4日目 父とPCR検査に行く

火曜日。仕事は休みの日。

朝、父の体調を電話で確認。午後、待ち合わせて父とPCR検査を受けに行く。ちなみに入院から4日経つが未だに保健所からの連絡はない。でも、濃厚接触者は必ずPCR検査する様に言われるので、一緒に受けに行くことにした。

つい一週間ほど前に大宮にPCR検査センターが出来たというニュースを見ていたので昨日、ネットで予約を入れた。一人2300円で受けられて、結果は翌日の24時までにメールで届く。職場が念のためにと私宛に検査キットを送ってくれたが、結果が出るのは同じ日になりそうなので、足を運ぶことにした。

駅での待ち合わせに平気で遅れる父にブチ切れつつ、大宮へ向かう。駅の東口、高島屋を通り過ぎてすぐのところにPCR検査センターが出来ていた。想像していたものとは大きく違い、臨時の選挙事務所みたいなところで投票所みたいな仕切られたスペースが8ヶ所くらいあるだけのもの。だけど予約客でいっぱいで前には行列が出来ていた。子ども連れの親子もたくさんで、ポケモンスタンプラリーか???と思える光景だった。安いから家族みんなで調べるんだろうね。

壁に貼られたレモンや梅干しの写真を見ながら唾液をケースにとる。あ、私は何だかんだで3回目のPCR検査なのでちょっと上手くなっている。用紙に記入して、提出して終わり。簡単である。でも、申し込みも結果もメールだし、支払いもスマホ決済かカード決済のみ。これ、お年寄り一人じゃ無理だよね?

夕方、家に帰ると、また病院から電話が入る。付き合いたての彼氏くらいの頻度で電話してくる(いや、電話してくださるだな)

今回は女性看護師さんからで、昨日の先生の電話の話でわからないことはなかったか?おむつのコースはどれにするか?今後、退院に向けて、家はどんな建物(エレベーターはあるのかとか)、食事は今までどんな風にしてたのか、など色々と質問された。困っていることはないかと聞かれたので、保健所からまだ連絡がないことや、緊急入院時、馬鹿みたいに大きな荷物を持って行っていると思うのでそれがお邪魔なんじゃないかと…という話をしたら「そう!何だか荷物がたくさんなんですよね〜」と。「すいません、話せば長くなるんですけど自宅療養になるとふんで、私が持たせちゃったんです、まさか、そのまま入院するとは思わず…」と答えると「ああ、非常食ですもんね!食パンだけは賞味期限切れなんで捨てていいか本人にお聞きしたところです」と明らかに笑い声。「すいません、荷物、引き取りに行っていいなら行くんですが…」と言うと「えっ、でも妹さん、お手間じゃないですか?」と。「いえ、私は5分もかからないところに住んでいるのでいつでも行けます」と言うことで、土曜日に取りに行くことにする。

それにしても、何だろう、この手厚いケアは。毎日、ニュースでは入院したくても出来ず、自宅で苦しんでいる患者さんの様子が流れている。緊急でかかりつけのD病院に運んでもらえて、こんなにマメに連絡をしていただいて、家族のケアまでしてくれる…本当にありがたくて涙。


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