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読書日記

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#コラム

読書日記*死にたがりの君に贈る物語

『#読書の秋2021』の課題図書に『死にたがりの君に贈る物語』という本があって読んでみた。 知らないうちに涙が落ち、一気に読み終えた。 最初は何も情報を入れないで、ちょっと斜に構えた感想を書いてみようかと思っていたら、この作者の想いを読んでしまった。 もうただの感想は書けない。 純恋のようにファンレターを書いてみようと思う。 ただ著者が読んでくれればそれでいい。 ※下記、ファンレターですがネタバレを含みます。 綾崎隼さまへ 『死にたがりの君に贈る物語』電子書籍で読ませて

読書日記*『さいはての彼女』原田マハ

「もうだめだ」 そう思ったことが、何度もある。 生きていると、小さくてだめで、うまくいかない人生に向き合うことが少なからずあると思う。 この本の中の女性たちは、がんばりすぎて、こころもカラダも凝り固まって、まわりが見えなくなって、立ち止まる。 旅に出て、違う景色を見る。 そして出会うことを通じて、感じることを見直してみてる。 再生できると思えなくても、失敗だと思えることは、必ずどこかへ向かう道標になるんじゃないか。 もっと人生を足掻こう。 立ち止まってジタバタしたあと、

読書日記*もし自己啓発本を書くとしたら何を書く?

メンタル弱ってる時に、薬のように手にとってしまう自己啓発本。2日で読み終えたこの本は読みやすくわかりやすかった。 『ふしぎな村の村長の教え: やりたい事が見つからず悩んでいるあなたに読んでほしい! 引き寄せの法則の本当の使い方 本来の自分の願望を見つけ欲しい現実を作り出す方法』 タイトルながっ。 あやしい笑 タイトル回収どころかまんまじゃん……と読み始めてみたらメモしたくなる言葉たちが並んでいた。 ※Kindle Unlimitedで無料で読めます *** 赤ちゃんだった

ひきこもり日記*人間は死んだらどうなるか

来週末に不用品を回収してくれる業者が来て、我が家のゴミを引き取ってくれる予定。よくこんなゴミを大事に収納してたんだなと思うものが出てくる。そんな荷物の中に図書館からもらってきた除籍本が何冊かあって、つい手にとって読んでしまう。大掃除あるあるだ。 はじめからこんな風に根拠を示したと主張されているが、結局は魂のはなし、奇跡と神秘、霊魂、宇宙、進化、死に関連した特異現象などなど、今も語られていることと同じようなことが述べられている。 ようは人間の死はやっぱりよくわからないんだろう

読書日記*HSP『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』若林正恭 著

オードリーの若林正恭さんを、わたしは姉弟のような目線で見てしまう。たまに会うと笑って話せるんだけど、なんとなく似た者同士だし、でもあぶなっかしくて見てられないというかなんだか落ち着かない、みたいな。 その繊細なこころでよくお笑いという世界を選んだねー、と姉はすごく尊敬する。 お笑いがわからないわたしは、この本を読みながら、笑いのツボはわかったし、それがとてもうれしかった。もし一緒にその場面にいたら、同じことを考えて笑ったかなと。 この本のレビューを見ていると、みなさん「