていたけどここまでとは。

ビットコインの残高を見るとなんと7000円!全部で15,000円に!

あのねえ、クレジットカードの換金した分のほとんどがチャラってことよ?

どこまでバカなのよーーー!!!!><;

つまりカードの2万円をムダにタレ流しましたとさ。

バカーーーー!!!

こんなことなら換金しないほうがマシだったわよー!

はい、過去はどうやっても誰がやっても変えられません。
あきらめましょう。次いこ次!

残りの通貨の移動に失敗

さてここで新たな問題が。

Bitflyerに銀行振込で送金すると、ものの数分で着金して日本円として承認され、それで他の銘柄のコインが買えます。

さっき送金できたから、残りもちゃんとやれば入金できる。

そう思うじゃないですか。

新たに入金ボタンをアプリで押して、Bitflyerにアドレスをコピペして、
いざ送金!

ここまでは良かった。でも!

『クイック入金でのご入金分は7日間移動できません』

つまり、マネーロンダリングなど入れては出しを繰り返すのを防ぐため
Bitflyerに入金したものは他社に1週間移動できないし銀行に振り込む出金もできないらしいのです。

つまり、残金が動かせないので別のアプリに入金できないからパンケーキを作れないということ。

アホーーーーーーー!!!!!

さっきなんでできたかすらよくわからないけどそういえば以前そう書いてあったのを忘れてました。

やっちまった><;
アホ面だけで十一面観音が作れるわー!!

新たな買取業者はボスキャラなのか

そこへ0120フリーダイヤルから着信が。
登録してない番号だな。誰だろう?

「あのー、先日お申し込みいただきました宝石の件で」

「あ、お世話になっております」

「このたび出張買取にお伺いすることになりまして、もしよろしければ玄関先でも良いので鑑定させていただければと思いますがいかがでしょうか」

もはや気が進まないなどと言ってる場合ではなくなってます。

「あ、そうなんですね。ではお願いします。」

「もし査定金額に納得いただけたら売却されるご予定はありますか?」

「はい、パライバトルマリンなので安く叩き売るつもりはありませんが」

さっき2万円を溶かしておいてどの口が言うのでしょう。

「そうですよね。他にチェーンが切れたアクセサリーとかバッグなどお持ちではありませんか?」

「いくつかありますが、ルースは取り扱っておられませんか?」

「取り扱っておりますよ。ちなみに何の石ですか?」

「タンザナイトです」

そんなわけで、来週末の午後、男性の鑑定人が家に来ることになりました。

って、さっき買取レートが低すぎて涙をのんだばかりじゃないのかーい!?

しかも業者が家に来るということはつまり、
めっちゃ断りにくい状況ってことじゃあないのかーい!?

こういう、わかってるけどやめられないこととかついやってしまうことを因縁と呼ぶらしい。女にだらしないとかお金にだらしないとかうそつきとかアル中や暴力をふるうというたぐいです。私はお金にだらしないからお金に逃げられ続けるのかなぁ?っていうかどんぶり勘定すぎるしいきあたりばったりすぎますよねどう考えても。どこかで因縁から脱出してお金に好かれる人生を送れるのでしょうか。

買取に来る。

家族にそれを言ったら心配だといってたけど、人が心配というよりコロナが心配だったりはするけど物はためしだし、この世のものは死んでもあの世に持っていけないので死ぬ気になれば何だって売れるわけだから少しでも高いところに買ってもらおう。

家に来るのは心配だけど前に進むしかない。

そんなことを書いてる時に、友人からまたメールが届きました。

「みんなパンケーキ作って毎日100万円とかもらってるんだって」

くっそぉぉ。やってやる。絶対やってやるぞ。銀行残高1,000円だけどねっ!

まけるもんかーーー(フェードアウト)













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