１１日目　新たな心配ごと？

火曜日。愛知の大学で講座。楽しく終了して、帰りのタクシーを呼んでもらっている間にスマホに着信履歴があるのに気づく。病院からだ。

何？なに？兄は良くなってるんじゃないの？また、悪化したの？…と不安になる。すぐにかけることができず、名古屋駅の片隅で掛け直す。

看護師「こんにちは〜何かありましたか？」

私　「いえ、お電話いただいたみたいなんですけど…」あ、これは緊急な話じゃないな、ほっ。

別の看護師さんに変わる。「お兄さん、だいぶ回復して来て話のつじつまが合う様になって来て私たちも嬉しいんです。それで元気になるにつれて、必要なモノが色々出てくるのでそのレンタルのコースを選んでもらおうと思いまして…」

ああ、それは嬉しいお話。看護師さんはまるで秋の旅行、どのコースにする？くらいの明るいテンションで話してくれる。こういうひとつひとつにも感謝だ。

家に帰り、実家の父に電話をする。

父「おはよう！今日、９時半によろしくね！」

私「えっ？いま、火曜日の夜だよ。病院は土曜日だよ。」

父「えっ？なんかすっかり曜日がわからなくなって来ちゃったんだよな」

何だか新たな心配ごとがふえてきた。

１２日目につづく