15日目 父が倒れる

朝から電話しても出ない。これはまずい…とにかく電車に乗って実家へ向かう。玄関を入ってベッドを見るが父の姿はない。

リビングに入ると父が床に倒れていた。意識はある。起き上がれなくなっていろいろ掴もうとしたのか袋やチラシが散乱している。

私「お父さん!わかる?大丈夫?」

父「わかる…」

いつから倒れていたのだろう。動かさない様にしてストローで水分を取らせる。そして救急車を呼ぶ。本当にあっという間に来てくれた。そしてその場で色々とチェックをして「もし、今日、診察の予約があるならばそこでいつもの先生に診てもらうのが一番いいから、僕たちで何とか階段を下すのでタクシーでいくことにしましょう。病院に着いたら車椅子貸してもらえるから。」とのアドバイスをもらい、そうすることにした。

診察を待つ間もボーっとしている。診察室に入ると担当の先生がまず「ちょっと!お兄さん!大変でしたね、その後どうなの?」とこんな風に横のつながりもしっかり把握されてるんですね。

父の糖尿の数値はかなり良くなってるけど、腎臓の数値が悪いから点滴していってください。と。その日は実家ではなく、我が家に連れ帰ることにした。タクシーに乗せて、マンションの玄関からドアまで歩くのも大変そうだったけれど、おむつパンツを履かせたら安心したのかぐっすり眠りました。

16日目につづく


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